※ 2015/3/19:モバイル検索についての考察を文末に追記。
かなりの影響が出ます
ドイツのミュンヘンで開催されているSMX Munichにて、4月21日に実施されるGoogleのモバイフレンドリー・アルゴリズム更新の影響は、パンダアップデートやペンギンアップデートよりも大きなものとなると、GoogleのWebマスタートレンドアナリストであるZineb Ait Bahajji氏が明らかにしたそうです。
この話題をカンファレンス参加者のAleyda Solis氏がTwitterに投稿し、更にGoogleのGary Illyes氏がその発言をリツイートしています。
Zineb from Google at #smx Munich about the mobile ranking update: is going to have a bigger effect than penguin and panda!
— Aleyda Solis (@aleyda) 2015, 3月 17
過去に行われたパンダアップデートの影響は約12%、ペンギンアップデートの影響は約4%と言われていますので、「それよりも影響が大きい」という言葉をそのままに解釈すれば、それ以上の範囲で影響が出るということでしょう。
検索順位が落ちた…(なんてことにならないように)
影響を与える対象に違いあり
ただし、ここで気を付けなければいけないことがあります。
今回のモバイルフレンドリー・アルゴリズム更新は、パンダ・ペンギンアップデートと大きな違いがあります。
それは影響を与える対象が違うということです。
モバイルフレンドリー・アルゴリズムはモバイル検索のみに影響を与え、PC(デスクトップ)の検索結果には影響を与えないということです。
極端なことを言うならば、モバイル(スマホ)からの検索流入がほとんどない、モバイルユーザーは対象と考えていないサイトであるならば、今回のアップデートでは特に対応なし、何もしなくてよいでしょう。
しかし、今日においてはGoogleの検索クエリの約50%がモバイルからの検索と言われていますし、実際に自分のサイトのアクセス解析を検証してみれば、いかに多くのモバイルユーザーが検索から流入し、サイトを閲覧しているかがお分かりになると思います。
当ブログでいえば、他のサイト(ブログ)よりモバイル検索からの流入が少ないとはいえ、約3割がモバイル検索からの流入ですし、絶対数で見るとかなりの影響となります。
(既にはてなブログのデフォルトのスマホテンプレートを使っている、スマホ対応されているので安心してはいますが。)
この割合、数ともに今後は増えていくことが予想されますし、やはりスマホ対応は行って然るべきであると言えます。
見にくいサイトはやっぱり離脱率が高くなります。
どういった対応をすればいいのか
では、どういった対応をすればよいのでしょうか?
Googleはウェブマスターツールにてエラーメッセージを送っていますし、モバイルフレンドリーテストというチェックツールも提供していますので、これに沿って修正、対応を行ってみてください。
※ 過去エントリーにツールへのリンクや、関連エントリーをまとめていますのでご参照ください。
【Google】スマホ対応が検索評価に影響し、検索結果にスマホアプリが表示されます - 検索サポーター
スマホ対応は面倒くさい作業かもしれませんが、スマホユーザーのユーザービリティを上げることになり、それこそがユーザーに情報と価値を提供することに繋がります。
ユーザーの利便性の向上させること、即ち、検索エンジンを利用している「人」のために行う施策なので、全うなSEO対策となるのです。
【追記】
モバイルフレンドリーのアルゴリズム更新は影響が大きいようなので、今のうちにモバイルフレンドリーかどうかを調べて対応しよう。 - SONOTA
言及ありがとうございました。今後は更にPCよりもモバイル端末からの検索流入が増えるでしょうからやっておくべきですよね。(もっと言えば、モバイル検索は音声入力検索も増えると予想しています。)
2015/03/19 14:08
このエントリーを言及いただいたので、ふと思ったことをブックマークコメントしたのですが、偶然にもGoogleJapanのブログに、明日から「ふと浮かんだ疑問は Google にきいてみよう。」をテーマにキャンペーンをおこなう旨がエントリーされていました。
Google Japan Blog: 質問を理解して、答えを見つける Google 検索
動画を見ていただければ分かるように、スマホユーザーが増えるということは音声入力検索も必然的に増える、「話し言葉での検索が大幅に増える」のではないかと私は予想しています。
(SEOでいうところの「ハミングバードアップデート対策」を本腰を入れて対応しなければいけなくなるでしょう。)