ページランクが終了するようです
少し前の話題ですが、米GoogleのJohn Mueller氏がツールバーに表示するページランクのデータ更新を行わない、終了するということを明らかにしました。
『SEMリサーチ』のエントリー「Google、ツールバーPageRank 更新を終了か 今後の予定なし::SEM R (#SEMR)」に詳しいことが書かれています。
エントリーを読んで、「ページランク?ああ、昔はとにかく気にしていた、ランクを上げるために必死になっていたなあ~」と思い出しました。
そんなふうに考えていた時期が俺にもありました
ページランクとは?
PageRank とは、Googleが検索順位を決定するアルゴリズム技術の1つとして用いている指標です。Webページへのリンクを支持投票とみなして、ページに対してどれだけの数のリンクが張られているかを元に、ページの価値を判断します。つまり、多くのページからリンクされているページは、それだけ多くのサイト運営者に(情報の)価値を認められていることになるのだから、重要度の高いページと判断しましょうということです。ただ、単に数の大小だけで判断するのではなく、1つ1つのリンクの価値も加味します。同じ1本のリンクでも、より重要度の高いページからのリンクは相応に評価され、そのリンク先ページの重要度もあげていきます。
引用:
SEO連載(9) 「Google PageRankの知識を整理しよう」 - かんたん!SEO実践講座より::SEM R (#SEMR)
上記の説明にあるように、以前はこのページランクが高いということが一種のステータスとなっていました。
今でこそサイトの評価は「月間何PVあるか?」という言葉でよく語られていますが、当時はこれに加えて「当サイトはページランク5です!」という言葉で語られていました。
「ですから当サイトから被リンクを張ると効果絶大です!ちなみにお値段は・・・」と続く言葉を、SEO業者は営業でよく使っていました。
(今でこそリンク売買はスパムとみなされますが、以前はけっこう堂々とリンク売買が行われ、ページランクを語っての営業が盛んに行われていました。)
日本語ウェブページに限ると(ツールバーの) 「PageRank 5 の壁」があったのが懐かしいです。PageRank 4 までは普通にがんばれば到達できるけど、5 になるのはとっっても大変でした。4 と 5 はたった1の差ですが、大きな差だったのです。
引用:
これ、凄く分かります。
私も以前に趣味で作ったサイトやブログが、ページランク4までは行くのですが、一度も5になることはありませんでした。
そういえば4、5年くらい前からページランクは急激に語られなくなった、話題にもならなくなったのは「ページランクが検索流入や集客に(全くないとは言えませんが)あまり影響を与えない」ということを多くの人が分かってしまったということなのでしょうね。
実際にページランクが2とか3のサイトでも検索上位に来るサイトがありましたし、コンバージョンがある(アフィリエイト収入がしっかりある)サイトも沢山ありました。
今回のページランクの廃止をマット・カッツ氏は「ツールバーの利用者が減少した」ことを理由に挙げています。
実際、あまり使われなくなった、見なくなったものにコストをかけるのは意味がないことですしね。
形骸化したものを無くすということで納得がいきます。
中古ドメインやリンク販売業者は困る
最近でこそ PageRank の値だけでなく「ドメイン取得日(whois情報登録日)からの経過年数」や「現在までに張られているバックリンクの数(ページ数/ドメイン数)」あるいは「低品質リンク」といった様々な指標を情報公開して商品の内容を説明しているが、それでも大ざっぱな品質を測る上で PageRank値は買い手・売り手双方にとって便利な指標だ。このPageRank指標が使えなくなることで、特に中古のドメインを探す買い手は商品の選び方が難しくなるだろう。
一方、より効果的な外部リンクをお金を払って調達したいと考えるウェブマスターも、リンク選びが難しくなるだろう。そもそも有料リンクでSEOを解決しようとしているその姿勢やアプローチそのものが「終わっている」のでこれ以上言うこともないのだが。
引用:
私も最後の一言が全てだと思います。
パンダ、ペンギンアップデート然り、リンク売買然り、ただ「抜け穴を探して商売をしていただけ」のことですから、その穴が塞がれれば商売は成り立たなくなるのは必然です。
抜け穴を探す暇と頭があったら、1つでもユーザーに有益な情報を与えることを考えたコンテンツを作ったほうが前向き、建設的だと私は考えます。
【Google】ツールバーのページランクが完全に廃止。中古ドメインの売買に影響あり - 検索サポーター