情報を探している、仕事を頼む立場で考えてみる
サイト(ブログ)を運営し、そこから仕事を得ている人は最近では珍しくなくなりました。
かくいう私も当ブログを運営することで仕事を得ている一人であります。
先日、鈴木さん (id:suzukidesu23)のエントリー「自分で発信することで広がる世界を体験してきた - 鈴木です。」を読み、内容はもちろん、色々と思うところがありましたので、私の雑感をまとめてみようと思います。
いろいろなところから声をかけてもらったりして世界を広げたいのなら雑多なテーマではなく逆に専門性を高めた方が広がるのではないかと最近思うようになりました。
引用:
間違いなくそうであると私も思います。
むしろそう思うからこそ、私はWEBマーケティングというテーマに特化した専門ブログである当ブログを運営しています。
では、なぜ専門性の高いサイト(ブログ)のほうが声をかけてもらえる、仕事がいただけるのでしょうか。
その答えは情報を探している、仕事を頼む立場から物事を考えてみると理解ができます。
サイトに限らず全ての事象において、専門家であればあるほど情報の精度が高く、説得力もあるものだと判断すると思います。
また、具体的に仕事を頼むとしても、なるべくなら知識だけの人よりも、知恵も経験もある人に仕事を頼みたいと考えますよね。
検索エンジンの評価も同じものと言えます。
「知名度が高い」「権威がある」人やサイトが発信する情報は、最初こそは注目度が高く影響度も高いですが、次第に注目も影響も薄くなっていきます。
SEO(検索順位)で見ても時が経つにつれてその影響度が薄れるのは、サイトが雑多であればあるほどの他のエントリーとの関連性が薄くなるため、検索エンジンは検索キーワードと関連性が薄いコンテンツ、サイトだと判断し、検索順位を次第に下げていくからです。
逆にサイトやブログのテーマが一貫している、テーマに対して色々な観点、考察が書かれたエントリーが多いサイトとなると、そのサイト、人は専門家であるとユーザーから認識されますし、検索エンジンも検索キーワードと関連性が強いコンテンツ、サイトだと判断するので検索順位が次第に上がってくる可能性も高いのです。
このようにSEOで考えてみても、専門分野に特化することのほうがよいことは確かなことなのです。
【SEO】雑多なブログは検索順位が上がりにくい? - 検索サポーター
有名になりたいんや!
有名になる(ブランディング)にも先ずは一点集中
自分で発信することで広がる世界を体験してきた - 鈴木です。
実は専門性、一点集中のほうが傍から見ると分かりやすくかつ覚えやすいので、ブランディングもしやすいんですよね。で、後出しで「こんなことも出来る(興味ある)よ」と言う方が話が色々な方向で発展しやすい。
2015/10/22 02:37
前述の通りSEOも強く、仕事を得たいのなら専門に特化するほうがメリットもかなり多いのですが、将来的に雑多なテーマで色々な情報を扱いたいのなら、その思いは一度しまうか、別サイトを立ち上げて運用することが賢明です。
先ずはテーマを一点集中して知名度を上げる(ブランディングする)ことを最初に行うほうが後に広がる世界が大きいからです。
これはサイトユーザーのターゲッティングにも関係することなのですが、最初から大風呂敷を広げてあれも好きこれも好き、あれが出来ますこれが出来ますと沢山言いすぎると「で、結局一番好き(得意)なものは何なの?」と、逆にユーザーは混乱してしまいます。
(少し話は違うのですが、人は選択肢が多すぎると逆に選べなくなることに似ているとも言えます。)
特化していないことで、人に紹介しにくい(具体的な仕事を振りにくい)、何が得意分野なのか分からないので選択できないというデメリットも生み出します。
いわゆる世の中に出ている人、名前が知られている人というのは先ずは何らかの専門家として有名になり、そこから他の分野、他の業務に進出しています。
後出しではあるのですが、得意なこと、専門分野という芯があることありきで「こんなことも出来る(興味ある)よ」と提案する方が、話も仕事も色々な方向で発展しやすいものなのです。
【ブログ運営】雑多なブログは稼げないし、SEOも弱いことをもう一度語る - 検索サポーター
それでもどうしてもテーマを絞れないというのであれば、考え方、アプローチの仕方を少し変えてみましょう。
あえて先ずは雑多なテーマから始め、そこから自分の得意分野や好きなことを見つけてから専門に特化するのもよいでしょう。
ただ、最初からテーマが絞れていない、自分の強みを探すことを行うためそれだけ時間が余計にかかりますし、とりあえず初めてはみたもののそこから特化出来ない、テーマを絞れないままである人がほとんです。
他との差別化、個性を出すという意味でも覚悟を持ってテーマを絞りましょう。
それを行うことこそが他より抜きに出ることにもなり、他にない価値を与えることにもなるのです。
(そのようなサイト、例えばアフィリエイトサイトであれば、特単(特別単価)の話も舞い込むことなんかザラですしね。)
手段(目立つこと)を目的にしてはいけません。
目立つことを目的にしない
ここで気をつけて欲しいのは「個性を出す」言うと、「奇を衒う、逆張りする」ことで目立とうとしてしまうことです。
有名になるには炎上して目をつけられるほうが手っ取り早いことは確かです。
ですが、それは個性でも何でもありませんし、悪名で有名になったとしてもまともな仕事のオファーは絶対に来ることはありません。
(最初は物珍しさでPVが集まるので賞賛こそはされるでしょうが、尊敬されることはありませんよ。)
【ブログ運営】一番難しい「個性を出す」ということ - 検索サポーター
これも情報を探している、仕事を頼む立場から考えてみると理解ができることです。
批判や悪口で貶める、デマばかりを書いているサイトや人の情報はにわかには信じがたいですし、仕事も頼みたくない(自社ブランドを傷つけられかねない)と考えるからです。
(サイトに限らず、リアルな人付き合いでも批判や悪口、嘘ばかり言う人とは人付き合いをしたくないですよね。)
有名になることの手段と目的を間違えている典型です。
特に最近多く、個人的にも気になるのは著作権違反をしているサイトについてです。
マンガの一コマや、アニメのキャプチャ画像、動画など著作権が発生するものを無断で使っているサイトはとても多いですが、残念ながらそのサイトの管理者は、自ら「私は著作権には疎いです」ということをアピールしていることと同じです。
そんなサイトを管理している人には公式から仕事の依頼が、然るべき企業からのオファーは絶対に舞い込みません。
これも仕事を頼む側として考えれば分かることですが、将来的にリスクにしかなりえないサイト、インモラルな人には絶対に仕事を頼もうと思わないからです。
また、著作権に関して現時点でクレームが入らないのは、そのサイトを放置していても影響が限りなく小さいと判断しているだけ、お目溢しされているだけの話です。
それなのにサイト管理者は「オファー来ないかな~」なんて能天気なことを言っていたりするんですよね。
(俺は「宣伝してやっているんだ」とでも思っているんでしょうね。)
もし仕事のオファーがあるとするなら、著作権違反を平気に考えている質の低いバイラルメディアや、せいぜいあなたの名前を利用してやろうと考えて寄ってくる人ぐらいです。
(まあ、そんなバイラルメディアや人も、訴えられたり自分に危害が及びそうになったら、「勝手にやったことだ」と簡単にあなたを売り渡すでしょうけど。)
【著作権】「たいていのバイラルメディアはダメ」な転載、引用について - 検索サポーター
少し話がズレてしまいました。
SEO(検索順位)も強く、仕事を得たいならサイトを専門に特化すること。
そして専門に特化することで目立つとしても、それを目的にしてしまわないこと。
そうすれば舞い込む仕事も質の高いものとなり、人やチャンスが来る可能性も必然的に高くなりますよ。
【ブログ運営】ブログからライティングの仕事を得る人が持っている感覚 - 検索サポーター
【ブログ運営】ブログで収益を上げるには専門かつオリジナルコンテンツを作成すること - 検索サポーター