SNSを使うマーケティングが隆盛に
今現在、LINEには多くのユーザーが集まっていますが「LINE、いや、SNSを使えば集客が出来る!」と安易に考えている方が多いのではないかと思わせるデータが発表されました。
ジャストシステムは事前の調査で「マーケティング、販売促進」の職種と回答した20代から50代の男女221名に対して『SNSプロモーション活用実態調査2016』を実施し、その調査結果が『MarkeZine(マーケジン)』のエントリー「売上拡大に使いたいSNSは「LINE」/SNS次年度予算「増やしたい」に3割【ジャストシステム調査】:MarkeZine(マーケジン)」にて発表されていました。
調査結果によると、マーケティング活動や販促活動に活用しているメディアは「ホームページ」が最も多く(67.9%)、次いで「SNS」(35.3%)、「メルマガ」(31.7%)、「ブログ」(20.4%)という結果となっています。
SNSの活用がメルマガを上回るという結果となりましたが、別の会社が行った調査では「ユーザーが企業からの情報取得・閲覧に利用するメディア」は依然としてメールが1位であり、2位はLINEという結果も出ています。
【マーケティング】企業からの情報収集は依然「メール」が1位。SNSが急伸する今の集客戦略 - 検索サポーター
ただし、この調査では2位のLINEはもちろん、3位のFacebook、4位のTwitterも前年より倍増しているという結果が出ています。
この結果から、SNSを情報収集のためのメディアとして利用しているユーザーが増えていて、その傾向が日に日に強くなってきていると言えます。
SNSはコミュニケーションツールだけでなく、今後は更にマーケティングツールとして使われる、力が注がれていくことになるでしょう。
「LINE」と「Instagram」流行ってますよね。
「LINE」や「Instagram」が流行っていますが…
また、「販売促進・売上拡大」を狙う場合に使いたいSNSとして「LINE」を挙げるマーケティング担当者が最も多く(59.1%)、「ブランド・商品などの認知度向上」を目的とする場合は「Instagram」を挙げるマーケティング担当者が最も多い(45.5%)という結果になった。
引用:
売上拡大に使いたいSNSは「LINE」/SNS次年度予算「増やしたい」に3割【ジャストシステム調査】:MarkeZine(マーケジン)
「LINE」も「Instagram」も今はとても流行っていますよね。
人が集まるところに人員もお金も投下するのはマーケティングとしては定石であり、理に適ってはいるのですが、どうも「流行っているから」という理由、動機だけで始めてしまう、「LINE、いやSNSを使えば集客出来る」と安易に考えてしまっているフシがあると私は感じています。
(実際に私の元にも「SNSの運用」について相談や依頼が舞い込みますが、「流行っているから始めたのだけどうまくいかない…」という悩みばかりです。)
確かにLINEもInstagramも今はとても流行ってはいるのですが、メインのユーザー層は10~20代の若年層であり、販売促進・売上拡大したいものがその層と(ターゲットと)マッチしているのであれば効果も見込めるのですが、「SNSをやれば集客出来る」と安易に考えて運用で失敗しているケースを多く見ます。
SNSはあくまでツールであるということをしっかり理解するべきであり、その上でどう運用するかに注力するべきなのです。
(同様の理由で始めたTwitterやFacebookが今はもう運用されていない(放置されている)ってことありませんか?「SNSで集客をしましょう!」という広告代理店の甘言を鵜呑みにしてしまったのだろうな…と思われる企業アカウントって結構ありますよね。)
SNS、放置せずにちゃんと運用してます?
「Twitter」と「Facebook」の効果は?
Twitterの担当者が実感している効果として、「ブランド・商品などの認知度向上」を挙げる人が最も多く(41.3%)、「情報を拡散できる力が大きいこと」(34.8%)、「ブランド・商品などのファン増」(30.4%)が続いた。
Facebookをマーケティング活動や販促活動に活用する目的として「集客」を挙げる担当者が最も多かったにもかかわらず(51.0%)、「集客アップ」の効果を実際に感じている担当者は19.6%にとどまった(n=51)。
引用:
売上拡大に使いたいSNSは「LINE」/SNS次年度予算「増やしたい」に3割【ジャストシステム調査】:MarkeZine(マーケジン)
Twitter、Facebookは情報の拡散、シェアを簡単に行えるというメリットがありますが、Facebookで集客となるとまだまだ難しいようです。
TwitterやFacebookに限らず、SNSは(自分から情報を発信することも出来ますが)情報取得となると「タイムラインを眺めるだけ」という受動的なユーザーがまだまだ多いため、集客が難しいというのも理解できます。
ただ、今はSNSでも「検索」して情報を能動的に取得するユーザーも増えてきています。
(私もSNSで検索し、情報を探すことが増えました。)
【検索】SNSは「誰が言ったか」、検索エンジンは「何を言ったか」が重視されます - 検索サポーター
SNSでの集客は「自分だけが得する」情報を発信するのではなく、「ユーザーが得する」情報を発信することだと私は考えます。
(これはSNSだけに限りませんね。一般のサイト、コンテンツであっても全く同じです。)
また、サイトやブログの更新情報を流すためにSNSを使っている方も多いでしょうが、必ず一工夫を加えることを私はおススメします。
ただタイトルとURLを流すだけではユーザーはクリック(orタップ)してくれません。概要を書くだけでもユーザーは興味を持ちやすくなるものです。
(逆に言えば、何が書いてあるか分からないものをあえて見ることはほとんどないですよね?それと一緒です。)
ユーザーの心を動かして、集客を実現しましょう!
【追記】
「長篠の合戦」に学ぶ、デジタルという「鉄砲隊」の扱い方:マーケターは手段に踊らされてはいけない | DIGIDAY[日本版]
本当にこの通りで。マーケテイングの目的を明確にせずに手段を目的にして「とにかく集客したい(PV増やしたい)」としか考えていないから効率も悪くて失敗するんです。
(SNSに限らず、SEOでもこの思考に陥ってしまっている方が多い。)