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【ブログ運営】Googleは情報の真偽を判断できない。だからこそ間違っていない情報を積極的に発信しよう

間違った情報が検索上位に表示されているケースがある

少し前の話題なのですが、『Web担(Web担当Forum)』のエントリー「グーグルは情報の正しさを保証しない。嘘情報でも上位表示することがある などSEO記事まとめ10+2本 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum」にて、2016年6月30日に行われた「ウェブマスターオフィスアワー」での質疑応答の内容がまとめられていました。

 

Japanese Webmaster Office Hours(ウェブマスター オフィスアワー 2016 年 6 月 30 日) - Google+

 

その中の質問に「虚偽情報が掲載されているサイトが上位表示されている場合がある」というものがあり、その答えとしてGoogleの永山氏が「Googleは検索結果に表示するページの情報が正しいかどうかは判断していない」と回答したことが書かれています。

 

検索エンジンが示す結果にかかわらず、ネットで情報収集を行っていれば真偽が不明瞭な情報に出会うことは少なくありません。

 

それこそ専門家であればすぐに嘘、デマだと分かることだったとしても、専門家ではない一般の方に真偽を判別することは難しく、断定する文体で書かれていれば間違った情報でも疑いもせずに鵜呑みにしてしまいがちです

  

このような間違った情報は極力検索結果に表示されない、検索上位に表示されなければ(目に触れる機会自体が少なくなるので)一般の方が信用し、損害を被ることも少なくなるのですが、残念ながら今の検索アルゴリズム、Googleでは情報の真偽まで判断することは難しいため、防ぐことは出来ないというのが実情です

 

今の検索アルゴリズムは検索クエリに対する関連性、検索の意図を読み解くことには優れていて、だからこそそれを適えるコンテンツは検索結果の上位に表示されやすいのですが、情報の正確性までは判断してくれていないのです。

 

今や検索エンジンを「何でも書いてある(調べられる)辞書」という感覚で使っている方も多いでしょうが、決してそうではないということを忘れないようにしておいてください。

 

(これは「検索によって情報を探した(能動的な行為によって情報を探り当てた)」ということも勘違いを起こしやすい要因の一つと言えそうです。人は情報に限らず「受動的よりも能動的に得たモノに価値を持ちたがる」生き物ですから。)

 

もちろん、ナレッジパネルに表示されている情報などグーグル側でコントロールできる部分に関しては、フィードバックを送ってもらえれば、修正できる。

しかし、ふつうの検索結果に出てくる情報に関して正確性を判断するのは、検索エンジンの役割ではない。

 

引用:

グーグルは情報の正しさを保証しない。嘘情報でも上位表示することがある などSEO記事まとめ10+2本 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum

 

虫眼鏡を持っている女の写真

検索エンジンは「完璧」なツールではありません。

 

間違っていない情報を積極的に発信する

間違った情報を見つけて間違いを指摘するつもりで(晒しや批判の意味で)TwitterやFacbookを使ってシェアをしたとしても、バズってしまえば結果的には多くのアクセスを生み出す(相手にもアクセスを与える)ことになります。

 

更に相手に間違いを分かってもらえるようにとしっかりと諭し書いたサイト(ブログ)記事であっても、言及として被リンクを貼れば、「自然な被リンクが貼られている」という検索アルゴリズムの評価理論によって、これまた結果的に間違った情報ページを検索上位に押し上げる、SEOを強くする手助けをしてしまうことにもなりかねません。

 

(ネガティブな言及の場合は被リンクをrel="nofollow"にすれば相手先にページランク(被リンクの価値)を与えないからよいのでは?と考えるかもしれませんが、例え被リンクの価値は与えなくてもユーザーの流入のきっかけ、アクセスを増やすきっかけを相手先ページに与えていることに変わりはありません。)

 

今後はRankBrainによって情報の正確性、及び被リンクの意図(ポジティブなものかネガティブなものか)もしっかり判断、評価して検索評価に還元されていくことに期待してはいますが、すぐにそれが適うことはありませんし、まだまだ先の話でしょう。

 

【SEO】Googleがスパム対策にも機械学習を使うよう取り組み中。RankBrainがネガティブ被リンクの価値も判別するか - 検索サポーター

 

明らかに奇を衒ったり、人をバカにするようなことを書いているものに関してはスルーするに限りますが、私は間違った情報が発信されていれば、(Googleの永山氏が言うように)自分自身が出来ることを行うために、「(特に自分の専門である分野では)間違っていない情報を積極的に発信」していきますし、これからもそうするつもりです。

 

虚偽情報であるということがわかっているのであれば、間違っていない情報をオンラインで発信してほしい。そうすれば、検索エンジンがその情報を表示するようになるかもしれない。

 

引用:

グーグルは情報の正しさを保証しない。嘘情報でも上位表示することがある などSEO記事まとめ10+2本 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum

 

 

理解できずに困惑している男の写真

それは事実? それとも意見(考察)?

 

事実と意見(考察)をしっかり分ける

また、こういったことを書くと「じゃあ正しいこと以外はダメ、推論とか仮説、意見(考察)なども書いたらダメなの?」と問われますが、決してそうではありません。

 

推論、仮説がダメなのではなく、推論、仮説をあたかも間違いのない事実として伝える(事実誤認させる)ことがダメなのです。

 

「事実」と「意見(考察)」をしっかり分けて書かないと、ごっちゃに書かれたコンテンツは読者の混乱を招きますし、事実誤認してもおかしくないような文章構成であれば(意図的であろうとなかろうと)それは「間違った情報」となります。

 

また、間違った情報が書かれている記事は少し調べれば(簡単な確認を行えば)間違いであることが分かるのにそれすらも怠っていたり、センセーショナルに見せるため(アクセスを集めるため)に脚色しすぎて(盛りすぎて)、結果的に事実とかけ離れたことを書いてしまっているものです。

 

「事実は端的に、意見(考察)は理由を丁寧に」書くことを意識しましょう。

 

【コンテンツSEO】「事実」と「意見(考察)」をしっかり分ける - 検索サポーター

 

 

余談ですが気を付けて欲しいことを

「○○というサイトにこう書かれていたから信じてやってみたけれど…」という問い合わせや質問を受けることがよくあります。

 

(Webサイトのコンサルタント(特にSEO関係の相談)を受けている人であれば、同様の話は何度も経験していることでしょう。)

 

実際に元となったサイトのコンテンツを確認してみると、嘘とまではいかないまでも事実と意見(考察)がごっちゃに書かれていて「そりゃ事実誤認するよね」という文章構成であることがほとんどです。

 

他にも(先日のエントリーにも書きましたが)相関関係と因果関係の切り分けが出来ていないので検証としても不十分な記事も多いものです。

 

特にSEOについてはGoogleのガイドラインに明記されていること以外は推論、仮説を元にして語られる傾向にあるのですが、その経験則が他のサイトやテーマ、環境などでも有効か?(つまり、再現性があるか?)と考えてみるだけでもかなり正確性が増す情報、ノウハウとなります

 

・・・ですが、いかんせんこの視点、考えが抜け落ちている記事が多いので、多くの人を惑わせる情報になってしまっているのだとも感じています。

 

(逆に言えば再現性がない情報なのだからその通りにやってもうまくいかないのは当たり前だとも言えますね。)

 

 

情報の受け手としても分からない(理解、納得できない)情報に出会ったなら、その情報はむしろ鵜呑みにしない、信じないほうがよいでしょう(理解、納得できないことを信じて失敗して損をすれば悔やんでも悔やみきれなくなりますよ)。

 

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