Google News Publisher Center
私が毎日チェックしているサイト『TechCrunch』に、ニュースサイトのインデックスをサイト管理者側がある程度はコントロールできるようになるというエントリー「Google、ニュースサイト運営者が自己情報を管理できるダッシュボードを公開 - TechCrunch」がアップされていました。
これまではGoogleのクローラーがアップデート情報を正しく取得、インデックス出来なくてもサイトの管理者側で間違いを訂正する手段はありませんでした。
完全にGoogleのクローラー任せでしかなかったのですが、今回提供されたサービスによって管理者側が自サイトの記事のGoogleニュースへの取り上げられ方をある程度コントロール出来るようになった(例えばカテゴリー分類のコントロールが出来る)ことで、Googleのクローラーもニュースの分類が容易になり、かつ、分析にかける時間の短縮にもなるため、今までよりも情報をすばやく提供できることになるようです。
また、サイトの情報を正確かつ最新のものに保っておくことは、何よりもユーザーのため、Googleニュースの読者にも有益なことでもあります。
これはとてもいいサービスであると私は考えます。
日本版はまだですが、今後は発展していくのでは
残念ながらPublisher Centerは当面はアメリカを本拠にするサイトが対象だそうです。
ですが、Googleでは近く他の地域にも拡張し、機能もおいおい拡充されていくということだそうです。
・・・とは言うものの「Googleニュース」を知っている、閲覧しているユーザーは日本にはほとんどいないでしょう。
(今でこそキュレーションサービスが花盛りですが、日本はまだまだインターネットニュースはYahoo!が磐石です。)
※ Googleニュース(日本版)
https://news.google.co.jp/
Publisher Centerでの設定、操作はニュースを提供している大手パブリッシャーしか使えなく、また、媒体としてもGoogleニュースぐらいにしか影響を及ぼさないでしょうが、それは今だけの話であり、今後はこれが色々な広がりを見せて発展していくのでは?と私は考えます。
ここからは私の勝手な想像の話ですが、例えば大手パブリッシャーだけでなく、一般のサイト管理者も自分のサイトのカテゴリーをGoogleに正しく伝えるために設定、操作が出来るようになる。
それを実現するためにウェブマスターツールに同様の機能がつくことになるのではないでしょうか。
そうなればGoogle検索結果に多大な影響を与えることになりますし、今まで以上にサイト管理をしっかり行う、ウェブマスターツールでの管理がSEOでは必須になるでしょう。
(もちろん今でもウェブマスターツールでの管理は充分にやらないといけないものではありますが。)
ウェブマスターツールには手動によるウェブスパム対策があるように、検索エンジンはまだ完全にコンテンツの良し悪しを判断することは出来ません。
よいコンテンツをつくればそれでいい、後は検索アルゴリズムが判断を下してくれるというわけではないからこそ、ちゃんと判断、理解してくれるようにコンピューターの技術が及ばないところは人が「Googleに教える」ことが必要なのだと私は考えます。
基本理念は
Googleのクローラー、検索アルゴリズム、サービスなどは常に進化しています。
ですが、いくら技術が進化しようとも全ては「ユーザーに役に立つ情報を提供する」という基本理念の上に成り立っているのだなと再認識したニュースとなりました。
【追記:関連エントリー】
Google News、パブリッシャー向けアップデートツールの提供開始 - ITmedia ニュース
カテゴリーの変更以外にも、ドメインやサイト名の変更やサブドメインの追加が出来るようです。これは凄い!
【再追記:関連エントリー】
Googleニュース掲載メディアが HTTPS 暗号化時に注意することは?::SEM R (#SEMR)
この点について、Google の John Mueller氏は、「特に対応する必要はない」と回答、通常の移行手続き(http から https に対応するためのサイト移行手続き)を踏めば自動的に処理されるようだ。