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【書評】「ExcelVBAを実務で使い倒す技術」で日々の実務を楽にして資産にしよう

※ 私の読みたかった、欲しかった書籍「ExcelVBAを実務で使い倒す技術」を、出版社(株式会社秀和システム)より献本いただきました。その書評エントリーです。

 

このブログでは2冊目となる書評エントリーをお送りします。

 

今や日々のデスクワーク、実務に欠かせなくなったと言えるMicrosoft Excel。

 

毎日パソコンで仕事をこなしている方であれば、使わない日はないくらいに私達の日々の実務で使われ、浸透しています。

 

その用途も様々で、表計算はもちろん見積書や請求書などの社外への書類や、社内共有する日々の売り上げデータの蓄積や、発注や在庫の管理を行うデータベースのように使われてもいることでしょう。

 

また、Excelには自動計算や図やグラフの描写だけでなく、シートの印刷や追加、削除などの作業もスムーズに行える、可能にするマクロ*1という機能があります。

  

このマクロを組み立てて使用すれば、別シートやテキストファイルに書かれているデータを目で追いながら手でタイピング入力する作業が自動的に行われ、更にはデータ入力後の合計や平均の算出、表やグラフの作成作業などもマクロを使えば自動的に計算、表示されることが可能となるのです。

 

そんな日々の作業を楽にしてしまうマクロ、ExcelVBAを使い倒して日々の実務を楽にしてしまおうという書籍が「ExcelVBAを実務で使い倒す技術」です。

 

【追記】

Kindle版はただ今半額セールが行われています。http://amzn.to/2AboaOD

 

著者は株式会社プランノーツ代表の高橋宣成(@ntakahashi0505)さん。

いつも隣にITのお仕事」というブログを運営されています。

 

マクロ、ExcelVBAをこれから学ぶ、プログラム自体を初めて学ぶという方には本書はかなり難しい内容ですが、日々Excelに触れ、業務を楽にしたいという気持ちがある方は是非読んで実践してみることをおススメします。

 

 

本書の表紙写真

ExcelVBAを自身のスキルにしよう!

 

デバックの時間と手間をいかに減らすか

本書の第3章「バグを制するものはVBAを制する」では、3種類のエラーと、よく見かけるエラーメッセージについて書かれています。

 

ExcelVBAに限らず、プログラムを組むに当たってとても面倒なことはエラーの解決、デバックです。

 

しっかり調べてプログラムを組んだのに、エラーメッセージが吐き出されて全く動かない…なんてことはプログラムでは日常茶飯事。

 

そしてそのエラーを修正しようとしても、どこが間違っているのか分からない…なんてこともプログラムでは日常茶飯事だったりします。

 

それが何度も積み重なって、ついにはプログラムが嫌になって辞めてしまう、辞めてしまったという人も多いものです。

 

そんな局面をどうやって脱すればよいのか?

 

本書では「コンパイルエラー」「実行時エラー」「論理エラー」のよくあるパターンについての説明がなされています。

 

詳しい説明はここでは割愛しますが、ExcelVBAにてエラーが生じたときには、この章をしっかり読んでデバックの時間と手間を減らしましょう。

 

この時間と手間を減らすことこそがプログラムを挫折しない、嫌にならないためのキモだと私は思います。

 

プロセスに分解、翻訳することで理解も深まる

本書の第5章「できる担当者のコーディングは発想からして違う」では、コードにする前にプロセスに分解することを勧めています。

 

少し乱暴に言ってしまえば、マクロ記録や他の人のソースをコピペしてしまえば、プログラムの意味が分からなくてもある程度動作するものは作ることが出来てしまいます。

 

しかし、それでは前節のようにエラーが生じたときにエラーの解決も出来ないのはもちろん、アレンジ、カスタマイズも出来ないので汎用性のないソースコードとなってしまいます。

 

本書ではプログラムを理解、納得するにはプロセスに分解、翻訳することが大事であると説いています。

 

プロセスに分解することが出来てこそ、エラーの箇所も特定できるのです。

 

(例えば体が不調になった場合、ただ「体がだるい、痛い」だけでは何をどうすればよいか分からないですよね。「どこが痛いのか?」「頭がどのように痛むのか?熱か頭痛か?」切り分けることが出来てこそ、正しい対処方法を選択できるのです。)

 

これはExcelVBAに限ったことではありません。

 

何事もプロセスに分解して考えるからこそ、問題が生じた場合に要因を特定出来ますし、対処方法も分かるというものです。

 

書籍の内容写真

カラーだからー読みやすい!

 

全ページがカラーである

また、本書は全ページにおいてカラー印刷されているので視覚的にも見やすい構成になっています。

 

…え?カラーなことがそんなにいいことなのかって? そう思うなかれ。

 

ExcelVBAの書籍、いや、あらゆるプログラムの書籍のほとんどは2、3色のテキスト主体で構成された書籍であり、ただでさえプログラムに嫌悪感を持つ人は意味が分からない上にアルファベットが羅列されている書籍なんて最初から読む気が失せてしまう、手に取る気にもならないものです。

 

これでは折角プログラムに興味を持ったのに食わず嫌いをしてしまうものです。

 

(それを防ぐためであるかは分かりませんが)、この書籍はカラーだからこそソースコードも図も見やすい構成になっていると言えます。

 

ExcelVBAを自身のスキルにしたい人にはおススメ

実は私も大学を卒業してすぐに就職した時はプログラマー、システムエンジニアとして働いていて、日々の実務にてExcelを使用していました。

 

(もちろんフリーランスになった今もExcelを使っています。アクセス解析データや日々の検索順位のデータをExcelに落としてストックし、見やすく加工しています。)

 

その際に日々の作業を極力減らす、軽減化を図るべくExcelVBAを組んでは部署内で共有使用し、資産にしていました。

 

(ただ、その分仕事が早く終わるので、別の仕事を振られるというオチにもなっていたわけですが…)

 


正直に言ってしまうと、本書はExcelVBAをこれから学ぶという初心者には難しい内容であるのでおススメできません。

 

但し、過去の私のように日々のExcelによる実務を軽減化したい方や、ExcelVBAをもっと詳しく知りたいという中上級者にはおススメの書籍でもあります。

 

もしあなたがExcelVBAを自身のスキルにしたいと思うならば、是非、本書を手に取ってください。

 

ExcelVBAはどんな業種、職場でも重宝するスキルといっても過言ではありません。

 

習熟出来ればあなたのExcelVBAのスキルは格段に上達し、そのExcelVBAのソースコードは確実に資産となるでしょう。

 

ExcelVBAを実務で使い倒す技術

ExcelVBAを実務で使い倒す技術

 

Kindle版(半額セール中):http://amzn.to/2AboaOD

 

※ その他書評エントリー

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*1:Excel上で行われる複数の手順を記憶し、これを自動的に実行させる機能のこと。

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