※ 2015/7/1:追記及びリライトを行いました。
Googleも神ではなく営利企業です
『CNET Japan』のエントリー「グーグルの自社コンテンツ優先で検索結果の質が低下--コロンビア大教授が指摘 - CNET Japan」にて、Googleは自社コンテンツを優先することで検索結果の質を落としている疑いがあると、コロンビア大学ロースクール教授で著述家のTim Wu氏が共同で執筆した論文の中で主張していることが報じられていました。
Googleでは全てのインデックスページが公平に評価され、検索結果を表示している。
Googleを使っているほとんどのユーザーからそう思われていますし、そうであることをGoogle自身が公言してはばかりません。
ですが、Googleは自社コンテンツをライバル企業のページよりも優先して表示している、検索結果の質を落としているということが検証も含めて今回の論文で発表されているのです。
これは私の個人的な意見ですが、Googleが自社のコンテンツを優先していることは多少はあるだろうと考えています。
Googleといえども公平かつ完全な神ではありません。
いくら全世界からの優秀かつ素晴らしい人格をも持ち得た人の集まりだといっても、所詮は営利企業です。
むしろ自社コンテンツを広めるためにも自社サービスを使わない手はない筈です。
私たちはそれを前提に考える(Googleの自社コンテンツは優遇されていると考える)くらいで丁度いいのではないかと個人的には思います。
Googleに勝てない・・・と悩むよりも
Googleに「勝つ」ことではなく「利用する」
元記事の主題である問題提起とは話がズレますが、ここではGoogle検索についてサイト運営を絡めて考えてみます。
いくら努力、改善してよりよいコンテンツを作っても、検索でGoogleのコンテンツには勝てないのなら意味はないのではないか・・・
Google(検索エンジン)に依存しているからこそ、全てはGoogleのさじ加減で決まるため、勝てる見込みはないのではないか・・・
そうやって悲観的な結論を出すのは尚早だと私は考えます。
さて、突然ですがここで質問です。
あなたのサイト(ブログ)に流入してくる検索キーワードで、Googleのコンテンツが検索上位を占めているキーワードはいくつありますか?
むしろ「ほとんどない」or「あったとしても少数」ではないでしょうか。
では、Googleの自社コンテンツが上位にあるキーワードでGoogleに勝つにはどうすればいいのか。
その解決方法は「Googleに勝つことを考えるのではなく、うまく利用すること」です。
即ち、「Googleのコンテンツとは違うコンテンツを作成、違うバリューを提供すること」です。
具体的に言えば、Googleのコンテンツでも提供していない情報を提供することです。
【SEO】Googleが本当に上位表示したいページの条件は? - 検索サポーター
自分が勝負できる場所で戦うこと。
同じ土俵に上がらない
例えば一番分かりやすいところで「Google」という検索キーワードで考えてみます。
Googleで「Google」を検索すると、もちろん1位はGoogleです。
ところが、「Google + ○○」(○○は任意のキーワード)となるとどうでしょうか?
相変わらずGoogleのコンテンツが上位なこともありますが、Googleのコンテンツ以外のコンテンツもかなり表示されてはいませんか?
(キーワードによっては、検索結果にGoogleのコンテンツすらないこともあるでしょう。)
SEOのキーワード選定でも同じことが言えるのですが、とあるキーワードでとても強大なライバルサイトがいて、なかなか自分のサイトが検索上位に表示されないということはよくあることだと思います。
そんなときは真正面からぶつかる、同じキーワードで勝負するのではなく、自分のコンテンツに適正なキーワードをかぶせて勝負するのが最適な戦い方だと言えます。
検索ユーザーのニーズを的確に読み、ライバルサイトが拾えていないユーザーを拾うことを目指すのです。
【SEO、SEM】「検索流入を増やす」ではなく「検索流入のニーズを読む」 - 検索サポーター
「Google + ○○」で検索結果が大きく変わったように、「Google(ライバルサイト)のコンテンツとは違うコンテンツを作成し、違うバリューを提供すること」は自分の強みとなります。
そうした自分の強みを増やす、強みを積み重ねることで全く検索結果に上がることさえなかったビッグキーワードでも、いずれは検索上位に表示されることになるのです。
それを目指して良質なコンテンツを日々提供していくことが大切であり、最適な方法でもあるのです。
【ブログ運営】実際に検索してライバルサイトを見てみる - 検索サポーター
それでもGoogleには公平性を期待したい
元記事の主題、問題提起から話が逸れてしまいました。
今回のように、Googleが自社のコンテンツを優先していることは多少はあるだろうと考えることが自然でしょう。
それでも今回のような問題提起はするべきですし、無理だと分かっていてもGoogleには絶対的な公平性を期待したいものとして、今回のエントリーを締めさせていただきます。