ブログの価値を高めよう
私は常々「良質なコンテンツ」は勝手に被リンク(言及)されるものであり、(今なら)SNSでも勝手に拡散されるものだと考えています。
そのため当ブログでは、半年ほど前より新規エントリーをアップする頻度を毎日ではなく一日おき程度に減らし、新規エントリーをアップしない日は過去のエントリーをリライトする時間にあてています。
その理由は、リライトすることでコンテンツの質を高める、ユーザーに更に有益な情報を提供することを目的としてリライトを行うためです。
最近はリライトが功を奏して来たのか、過去エントリーであってもブックマークされたり、SNSでもシェアされる機会も増えています。
最初にアップしてから時が経ってしまったエントリーは、なかなかブックマークもシェアもされません。
(そのためSNS上で過去エントリーの情報を流している方も結構いますが。)
そのエントリーの内容が一時的なものでなく永続的な内容であれば長く閲覧されるのはもちろんですが、改めてブックマークやシェアが行われるのは「検索から流入したユーザーが(初めて閲覧して)コンテンツを評価してくれた」ことが多く、これこそリライトの成果だと私は捉えています。
【ブログ運営】リライトは検索流入増加だけでなく再拡散のチャンスも生み出す好循環となる - 検索サポーター
俯瞰してみよう。
サイト(ブログ)全体を俯瞰する
このように一つ一つのエントリーの質を高めていくことは大切なことですが、私はリライトするにあたってもう一つ気をつけていることがあります。
それはサイト(ブログ)全体を俯瞰して、文体や意見、論理などコンテンツ全体に統一性、整合性を持たせることです。
エントリーによって文体や意見、論理にバラつきがあればユーザーは混乱しますし、言っていることが今と昔で全く違っていれば、書かれている情報だけでなくブログ自体にも信頼感を持ってもらえないからです。
整合性を持たせることは信頼感を生むと共に、ブログに訪れたユーザーにブログのイメージ(筆者の人となり)を想像しやすくするためでもあります。
【SEO】コンテンツの整合性は取れていますか? 矛盾した情報は混乱を招き、信用を落とします - 検索サポーター
また、ブログ全体を俯瞰するのは統一性、整合性を持たせるだけでなく「あなたのブログにそぐわない」エントリーにも気が付くこともあります。
あなたのブログにそぐわないエントリーはブログの価値、いや、管理者であるあなた自身の価値を落とすことになることは避けたいところです。
奇を衒う、逆張りイクナイ。
奇を衒う、逆張り論を個性と勘違いする
「良質なコンテンツ」は勝手に被リンク(言及)され、勝手に拡散されるものではあるのですが、実はもう一つ、勝手に被リンクや拡散をされる傾向が強いコンテンツがあります。
それは世間一般の論とは違っている、いわゆる「奇を衒う、逆張りしているコンテンツ」です。
特にネット上ではこの手のコンテンツは炎上という分かり易い現象に繋がり、一時的ではありますがアクセス(PV)の増加のきっかけを生み出すことにもなります。
炎上が何度か続くと、これこそが自分の実力だと勘違いする、個性だと勘違いしてしまうブロガーも現れ始めます。
この勘違いを起こしてしまうと、炎上で稼いだアクセス数を維持するために「奇を衒う、逆張りする」ことを続けてしまい、更に過激な論調を展開する羽目になります。
しかしながら、コンテンツを閲覧するユーザーもずっと同じように反応をしてはくれません。
次第に飽きられてしまうため、長い目で見ればマイナスでしかありません。
多くの人に見てもらうべく「アピールする、目立つ」ことはあくまで手段です。
それを目的にしてしまうのは間違いであり、あなたのブログとあなた自身の価値を着実に落としていくことになります。
【ブログ運営】一番難しい「個性を出す」ということ - 検索サポーター
どーでもいいですよ。
好きの反対は嫌いじゃなくて無関心
例えあなた自身が「奇を衒ったコンテンツ」「釣り、炎上狙いのコンテンツ」をアップしなかったとしても、そういったコンテンツを見つけたときに「晒し」を行うのは極力やめたほうがよいでしょう。
「人に薦めたくないコンテンツ」に意見したい、ツッコみたい、他の人にもこの酷さを知って貰いたいという気持ちはとてもよく分かるのですが・・・そういったコンテンツはスルーするに限ります。
相手にとっては「かまってもらう(話題にしてもらう)ことが目的でもあるコンテンツ」ですので、意見したり拡散する、言及すること自体が相手の思うツボだからです。
例えあなたが真っ当な意見のつもりで言及したとしても、対象の賛成派やファンは、第三者である人から反対、批判されればされるほど結束していく(先鋭化していく)ので、逆効果になることもあるからです。
また、SEOの観点から考えてみても、その被リンク先の評価がポジティブなものか、はたまたネガティブなのかまでは、残念ながらGoogle(検索エンジン)はまだ正確には評価が出来ません。
「人に薦めたくないコンテンツ」なのに、「自然な被リンクが集まっている」という検索評価の理論によって、そのコンテンツが検索上位に来るきっかけをあなたが与えている手助けしていることにもなるのです。
SNSの被リンクはrel="nofollow"属性がなされていて(あなたもブログで言及するときはrel="nofollow"をつけるかもしれませんが)、ページランク(評価)を渡さないとしても、それでもユーザーの流入のきっかけを相手先に提供していることに変わりはありません。
結果として相手の手助けをする、相手のネームバリューとコンテンツのアクセスを増やすことに加担することになってしまっているのです。
取るに足らない相手のために、あなたの労力も時間も感情も無駄に消費されることはもったいないことです。
【SEO】被リンクなしで検索1位を取ることは可能だが「良質なコンテンツ」は勝手に被リンク、拡散されます - 検索サポーター
その気持ち、とてもよく分かりますが・・・
その言及はブログの価値を高めるものですか?
「人に薦めたくないコンテンツ」をスルーせずに言及することにはもう一つのデメリットがあります。
それは誰もが納得するよう理路整然とした意見、公平だと認められる意見でなければ「ただのいっちょ噛み」になるだけ、「便乗してアクセスを稼いでいるだけ」と受け取られることにもなるのです。
ただ感情を書きなぐっただけの言及では、それを読んだユーザーは(共感こそはするかも知れませんが)「便乗してアクセスを稼いでいるだけ」だと判断を下すでしょう。
それだけ批判というのは難しいものなのです。
例えばあなたのブログで文句ばかりつけている、ネガティブなコンテンツばかりが書かれていると、読者(ユーザー)は今後もブログを進んで読もうとは思いませんし、進んで拡散しようとも思いません。
ブログに限らず「ネガティブなことばかりを訴えている人」や「自称毒舌な人」とは、リアルでもお近づきにはなりたくないと思うことと一緒です。
ネガティブなコンテンツや毒舌なコンテンツは、やはりネガティブなキーワードでの検索流入を増やすきっかけとなり、ネガティブなニーズを求めるユーザーを呼び込むため、荒れるきっかけが増えることにもなってしまうのです。
【ブログ運営】感情を消費するだけのコンテンツにしない。「オチで価値」を与えて長期的に読まれるコンテンツに - 検索サポーター
もし、あなたがそういった人に薦めたくないコンテンツについて言及を行いたいと思うなら、コンテンツのアップを行う前に「公平であり理路整然で納得できるか」と考えるよりも「そもそもこれはスルーするべきことではないのか」としっかり考えてみてください。
いくらアクセスが稼げるからといって、ネガティブなコンテンツに安易に言及をしてしまうと、確実にあなたのブログとあなた自身の価値を落とすことになりますよ。
また、SNSが普及した今は、こういった人に薦めたくないコンテンツだけでなく確証のない情報を誤って流してしまうことがあります。
「デマを流す側」だけでなく「デマを拡散してしまう側」になってしまうこともありますので、外部の情報を拡散する際はしっかり確認を行うようにしましょう。
【ブログ運営】デマを流す、拡散に加担しないために - 検索サポーター