違法ファイル共有サイトの多くが順位下落
先日、Googleより実施が発表されたパイレーツアップデート(DMCA(デジタルミレニアム著作権法)に抵触するサイトの検索順位を下げる処置)ですが、アメリカなど英語圏だけでなく、日本語の海賊版サイトも順位下落していることが確認されたことが『SEMリサーチ』の「パイレーツアップデートで多数の海賊版サイトの検索順位が大幅下落::SEM R (#SEMR)」エントリーで報じられています。
日本国内でも映画の ISOファイルを違法に共有している複数の海賊版サイトが、iso や torrent などのキーワードと映画タイトルを組み合わせて検索した時の順位が大きく下落していることを確認した。興味がある方は、同じ検索キーワードでの Google と Bing の検索結果を比較すると、悪名高い著作権違反サイトの扱いの違いがよくわかるだろう。
引用:
実際にいくつかの映画タイトルと「無料 ダウンロード」「torrent」などで検索してみた結果、GoogleとBingではかなりの違いがありました。
無断でパクった側が利益を得るという今の状況はおかしいですからね。
無断でコピっちゃダメ!
NAVERまとめや2chまとめ系サイトは特に変化なし
その一方で、コミックスの全巻ダウンロードサイトなどが容易に想像出来るキーワードで依然として1位に表示されるなど、ジャンルによってまだ対策は完全とは言えない状況だった。無断転載やコピーが多い NAVERまとめや2chまとめ系サイトの検索順位は特に大きな変化は起きていなかった。
引用:
まだまだ完全ではない、ジャンルによってはいまだに違法サイト側が上位表示されるようです。
NAVERまとめや2chまとめ系サイトはコンテンツの文章を丸パクりはしていてもタイトルはそのまま同じものをつけないことが多いですし、複数のコンテンツからパクることで結果的に「部分的引用」に見せかけることにもなっているので、検索クエリからはなかなか引っかかりにくいこともあるでしょう。
ただ、これからは著作権侵害の報告が今まで以上に増えることも確かでしょう。
コミックの電子化を多くの出版社が行い始めていますし、今まではお目こぼしになっていただけのこととも言えます。
また、著作権侵害の報告が多いサイトについてGoogleがペナルティを与えていることは確実なので、いずれはこういったサイトも順位下落が起こると考えます。
(文章についてはオリジナルのコンテンツのほうが検索順位が低いということは以前からもある問題なので、かなり難しいことではあるでしょうが。)
こういう人の褌で相撲を取るサイトをのさばらせないためにも、パクられた側のサイトオーナーの皆様は積極的に削除リクエストを出しましょう。
※ 著作権侵害の報告フォームのエントリー方法は『海外SEO情報ブログ』のエントリーを参考に。
無断コピーされたコンテンツをGoogleのインデックスから削除する方法 〜 DMCA侵害申し立てフォームから送信可能 | 海外SEO情報ブログ
※ 当ブログ関連エントリー
【Google】著作権侵害サイトの評価を下げるパイレーツアップデート2を実施 - 検索サポーターのアンテナ