同メディア内広告だからターゲティングに強い
Yahoo!がネット通販サイト「Yahoo!ショッピング」の出店者向けにクリック課金型広告サービス「Yahoo!プロモーション広告」を、8月末に提供すると発表しました。
広告効果を測るためのコンバージョンタグ、リターゲティングタグ、アクセス解析タグがYahoo!ショッピングのサイト内に標準設定されているので、タグの設置などの技術的障壁がないことが特徴のようです。
これは嬉しいですね。
他のサービスでは固有のコンバージョンタグ、リターゲティングタグを埋め込む作業に結構な時間と手間を取られることがあったりするのですが、Yahoo!のアクセス解析タグを含めたタグが標準設定されているのであればかなり容易でしょう。
また、Yahoo!のコンテンツページに広告を表示する(同メディア内広告)ということは、Yahoo!のサービスにべったりのヘビーユーザーへかなり正確かつ、効果的なターゲティング広告でアピールが出来そうです。
場所を貸し出すだけでなく付随したサービスを
ヤフーは2013年10月に、Yahoo!ショッピングのストア出店料と売り上げロイヤルティを完全無料にすることを発表。その効果は大きく、出店者数は施策開始前より約11万件増え約13万件となった。こうした状況の中、出店者からは多くの競合ストアの中から自社の商品をより強くアピールするためのツールを求める声が寄せられたことから、出店者向けのYahoo!プロモーション広告の提供にいたったとしている。
引用:
以前にエントリーした「楽天市場内で広告効果が測定できる測定ツールを販売 - 検索サポーターのアンテナ」でも少し触れたのですが、自社メディア内のことだから簡易的な効果測定ツール、データくらいは無償で提供されてもいいのでは?と素人考えをしてしまうのですが、それが提供されていなかったのは必要がなかった、ニーズが少なかったこともあるでしょう。
ですが今やショッピングモールは場所を貸し出すだけのサービスでは成り立たないという証明が今回のサービスの実現だったということでしょう。
これはネットだけでなく、リアルのショッピングモールにも言えそうです。
地方の商店街が衰退しているのは郊外に大型店舗が出来ている、ライバルがいることはもちろんですが、今や「その場所にお店を出してさえいれば集客は出来る」時代ではないと言えそうです。
場所を貸し出すだけでなく付随したサービス。
逆に言えば、その付随したサービスが優秀であればあるほど、場所のデメリットすら凌駕するメリットが生まれるのではないでしょうか。