Googleドメイン全てを対象に
『CNET Japan』のエントリー「仏当局、「忘れられる権利」を全世界に拡大するようグーグルに命令 - CNET Japan」にて、個人情報保護を扱うフランスの独立行政機関CNIL(Commission nationale de l'infromatique et des libertes)が、Googleに対し、現状にそぐわない過去の個人情報に関して削除を求められた場合、欧州だけでなく全世界のネット、Googleドメイン(最も人気の高い「google.com」を含む)全ての検索結果から削除することを求めたと報じられていました。
全ての検索結果から消すことは出来ないことはないでしょうが、Googleが素直に従うかどうかはまだ分かりません。
この「忘れられる権利」については欧州はもちろん、日本でもGoogleに検索結果を削除する訴えが起こり、認められた例があります。
【忘れられる権利】東京地裁、Googleに検索結果削除命令 - 検索サポーター
ここで間違えないで欲しいのは、訴えたからといって全てが認められる、削除されるわけではないことです。
(削除の訴えが通ったものは、欧州のどの国であっても今だ50%以下となっています。)
「その情報がパブリックなものかどうか」、「他の人々には有益な情報であるかどうか(知る権利になるか)」など、ケースバイケースで判定が変わります。
訴えを認めてもらうためにも削除を行う根拠、「妥当性」を示さないといけません。
【サジェスト対策】風評被害、誹謗中傷は「忘れられる権利」を行使してみる - 検索サポーター
注意しなければならないのは、削除要請対象のリンクはもはや重要性がないもの、または何らかの点で無効なものである必要がある、ということだ。検索結果がそれらの条件のいずれかを満たしていることを証明する責任はユーザーにある。ユーザーがそれを証明すれば、Googleなどの検索エンジンは該当する結果を検索結果から削除する。
引用:
♪忘れてしまいたいことや~♪
サジェスト(虫眼鏡SEO)を消す
例え削除したいページが存在しても、Googleの検索結果にひっかからないのであれば問題にはならない(そもそも「忘れられる権利」はインデックスから除外すことと同義である)のですが、高確率で検索上位に引っかかるので削除したい(忘れられたい)というのがほとんどです。
また、そのページを検索で見つけやすくしているのは、「サジェスト(虫眼鏡SEO)」でネガティブなワードとセットになっていることがほとんどだったりします。
(サジェストとは関連検索ワードのことです。検索の利用者が入力したキーワードと組み合わせて検索されるキーワードや、関連性の高いキーワードを機械的に収集し、検索回数の多いものを自動的に表示することで、再検索を補助する機能のことを言います。)
検索したときにサジェストで「見たくなくても否応なしに見せつけられる」のですから、本人にとっては苦痛でしかありません。
事実無根の書き込み、過剰な誹謗中傷、風評被害を流されているなどというケースであれば、その旨をしっかりとGoogleやYahoo!など検索エンジン運営側に伝え、削除の依頼を行いましょう。
その訴えが妥当であれば対処(サジェストの削除、インデックス除外)をしてくれます。
(検索エンジンにとってもネガティブな情報、真偽が不確かな情報がサジェストや検索結果に溢れるような状況は好ましくないからです。)
ちなみにGoogleやYahoo!のリスティング広告によく「誹謗中傷、風評被害対策」などという文言が謳われていますが、ああいった業者は利用しないほうがよいです。
なぜなら公式への問い合わせ、削除依頼なら個人でもタダで出来ることですし、「誹謗中傷、風評被害対策」といっても、やっていることは結局は公式へ削除依頼を行うことと、スパム行為で消したいサジェストを薄めるだけのことだからです。
逆にそういう業者を利用することで「忘れられるどころか不正を働いている」とみなされてしまうかもしれませんよ。
【SEO】Yahoo!がサジェスト検索(虫眼鏡SEO)の汚染対策を実施か - 検索サポーター
先ずは問い合わせてみましょう。
公式の問い合わせ先
検索エンジンの運営側にしっかりと事情を説明する、削除の依頼を行うには以下のフォームをご利用ください。
※ Google からコンテンツを削除する
Removing Content From Google - Legal Help
※ Yahoo!検索 - 検索結果に関する情報提供フォーム
※ Bingの削除依頼(Web サイトのコンテンツについての懸念事項を報告する)