多くの言及、ありがとうございます。
「検索サポーター」を立ち上げて一年半が経ちました。
長くブログを続けていると、自分のエントリーが他のサイト(ブログ)でも言及され、被リンクをいただけることが増えてきます。
当ブログの場合はWEB関連、特にSEO、SEMをテーマとしたエントリーを行っていますので言及されるサイトもやはり同テーマを扱うサイト、特にオウンドメディアからの言及が多い傾向にあります。
つい先週末にも『Web担(Web担当者Forum)』のエントリー「グーグルに「低品質コンテンツ」評価をくらう6つのダメなUX などSEO記事まとめ10+4本 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum」にて、当ブログのエントリー「「複数のh1はダメ」「被リンクは価値がない」「HTTPSが有利」は真実であるし間違いでもある」がピックアップされました。
おかげで3日経った今でもWeb担から多くのユーザーが当ブログに流入し、そこから更に他サイトへの言及も増えています。
【SEO】「複数のh1はダメ」「被リンクは価値がない」「HTTPSが有利」という言葉だけを真実としない - 検索サポーター
このように言及(被リンク)を受けると、そこからの流入数は日に日に減りはするものの、流入は細く長く続く傾向があります。
もちろん扱うテーマやエントリーの内容にもよるのですが、言及されるようなエントリーを増やすことがアクセスを増やすコツだとも言えます。
言及された!
ポジティブな被リンクは「評価された証明」でもあります
以前と比べると検索評価における被リンクの価値は落ちてしまっているとはいえ、今でも被リンクは検索順位を決める重要なシグナルの一つです(自然な被リンクはSEO(検索評価)において優位に働きます)。
(rel="nofollow"でリンク評価を渡さないという場合もありますが、ここでは通常の被リンクとして考えていきます。)
また、SEOの効果を抜きに考えたとしても、言及されるとその被リンクからユーザーの流入が見込めますし、それこそが言及の一番のメリットだとも言えます。
もちろんSEOも強くなる要素ともなる(リンク先のサイト、コンテンツ内容の関連が強ければさらに評価が高くなる)ので、検索流入、被リンク流入に限らず結果的に更に流入が増えるという好循環も生み出します。
今ならSNSなどでシェアされることでもユーザーの流入が見込めます。
ですが、サイトでの言及はSNSで手軽にシェアされることよりも「管理者が手間をかけて自分のメディアで紹介してくれた」という労力や信用の面でも上回りますし、正にそれはコンテンツが評価されたという証明だとも言えるでしょう。
【ブログ運営】ユーザーが一手間かけてくれたことは何よりの評価です - 検索サポーター
しかし、言及も全てがポジティブなものになるとは限りません。
残念ながら逆にネガティブなツッコミ、批判をするために言及されることもあります。
(奇を衒い、逆張りすることでユーザーの琴線に触れ、ネガティブ言及をさせることでPVを稼ぐ輩もいますが。)
WEBコンサルタントの私が言うのもナンですが、「SEO手法が~」「SNSの運用が~」と、集客の手段ばかりにこだわるよりも前に、先ずは良質なコンテンツを作ることに力を入れましょう。
まだネガティブコンテンツで消耗してるの?
感情論だけのコンテンツはその時だけ
では、言及される良質なコンテンツとはどういったものを指すのでしょうか?
私は「ユーザーの共感を生み、問題解決や提案などオチがあるコンテンツ」だと考えています。
なぜなら「共感、感情論だけのコンテンツ」は、読まれたその時だけユーザーが感情を消費するだけで一度読めば満足してしまうコンテンツになりがちでもあり、長く読もうとも思われないので、ユーザーがすすんで言及をしようともならないからです。
(例えるなら「感想文」なんて心に引っかからなければ一度読めばそれで終わりですし、ファン以外はシェアしようとも思いませんよね。)
その感情論もユニークで示唆に富むような表現だったり、何度も読み返したくなるものであれば多くの人に言及されることもありますが、そんなコンテンツは誰もが書けるものではありません。
日記、雑記系のコンテンツがSEOに弱いのは専門性が薄いということもありますが、この「感情論だけのコンテンツ」になってしまっていることが多く、言及されることも少ないからだとも言えます(言及し、手放しで賞賛してくれるのは内輪のファンだけです)。
更に同ジャンルはライバルがとても多いので、必然的に凡庸なものは埋もれてしまうことになります。
ですが日記、雑記系ブロガーの多くがそれでもそこを目指す、先人の説明不足の成功談を鵜呑みにし、都合の良い夢だけを見させられてしまっているんですよね・・・
よく語られる成功談「好きなことを書いてただけで成功した」という言葉は、「好きなことを(多くの人にウケる、目に止まるように)書いてただけで成功した」というのが真実です。
(決して「好きなことを書けばPVも収益も増える」という意味ではありませんよ。勘違いしないように。)
【ブログ運営】雑多なブログは稼げないし、SEOも弱いことをもう一度語る - 検索サポーター
それこそ目立つ、個性を際立たせるためにブロガー本人がキャラ作りをしたり、炎上を狙うために奇を衒い逆張りするのは、多くの人にウケる、目に止まるようにするための一つの方法です。
特に後者のツッコミ言及や晒しシェアを多くさせることでPVを稼ぐコンテンツは、文字通り「感情を消費させるコンテンツ」です。
(更に狡賢い人はその感情の発露の先、解決策を「商材」に向かわせることで稼いでいますが。)
真っ当な批判や建設的な意見があるコンテンツはまだよいですが、ただの罵詈雑言のだけが書かれたネガティブコンテンツを見つけたとき、ツッコミたくなってもやめておいたほうがよいでしょう。
(あなたの時間も感情も無駄に消費されることはもったいないことです。)
「人に薦めたくないコンテンツ」を言及、シェアするのは結果的に相手に手を貸すことになってしまうのでスルーするのが妥当です。
(しっかりスルーすることは、相対的に自分が薦めたいコンテンツへの言及の価値を高めることにもなるのでSEO戦略ともなりえます。)
新しい発見を論理立てて語ることも価値があります。
「オチで価値」を与える
残念ながらユニークで示唆に富む感情論を誰もが書けるわけではありません。
しかし、例えありきたりな感情論から始まったとしても、なぜそんな感情を抱いたかという理由や独自の解消法や考察、今後の提案など何らかのオチを加えることでコンテンツに価値を与えることは出来ます。
人を魅了する文章を書けないからこそ、しっかりと論理立てて書くことを続けていれば、価値を持ったコンテンツを生み出せるようになっていくでしょう。
もちろん日記、雑記系に限らず、オチをつけることで価値を持たせることは全てのコンテンツに言えることですが、そこに「これは他の人にも知ってもらいたい、教えたいと思う価値」があれば、勝手に被リンクされ、言及、シェアされていきます。
【SEO】被リンクなしで検索1位を取ることは可能だが「良質なコンテンツ」は勝手に被リンク、拡散されます - 検索サポーター
前述のように言及(被リンク)を受けると長期間に渡って読まれるチャンスが増え、更にSEOにもよい影響を与えます。
集客の手段ばかりにこだわるよりも前に先ずは良質なコンテンツ、「ユーザーの共感を生み、問題解決や提案などオチがあるコンテンツ」を作ることに注力すれば、勝手にSEOにも強いサイトとなり、アクセスも自然に増えていきますよ。