お金でリンクを集める時代ではない
毎日チェックしているサイト『SEMリサーチ』にて、GMOアドパートナーズ株式会社の有料ディレクトリ登録サービス「SASOU Directory(サソウディレクトリ)」を2014年12月26日に終了すると発表されたことが書かれていました。
運営実態が実質的な有料リンク販売とみなされたことで、サービス継続が困難になったことが原因ではないかと推測されています。
今や有料ディレクトリ登録サービスは、Googleから「リンク販売(スパム)」とみなされているため、SEO的には逆に不利なものとなっています。
nofollow属性をつけることでリンクの価値を無くせばスパムとみなされない(純粋な広報、PR活動とみなされる)のですが、そもそも「被リンクの価値を渡すこと込みでの集客方法」なため、リンクの価値がなくなればサービスの意味を成さないわけです。
実際には同社サイト内に「AクラスでIP分散した掲載サイト、それぞれのカテゴリページがオリジナル化されています」(引用元)「「SASOU Directory SP」の審査を通過し、登録することで、複数の優良サイトに登録、良質なリンクを獲得することでSEO効果が期待できます」(引用元)「カテゴリページ自体が「同じ内容のリンク集」と見られるリスクが少なく [略] お客様サイトとコンテンツの親和性の高いページからリンクを得ることで、より高いSEO効果を期待できます。」(同)といった商品説明がある通り、外部リンク獲得を希望するウェブマスター向けのSEO的な性格が強いサービスだった。
引用:
GMOグループのディレクトリ登録「SASOU Directory」、2014年12月末で終了 ::SEM R (#SEMR)
今やリンクスパムです。
元々そこまで価値もないが、結構な数のサイトが登録していた
「ウチのようなオーソリティのあるサイトからのリンクはSEOの価値はもちろん、リンクから沢山の集客が出来ますよ!」
この手のサービスの営業の常套句でしたが、当時から「被リンクからの集客よりも被リンクの価値を見越して買う」ためのサービスなのは暗黙の了解でした。
「審査」という名目がありましたが審査料、登録料を払えば、ほぼ登録は出来ましたし、Googleの判断どおり正に「リンク販売」でした。
私は元々そこまで価値がないサービスと判断していました(金額に見合わないのはもちろん、被リンクから集客が出来ないことは明らかでした)が、昔は結構な数のサイトが登録されていたことにびっくりしたのを覚えています。
「審査を受け、有名なディレクトリに登録されている」という見せかけのオーソリティーが欲しい企業向けサービスなのは明らかでした。
今ならFacebookやTwitterで沢山の有料アカウントのフォローを集めて、さぞオーソリティがあるように見せかけているアカウントに少し似ていますね。
産経ディレクトリやBPNディレクトリ、Looksmartエクスプレスなど国内の有料リンクサービスは軒並み閉鎖していますし、今回のSASOU Directoryの閉鎖はもちろん、今後は全ての有料リンクサービスはサービスとして成り立たずに淘汰されるでしょう。
お金でリンクは買えても、ユーザーからの信頼を買えたわけではないですからね。
※ 参考エントリー
【産経デジタル】「MSN産経ニュース」及び「産経LPO」と「産経Directory」の終了 - 検索サポーターのアンテナ