動的リマーケティングが全業種で利用可能に
マーケティング系情報サイト『MarkeZine』に「Google AdWords、動的リマーケティングを全業種で利用可能に:MarkeZine(マーケジン)」というエントリーがアップされていました。
Google AdWordsのリマーケティングについて、動的表示を行うバナーがホテル、航空会社、不動産などすべての業種で利用可能になったことを発表しました。
※ リマーケティングの仕組み
やはり静的なバナーよりは動的なバナーのほうが目立ちますし、ユーザーへのお勧めも一つの商品だけのものよりも、関連する複数の商品を提示するほうがユーザーにとっては有難いとものでしょう。
(こういったリコメンド機能は「余計なお世話だ」と思うユーザーもいますけどね。)
世の中は広告で溢れています。
便利で成約率の高い広告媒体だが、見極めも必要
動的リマーケティングでは、サイトを訪れた人に合わせて広告が動的に生成され、広告主のサイトで閲覧した商品だけでなく、関心をもつであろう関連製品も表示する。ベータ版を利用した複数の業種では、リマーケティングキャンペーンにダイナミック広告を加えたとき、コンバージョン率が2倍、CPAを平均で60%削減。また、広告主が、リマーケティングキャンペーンにモバイルターゲティングを加えたところ、コンバージョンの量は同価格で平均15%まで上昇した。
引用:
説明だけを見ると、とても便利で成約率の高い広告媒体であることが分かりますが、本当に自分(自社)にとって必要かどうかを見極めることも必要です。
あくまで広告なのでお金がかかることはもちろん、一番のネックは出稿するサイトをしっかり管理しないといけないからです。
基本的にはアドセンスを掲載しているサイトにこのリマーケティングのバナーが表示されるのですが、いくらサイトコンテンツとマッチした広告内容を表示するロジックになっているとはいえ、アンマッチなアドセンス広告を表示することもよくあるのです。
(芸能ゴシップ系まとめサイトに不動産投資などハイソサエティ向けの広告が掲載される、明らかにターゲット層を間違えた広告が載ることがたまにありますよね?)
こういったサイトには掲載しないように設定していく、管理をしっかりしていかないといけないのですが、出稿する商材とターゲットがマッチしない、似つかわしいサイトがあまりないと分かったのであれば、無理して出稿する必要がないと私は考えます。
(成約せずにクリックだけされて、広告料を垂れ流すだけというオチになることだってよくあるのです。)
ネット広告の作法
広告はお金をかければそれでいいというわけではありません。
特にネット上の広告は出稿する側、掲載する側の両方が「いかにユーザーに有益になるように広告を届けるか」をしっかり考えて運用することが重要なのです。
コンテンツと広告内容がマッチしていなければ、SEO的にも不利だとも考えられます。
(アドセンスはコンテンツとマッチした広告が表示されるとはいえ完全ではありませんし、コンテンツと全く関係のないバナー広告となると言わずもがなです。)
また、明らかに誤クリック、誤タップを誘発させるバナーの配置、画面いっぱいにポップアップしたり、勝手に動画が始まったり・・・、姑息な方法で広告を見せる、押させるようにするサイトが多数だから広告は嫌われるのです。
(出稿する側も自分の広告がそういったサイトに掲載されていたら、即広告を取り下げるようにしましょう。一緒に評判を落とすことは馬鹿げています。)
広告なら広告で堂々と表示すれば問題ありません。
その「堂々とする」ということこそが「ユーザーに有益になるように広告を届ける」ということなのですから。
※ リマーケティング:
広告主のウェブサイトにアクセスしたことのあるユーザーに広告を表示できる機能。以前にユーザーがサイトのどのセクションにアクセスしたかによって、そのユーザーに表示する広告を調整することも可能。広告はユーザーが Googleディスプレイネットワークに参加している別のサイトにアクセスしたとき、または広告主の商品に関連するキーワードをGoogleで検索すると表示される。