バイラルメディアはマネタイズが目的
Googleアナリティクス解説を行っているブログ、『カグア』の「キュレーション終了のお知らせ、著作権侵害は非親告罪化で調整」というエントリーを読みました。
著作権侵害は現在は「侵害された人が訴える」ことで罪に問われることとなっていますが、これが「非親告罪」化することで権利者の告訴がなくとも起訴が可能となります。
これによって特にオリジナルなもの(エントリー)を生み出していないトラフィックを集めているだけのキュレーションメディア(バイラルメディア)は終了するであろうという考察が書かれています。
確かにその通りだと私も思います。
「良い情報、面白情報を共有する」という大義名分を掲げてはいるものの、ほとんどのバイラルメディアは「人の褌で相撲を取っている」だけに過ぎません。
これはバイラルメディアはとにかく人を集める、トラフィックを集めることでマネタイズを図ることが目的であり、その先のネイティブ広告で儲けようという考えしかないからです。
「引用」と言ってはいるものの、ほぼコピペしているだけですし、そこに独自の考察、追加情報が記載されていることも皆無です。
内容を理解して、かつ、自分の言葉で語ろうともしないコンテンツが評価されること事体が間違っていますし、今後もそれはないと言えるでしょう。
バイラルメディア同士で元ネタがかぶるから結構ウザい。
自分の言葉で語ろう
2ちゃんまとめ、Twitterまとめなど、まとめ系コンテンツも同様です。
さも、人の意見やコンテンツへのリンクを是非を問わずに公平に集めているように見えますが、恣意的にまとめられているものもありますし、何よりも自分の言葉で語らずに「この人が言っているよ」と、その人の姿、権威を借りて自分の主義主張をしているだけに過ぎません。
まだ間違っていても自分の言葉で語るほうが、正々堂々としていて清々しいですし、むしろこちらのほうが長い目で見て多くの共感を得ることになります。
また、この手のコンテンツは悪目立ちするため、とても多くのPVを集める傾向ですが、決してそのPVの価値(ユーザーの質)は高いものにはなりません。
(ネイティブ広告を出稿するクライアントも、出稿先のサイトをチェックしておくべきですね。ちゃんとしたニュースキュレーションならまだしも、下世話な話題ばかりが好きなユーザーを集めたところで売りたい商品、広告内容とマッチするかどうかは別問題です。)
このようにサイトによって「ユーザーの質も目的も全く違う」ので、PVを比べること自体ナンセンスです。
人の力(コンテンツ)でPVを稼ぐメディアと比べることに意味はありません。
それよりも「自分の言葉」で語るほうがよっぽど大事です。
【ブログ運営】同じ1PVでもユーザーの質も目的も違います - 検索サポーター
「自分の言葉」で語っていますか?
質のいいコンテンツは「オリジナル」であること
クラウドソーシングでも、記事の難易度が上がりますと、応募がほんと減ります。専門性が高まったり、単価が安かったりしますと、募集件数を下回る案件が増えているように思います。これはクラウドワークスさんに限ったことではないと思います。そう甘くはないわけです。
今後、人材獲得のためのバイアウトも増えると思いますが、いかがでしょうか。
引用:
簡単な記事は誰でも作れるので必然的に単価は下がりますし、記事の難易度が上がれば該当する記事を生み出せる人材が減ることはもちろん、単価も上がります。
「質のいいものを作るためにはその分コスト(時間もお金)もかかる。」
これはコンテンツに限ったことではありません。
逆に言えば、安い単価で買い叩いて書かせたコンテンツが質がよいものになることは滅多にありません。
また、質のいいコンテンツを生み出すことはコスト面だけの問題に留まりません。
著作権侵害について考えてみても、自分で「生み出せる」人であれば、他からパクる必要はないので法に触れるリスクも少ないでしょうし、何よりもオリジナルは「新しい価値すらも生み出します」。
(Googleも最近は「独自性」を検索(SEO)の評価とする傾向を強めています。)
「人の心、思考はコピペ出来ない」からこそオリジナルが最強であり、これからは自分で「生み出せる」人が更に評価されることになるでしょう。
【SEO】「良いコンテンツ」「品質の高いコンテンツ」の3つの条件 - 検索サポーター