モバイル(スマホ)対応が必然に
私が毎日チェックしているサイト『SEMリサーチ』にて、モバイル向け検索結果において、「モバイルフレンドリー」を検索順位を決定する要素(シグナル)の1つとして実験的に利用していることを明らかにしたことが報じられていました。
また、同時にGoogleは検索結果において、モバイルフレンドリーなWebサイトであることを示すラベルを表示する機能を正式に導入、日本国内を含む全世界に適用されるとも発表したとのことです。
2012年以後、これまで国内外で何度かテストが実施されてきたスマホ対応アイコンが正式導入された。従来はスマホを示すアイコンで表示してきたが、最終的に "Mobile-friendly" という文字列をスニペット(検索結果の説明文表示欄)の先頭に表示することで落ち着いた。
(中略)
Google によると、モバイルフレンドリーのラベルが表示される基準は「Flashなどのモバイル環境で閲覧できない技術を用いていないこと」「ズームしなくても十分に読める程度の大きさのテキスト」「ユーザーがズームや横スクロールせずともコンテンツを閲覧できること」「目的のリンクをタップできるように十分なスペースを持って配置されたリンク」などが挙げられている。
引用:
試しにいくつかのワードでPCとスマホから検索をかけてみたのですが・・・まだラベル表示はされていないようですね。(2014年11月19日12時現在)
以前のエントリーにも書きましたが、先月からウェブマスターツールでモバイルユーザビリティ診断ができるようになったことを考えると、その時の予想通りにモバイルユーザビリティを評価軸として検索アルゴリズムに組み込むことも見越した上での機能拡張だったと言えるでしょう。
【Google】ウェブマスターツールが「モバイルユーザビリティ」レポートを提供開始 - 検索サポーターのアンテナ
特にラベル表示は重要な機能変更であります。
検索順位よりもラベルのあるなしでユーザーがすぐに見分けがつく、タップする前にモバイルで見れるかどうかを判断出来るため、モバイルからの流入数にかなりの影響を与えることになるといえます。
モバイル(スマホ)対応は必然となります
検索順位を上げるためでなく、ユーザビリティを考えて施策を実行
同社は既に、スマホで閲覧できない Adobe Flash などを採用したモバイルサイトに警告表示をするうえ、検索順位を引き下げることもあることを明らかにしており、既にモバイルユーザーの検索体験という価値をシグナルとして実質的に利用している。今回改めて公式ブログで明言したのは、モバイル分野における検索体験をより優れたものにして引き続き市場をリードしていくという姿勢を改めて表したものと言えるだろう。
引用:
Google、スマホでも快適に閲覧できる「モバイルフレンドリー」を検索順位に反映する方針を発表 ::SEM R (#SEMR)
皆さんはスマホでサイトを閲覧すること、かなり増えていませんか?
私はとても増えました。
相変わらず仕事はPCで行いますが、「出先でちょっと検索する」となるとやっぱりスマホを使いますし、そこで検索結果の上位に出たサイトがスマホで見にくかったりするとイラッとして離脱してしまいます。
そういうサイトは「とりあえずレスポンシブル対応」であることが多いので、対応しても相変わらず見にくかったりします。
「検索順位に影響があるから」と考えて施策を打つのではなく、「ユーザーが使いやすいように」と考えて施策を打つのが正解です。
大事な目的は「検索順位を上げる」のではなく、「より多くの人に適切な情報を的確に伝える」ことです。
「そもそもユーザビリティ改善はSEO施策じゃない」とも言われることもありますが、サイトを使いやすいようする工夫する、技術でなく運用面などでカバーすることで検索順位が上がるのならばそれはもう立派なSEO施策ですし、私は目的を達成するための手段は技術だけではないのだと考えています。
【追記】
下記のリンクからURLを入力することで、モバイルフレンドリーかどうかを確認出来ます。
私の検索サポーターのアンテナ、サーチサポーターとも「モバイルフレンドリー」なサイトでした(^^)
https://www.google.com/webmasters/tools/mobile-friendly/