※ 2015/6/22:サンプルレートを調整して、ヒット数を減らす方法を言及いただきました。また、Googleの公式ブログでの発表を追記しました。
レポートにアクセスできなくなります
Googleアナリティクスの解説がよく行われているブログ、『カグア』のエントリー「【速報】月間ヒット上限が厳格化、Googleアナリティクス規約改訂」に、Googleアナリティクスにて月間1000万PV以上のサイトには、警告メッセージが送信され、その後レポートにアクセスできなくなるという厳しい措置が取られることになるという規約変更が行われたことが書かれていました。
【追記】
Googleが公式Blogで「利用規約の変更」はしておらず、「ヘルプページの更新と、レポートUI上の表示メッセージの変更を行った」と発表しました(当エントリーもタイトル修正と追記を行いました)。
アナリティクス 日本版 公式ブログ: Google アナリティクス 無償版のヒット数について、ヘルプ ページ更新について
但し、無料版の1000万PVという上限値は「変わっていない」ということでもありますので、やはりサンプルレートの調整など対策は必要でありますことをお間違えないようお願いします。
※ 参考
http://www.google.com/analytics/terms/jp.html
第 15 条に従い、 1 アカウントにつき 1 ヶ月あたり 1000 万ヒットを上限として、無料でお客様に本サービスを提供します。Google は、地理的データ[の生成]、コストデータの検索エンジンからのインポート、その他本サービスのレポートにデータを取り込むために Google 又はその 100 %子会社がサードパーティベンダーから請求を受けた料金分を上乗せすること等を含め、本サービスの料金及び支払方針を随時変更することがあります。
引用:
通知メールの受信後 30 日以内に必要な措置を取らなかった場合は、プロパティのデータの処理が停止されます。さらに、データの処理が停止されてから 60 日以内に Google に問い合わせ、アナリティクス プレミアムにアップグレードする措置を取らなかった場合は、プロパティ(すべての過去のデータや設定情報を含む)が削除の対象となります。
引用:
これまでは1000万PV以上あるGoogleアナリティクスのデータは遅延して配信されていたのですが、今回の規約の修正通りであれば、遅延ではなくレポートにアクセスができなくなるようです。
・・・まあ、一か月に1000万PV以上という数字を達成するサイトは個人レベルではほぼないでしょうし、もしそうなったとしても(有料ではありますが)「Googleアナリティクス プレミアム」にアップグレードすることで全く使えなくなるということはことはなさそうです。
残念ながらプレミアム版はベンダーと「ご相談」なんですよね・・・
上限を超える場合の対応策は
それでは1000万PVを超えるサイトはどうすればよいでしょうか?
Googleアナリティクスのヘルプを読むと、2つの対応策が提案されています。
- Google アナリティクス プレミアムにアップグレードする。 Google アナリティクス プレミアムは有料サービスで、サービスレベル契約、技術サポート、設定サポート、大量ヒットのサポートが含まれます。詳しくは、Google アナリティクス プレミアムの説明をご覧ください。
- 送信するヒット数を減らす。 送信するヒット数を減らすには、いくつかの方法があります。たとえば、データ収集のサンプリング レートを設定したり、基本的な実装で設定した過剰なトラッキング呼び出し(イベント トラッキングなど)を削除したりする方法です。こうした具体的な方法については、デベロッパー向けドキュメントをご覧ください。
引用:
先ず一つ目は先ほども触れた「Googleアナリティクス プレミアム」にアップグレードすることです。
有料ではありますが、標準で月間上限10億ヒット、最大で20億ヒットまで対応が可能とのことです。
もう一つは「送信するヒット数を減らす」ことです。
【追記】
カスタムフィルタだと、フィルタに引っかかる前に計測するので無効である(レポート出力では限界値以下でも、アクセス数は減っていない)という指摘をいただきました。
id:psne さんより、サンプルレートを調整する方法を言及いただきました。ご参考にしてください。
Googleアナリティクスの集計を適当にする - すなばいじり
他のアクセス解析ツールを検討してみる?
別のアクセス解析ツールを使う
思い切ってGoogleアナリティクス以外のアクセス解析を使うのも一つの方法です。
(ただ、現状はGoogleアナリティクスのように無料かつ、正確なアクセス解析ツールはありませんよね。)
有料であればSiteCatalyst(サイトカタリスト)や、Visionalist(ビジョナリスト)など、設定を行えばより詳細なデータを取得できるアクセス解析ツールはあります。
最近ならPtengine(ピーティーエンジン)というヒートマップが取得できるアクセス解析ツールもあります。
(はてなブログならPtengineを無料で使うことが出来るプランが用意されています。)
ヒートマップが特徴的なアクセス解析ツール「Ptengine」が、はてなブログユーザー向け特別無料プランで利用できるようになりました - はてなブログ開発ブログ
いずれにしても、1000万PVを超えるサイトの管理者の方は警告メッセージが来るまえに対策を考えておくべきですね。