どちらが有利ということはありませんが
『Web担(Web担当者Forum)』のエントリー「グーグル「上位表示したいコンテンツをタブで隠すのはNG、評価が下がるから」 などSEO記事まとめ10+4本 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum」のテーマ「日本語のURLとアルファベットのURLはどちらが検索エンジンに見つけられやすい?」に、Googleの公式ヘルプフォーラムにて、日本語URLとアルファベットURLで検索エンジンがみつけにくい、正確に判断できない可能性があるものはどれか?という質問が投げかけられていました。
下記、3パターンだと検索エンジンのロボットがみつけにくい、または正確に判断できない可能性があるものはどれでしょうか?
日本語じゃダメなのですかね?
・A
http://sample.jp/apple/おいしいリンゴランキング/.html・B
http://sample.jp/apple/delicious-apple-ranking.html・C
http://sample.jp/apple/oishiiringoranking.html
引用:
上記のヘルプフォーラムで多くの方が回答しているように、日本語URLであろうとアルファベットURLであろうと検索エンジンでの評価(SEO)だけで考えると、どちらが有利であるということはなく、どれでも構わないという結論が出ています。
(ちなみにですが当ブログは「B」を、英単語での表記方法を採用しています。)
ただし日本語URLだと英数字・記号に変換される(エンコードされる)環境も多く、その環境下では日本語URLはまったく意味不明の長い文字列として表示されてしまうことが往々にしてあります。
そういった環境下では正常にリンクを貼る(表記する)ことが出来ずに、結果として間違ったURLとなってしまい、被リンクとしても扱われないことになることもありえるのです。
前述の引用の部分を見れば分かるように、はてなブログでは日本語URLを貼っただけでは正しいリンクにはなりません。
もちろんリンクタグを書き換える、html編集を行えば正しいリンク設定にすることは出来ますが、URL設定をエンコード表記にして設定するなどといった手間が発生することや、はてなブログと同じような環境、プラットフォームが他にも存在しうるため、やはり日本語URLはデメリットだと言わざるを得ません。
URLが長くなりすぎないように文字列の途中で切り詰めるようなシステムもあるが、その場合、日本語で表示されたときにもわかりづらくなってしまう。また、システムによっては正常に処理されないこともある。
引用:
グーグル「上位表示したいコンテンツをタブで隠すのはNG、評価が下がるから」 などSEO記事まとめ10+4本 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum
Twitter、Facebookなど、SNSはこういったURL省略システムを多く採用しています。
このシステムは日本語、アルファベットに限らずあまりに長いURLは文字列の途中で省略表示をしてしまいますし、アプリによっては短縮URLに切り替わるものもあります。
(ちなみにTwitterやFacebookからのリンクはnofollow属性が設定されていますので、被リンクの効果はありません。これについてはまた後ほどご説明します。)
また、日本語URLではJSON-LDのリッチスニペットにて、画像が正常に表示できないという不具合も生じているようです。
ウェブマスター ヘルプ フォーラム JSON-LDでRecipeをマークアップしましたがリッチスニペットに正しく出ません
自分はどっちが合っているのだろう?
被リンクとして考えると不利なこともある
検索結果でのURL表示や、ブラウザでのアドレスバーに表示されるURLという観点から考えれば、日本語URLのほうが(日本人にとっては)とても分かりやすいことは確かです。
ですが、前述のようにURLが途中で省略されたり、短縮URLで表示されることが多い環境では日本語URLである意味やメリットがかなり薄れてしまいますし、リッチスニペットに画像を表示させたいという目的がある人にとっては、その目的を実現することが出来ないため、全くおススメ出来ないことも確かなのです。
(URLが途切れていたり、短縮URLで表示されることで逆に内容が分からなくなってしまい、クリック、タップしにくくなるという視覚的なデメリットもあります。極端な例を言えば、短縮URLを利用してスパムページであることをカモフラージュすることもあります。)
ちなみにですが、短縮URLでの被リンクでも基本的には通常のリンクと同様に扱われるますので、ページランク(被リンクの評価)もしっかりリンク先に渡すことになります。
(301リダイレクトが自動的に行われず、クッションページ(ドアウェイページ)などを経由している場合はこの限りではありませんが。)
また、前述の通りTwitterやFacebookからのリンクはnofollow属性が設定されていますので、被リンクの効果はありません。
(ただし、TwitterやFacebookを通して多くの人の目に触れる事でそこから流入に繋がることもありますし、それが呼び水となってサイトやブログなどから言及される(リンクを貼られる)ことで被リンク獲得に繋がることもあります。)
そういう意味ではSNSはSEOに直接的には影響を与えませんが、間接的には被リンクを増やす機会になり得るメリットがあるとも言えます。
メリット・デメリットをしっかり把握しよう。
メリット・デメリットを把握して決める
話が少し逸れました。
結論としてはSEO(検索評価)だけで考えるならば、日本語URLとアルファベットURLでどちらがSEOに有利だということはありません。
もしどちらにするか迷うときは、アルファベットと日本語で色々と比べるよりも、日本語URLのメリット・デメリットだけに絞って考えると判断しやすいです。
日本語URLのメリット
- 検索結果やブラウザで分かりやすい
- 日本人が分かりやすい(ターゲットが絞られている)
日本語URLのデメリット
- 環境によっては正確に表示されない
- 一部では不具合を起こすこともある
このようにURL表記によってメリット・デメリットがあることを把握し、URLの見た目や利用するシステム環境も含めて考えて判断することを私はおススメします。
あえて私の個人的な意見を言うならば、日本語URLよりもアルファベットURLのほうがスマートでカッコいいというイメージがありますし、日本語URLでは相手側に編集の手間をかける可能性もあるため、やはりこれからも私はURLは英単語での表記で行くつもりですし、日本語URLよりも英単語表記URLをおススメします。