定期更新やコンテンツの質よりも考えるべきこと
ブログ論でよく議論に上がることに「ブログの適切な更新頻度は?」という議題があります。
私は当ブログのエントリー「【SEO】ブログを定期的に更新することがなぜ正解なのか - 検索サポーター」にて、定期的に更新することがよいと書きました。
更新頻度は、定期更新に拘り過ぎてコンテンツの質を落とすなら止めたほうがよいことはもちろん、逆に質に拘り過ぎて更新することが億劫になることもあるので、理想論を言えば、自分のペースに合わせることが一番ではあります。
アクセス(読者)を増やしたい、新規さんも常連さんも増やしたいのであれば、やはり「ブログは定期更新することが鉄則」だと言えます。
(ただし、ブログの更新頻度が検索順位には影響しないことはしっかり意識しておきましょう。)
【SEO】更新頻度は検索順位には影響しない。頻度よりも大切なものとは? - 検索サポーター
自分のブログはどっちだろうか…
自分のブログは「雑誌」か「辞書」かで考えてみる
「じゃあ、自分にとっての適切な更新タイミングとはいつなのだろうか…」
「定期的といってもそんなに頻繁にネタが出てこない、そもそも定期的に書けるものじゃないよな…」
私に限らず、ブログ運営者は上記と同じような悩みをいつも抱えていると思います。
(極端な言い方ですが)そんなときは、自分のブログは「雑誌」なのか、それとも「辞書」なのかで考えてみると分かりやすいかもしれません。
「雑誌」の場合
雑誌は定期的に発行され、その時のトレンド、旬の情報が掲載されています。
読者は気軽に手に取りやすい、流し読みしやすいので読む人(アクセスする人)がとても多くなる傾向にあります。
ただし、定期的に発行されることが前提となっていますし、読者も気軽に手にしやすいかわりに、逆に気軽にも離れていきます。
(圧倒的な人気、支持があればこの限りではない、不定期であってもそう簡単に離れてはいきませんけどね。「HUNTER×HUNTER」みたいな作品となればの話ですが…)
たったひとつのエントリーでもバズると大量のアクセスを集めますが、ブームが過ぎるとそのアクセスすらなくなります。
もちろん検索流入もトレンドとして評価されているときだけは大量に集まりますが、ブームを過ぎれば全くと言っていいくらい検索すらもされません。
基本はそのときに流行っているものがネタになるので、ネタ元は豊富、潤沢です。
また、雑誌でも「一般雑誌」を目指すか、「専門雑誌」を目指すかでも変わってきます。
(専門雑誌は「辞書」の意味合いが多分に含まれます。)
「辞書」の場合
その時のトレンド、旬の情報よりも普遍的な情報が求められるので、エントリーするタイミングに依存する話題は少ない傾向になります。
また、雑誌と違ってユーザーも「必要なときに読む(調べる)」ので、アクセスも爆発的に集まることはありません。
ただし、普遍的な情報なので永続的に読まれます。
検索流入も爆発することは少ないですが、増減の幅が小さく、安定した流入に繋がりやすいとも言えます。
定期的に更新するよりも、コンテンツの質が求められる傾向にもあります。
テーマ特化するので、新しいネタを仕入れることは困りがちになります。
さて、あなたのブログはどちらの傾向が強いでしょうか?
ブログを「雑誌」か「辞書」かをイメージすることで、自分のブログの適切な更新タイミングやネタについても分かりやすくなったのではないでしょうか?
(どちらを目指すかと考えると、更新頻度だけでなく、変な固定概念に捕らわれずに済むと思います。)
また、「暫く放置していたらアクセスが落ちた」というブログは、ユーザーも検索エンジンも「雑誌」だと捉えられているということでもあり、「暫く放置していたけどアクセスは変わらなかった」というブログは「辞書」だと捉えられているとも言えそうです。
一番大事なのはオリジナリティ
「雑誌も辞書も目指す」のもよいでしょう。
(定期的に更新かつコンテンツの質もしっかり担保していくのは、相当難しいことですけれど。)
アクセス数、定期更新とか気にしない、自由に書きたいというのもいいでしょう。
(そもそもブログは自由なものですから、別に拘る必要もありません。)
ただ、雑誌でも辞書でも、一番大事なのはオリジナリティであり、かつ、事実を意見をちゃんと分けて書くということです。
【コンテンツSEO】「事実」と「意見(考察)」をしっかり分ける - 検索サポーター
自分の考察や意見すらない元ネタをコピペしただけのエントリー、ブログは、そもそも元ネタがないと生きていけないどころかエントリーすらも出来ませんし、いずれ淘汰されます。
(今流行りのバイラルメディアなんかは、数年もすればほぼ全滅と私は推測します。)
更新頻度やネタ、コンテンツの質に困っている人は雑誌か辞書かをイメージする以外に、「自分しか書けないこと」や「自分が思ったことを問いかける」などを意識してみてください。
そうすればオリジナリティのあるエントリーを書けるのはもちろん、書いている自分も楽しくなり、読んでいる人も楽しく読めることでブログ運営も楽しくなると私は考えます。
【追記】
「雑誌」にも「辞書」にも「チラシ」にもなりたいボクは欲張りでしょうか? - suzukidesu23 のコメント / はてなブックマーク
なるほど。「チラシ」という観点もありますね。
紙媒体の「チラシ」と一緒で、商品の説明だけだったり、金額が羅列されているだけのチラシなんて見たくもないけど、それをうまく見せる、読ませるようなユーザーが楽しめるページなら全然構わないと個人的には思います。
(正にランディングページですね。もっとコンテンツ寄りになると、今流行りのネイティブ広告みたくなっちゃいますけど。)
ちなみに当ブログ「検索サポーター」は今のところ「専門雑誌」ですね。
そもそも検索やSEO、PPC広告、Webの話題は一般の人は読まない、あまり興味が沸かないテーマですし、極力トレンドな話題をエントリーするように運営していますから。