※ 2015/4/6: SNSの運用について追記。
何をもって評価するのか決めましょう
サイト『マイナビニュース』のエントリー「デジタルマーケティングの施策とその効果 - IMJ調査 | マイナビニュース」に、「デジタルマーケティングの実行状況に関する実態調査」の結果が発表されていました。
85%の担当者が「Webサイトリニューアル・コンテンツ更新」を、また、半数以上の担当者が「アクセス解析・効果測定」や「ソーシャルメディア運用」を実施していることが分かりました。
しかし、半数以上が「アクセス解析・効果測定」や「ソーシャルメディア運用」においては、効果を実感していないと回答していました。
これは単純に「評価基準をしっかり決めていないから」だと言えます。
サイト(ブログ)運用を行うにあたり、目的をしっかり決めることは当ブログでも何度も言いましたが、その目的がハッキリしていないのに「アクセス解析」や「SNS運用」もやってしまおうとすることが間違いだと言えます。
目的がハッキリしていれば「アクセス解析データのどこを重点的に見ればよいか」、「TwitterやFacebookをどう運用すればよいか」も考えることが出来る、即ち、評価基準を決めることが出来るからです。
目的に則した評価基準を決めよう!
分かりやすい数を追うのは間違い
同データによると、「Webサイトリニューアル・コンテンツ更新」を行う担当者の半数以上は、効果を実感しているようだ。
一方で、「アクセス解析・効果測定」や「ソーシャルメディア運用」においては、効果を実感していないとの回答が半数を超えている。
なお、「Webサイトリニューアル・コンテンツ更新」に次いで、効果を実感しているとの回答が多い施策は「メールマガジン企画・配信」で、効果を感じていないとの回答が最も多い施策は「オンラインメディアの広告出稿」となった。
引用:
評価基準をしっかり決めずに運用することは、いたずらに時間や作業量のコストを消費するだけです。
(目的地を決めずに走って、目的地につく筈がありません。)
また、評価基準をしっかり決めていないので、とりあえず分かりやすい「数」を成果としてしまうのは失敗の元です。
アクセス解析データは「解析」を行うためのデータです。
データをただ眺めていてもサイトのPV数が伸びるわけがありません。
データから「何を読み取るか」が重要です。
検索ワードから傾向と対策を読み解く、流入が多いページは次にどのページに流れるか(直帰率が高いか)など、あくまで「ユーザーの動き、心理を探るためのデータ」です。
運用方法もしっかり考える
Facebook、TwitterなどのSNSは特に数を追いやすい、いいね!やフォロワー数が可視化されているので、いたずらに数を増やすことに固執してしまいがちです。
多くのサイトは情報の伝播、拡散が目的でしょうから、基準をいいね!やフォロワー数を増やすことに設定することは間違ってはいません。
ですが「効果を実感していない」と答える人ほど、運用方法がしっかり考えられていませんし、「数を増やす方法が間違っている」ことが多いです。
「ただ新着情報を流しているだけ」だったり、「絨毯爆撃でフォローしてフォロー返しがなければフォローを外す」というフォロワーを数としか見ていない(利用することしか考えていない)運用をしていたり。
あなたはbotのマネごとでもしてるんですか?って言いたくなるアカウント(自称「ソーシャルの達人」「ソーシャルマーケティングのプロ」などに多い)っていっぱいありますよね。
いいね!やフォロワー数が多ければ「権威があるように見せかける」ことも出来るため、お金で増やす人(自称「ソーシャルの…」以下略)もいますが、そんな運用方法では本当に情報を伝えたい人にちゃんと伝わるわけがありません。
逆に考えて、自分がそんな虚像アカウントの発信する情報を見る(信じる)か?と考えれば分かりそうなものですが、その人にとっては権威があるように見せかけてファンを増やすことが目的なので、それが正解なのでしょう。
(受け取るユーザー側にとっては不正解ですけどね。)
SNSの運用の鍵は、ユーザーとしっかりコミュニケーションを取ることだと私は考えます。
全てユーザー目線で考えよう。
試行錯誤しながら解析、運用しましょう
SEOの評価が検索順位の上昇や、アクセス数(PV数)の増加で計られることが多いのも同じことです。
「施策の結果に正当な評価を下せる人」がいないため、「誰にでも分かり易い数」が評価基準になってしまうのです。
その「誰にでも分かり易い数」を増やすことで目的を達成出来るのであればよいですが、そうでないのなら今すぐ評価基準を考え、解析、運用方法も見直してみましょう。
今すぐに正解を出せなくても結構です。
試行錯誤しながら解析、運用することのほうが漫然と「誰にでも分かり易い数」を追いかけるよりも正解に近づくことが出来ることは明白です。
そしてコンテンツSEOもアクセス解析もSNSも、全てユーザー目線で考えることが正解なのです。