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【Google】スペイン、新しい著作権法案を可決 スニペット利用料徴収へ

ドイツの「二の舞い」になるか?

私がいつもチェックしているサイト『SEMリサーチ』に「スペインも「Google税」徴収へ 新しい著作権法可決、ニュース記事抜粋表示に使用料求める ::SEM R (#SEMR)」というエントリーがアップされていました。


スペイン政府は既存メディアを守るため、新しい知的財産法案、著作権法案を可決したということを英ガーディアン紙など複数のメディアが「新しい Google税の可決」として報じているそうです。

 

2015年1月から施行されるこの法律は、Googleニュース記事検索などがニュース記事を抜粋・引用してリンクを掲示する際に、新聞社で組織するAEDEに対して利用料を支払うよう求めるものであるそうで、もしも従わない場合は、最高60万ユーロ(約8,300万円)の罰金が科されるそうです。

 

・・・あれ?何だか最近どこかで聞いたような話ですね。

【Google】独メディア、再びスニペットを表示するように要請 - 検索サポーターのアンテナ

 

これも元はといえば、ドイツの新聞社側(VG Media側)からGoogleが検索結果にスニペット(引用・抜粋)を掲載することで損失を出していることになっているので対価を払えと言い出したことでした。


それに対し、Googleはスニペット表示をしないという対応を行い、結果はVG Media側がスニペットを元通りに表示するようにGoogleに要請するというオチとなりました。

 

これはドイツの二の舞いになる可能性が高いですね・・・

 

お金を持って微笑む男の人の写真

偉い人にはそれが分からんのです。

 

 

権利の主張ばかりでユーザー置き去り

ドイツの件のエントリーでも書きましたが、ニュース記事検索にスニペットが表示されなくても検索結果から流れてくるユーザーには影響しない、権利を主張することでGoogleからお金を取れるとでも思ったんですかね?

 

自分が検索する側、ユーザー目線になればスニペットが表示されていないもの(中身がわからないもの)をクリックする気にはあまりならないだろうと容易に考え付くことだとは思うのですが。

 

そこは新聞社のネームバリュー、信頼度でイケると考えたのでしょうね。

 

権利を主張することばかりに気を取られて「検索ユーザーに適切な情報を提供する。(スニペットは)そのための仕掛けである」と考えることが出来なくなってしまっているとしか思えないです。


組織の上の人が現場を知らずに思いつきで企画して、負担と責任(売り上げ)だけメディアを運営する、実作業を行う現場に押し付ける未来が見える気がします。

(斜陽になっている、とある外食チェーン企業を想起させますね・・・)

 

さて、結果はどうなるか?
興味深く見守りたいと思います。

 

欧州のパブリッシャーは欧州最大の検索シェアを握る巨大企業が彼らの著作権コンテンツを利用して新しいニュースサービスを築き上げていると非難してきた。ドイツの新聞社や雑誌社が加盟する VG Media は今夏、スニペットへのニュース記事抜粋の利用料支払いを求めて Google を提訴したものの、Google は該当メディアのスニペット表示を停止するという対抗措置を取った。その結果、深刻な検索トラフィック減少により経済的ダメージを負ったドイツメディアが白旗をあげて、利用料の対価を求めずにスニペットを再表示するように要請するに至っている。新しい著作権法が成立したところで実際に Google が支払いを応じる可能性は低く、スペイン政府の与党以外からは「失策だ」との批判も出ている。

 

引用:

スペインも「Google税」徴収へ 新しい著作権法可決、ニュース記事抜粋表示に使用料求める ::SEM R (#SEMR)

 

 

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