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【忘れられる権利】東京地裁、Googleに検索結果削除命令

日本でも「忘れられる権利」

本日の日本経済新聞に「グーグルに検索結果削除命令 東京地裁「人格権を侵害」 :日本経済新聞」という記事がアップされていました。

 

既に欧州では「忘れられる権利」が発動されて話題になっていましたが、今回、日本でもGoogleに検索結果を削除する訴えが認められたようです。

 

 インターネットの検索サイト「グーグル」で自分の名前を検索すると、過去に犯罪行為をしたかのように連想させる投稿記事が多数表示され人格権が侵害されているとして、日本人の男性が米グーグルに検索結果を削除するよう求めた仮処分で、東京地裁は9日、検索結果の一部を削除するよう命じる決定をした。

 関述之裁判官は「検索結果の一部はプライバシーとして保護されるべきで、人格権を侵害している。検索サイトを管理するグーグルに削除義務がある」と認定した。

 

引用:

グーグルに検索結果削除命令 東京地裁「人格権を侵害」 :日本経済新聞

 

確かに事実無根なことが書き連ねられ、それが検索順位上位に上がってきて多くの人の目に晒されることは本人にとってはとても苦痛です。

 

しかも検索順位の上位に上がってくるということは、おそらく「サジェスト機能」でもネガティブなワードが候補として一緒に上がってくるでしょうから検索エンジンを使うと、「見たくなくても見えて」しまうことになっていたのでしょう。

 

悩む女の人の写真

こんなの見たくないのに・・・

 

ネガティブでセンセーショナルなほうが伝播しやすい

ネットの特徴として、ポジティブな話題よりもネガティブな(しかもセンセーショナルな)話題のほうが伝播しやすいという特徴があります

 

ポジティブな話題は「自分が納得したらそこで終わる」ことが多い反面、ネガティブな話題は「納得するしないに関わらず人に話したくなる」ことが多いからです。

(人に話すことでネガティブな感情を手放そうとする心理や、危害が及ばない程度に相手を罵倒して自らのストレスを解消しようとすることもあるでしょう。)

 

特にネットで炎上マーケティングが成り立つのは、この心理ををうまく利用しているとも言えます。

(よい言い方をすれば「議論の場、話題を提供している」と言えますが、悪い言い方をすれば「人の罵詈雑言を集めることでマネタイズしている」となります。)


この手の負の感情への最大の対処方法は「スルーすること」です。

 

しかしリアルでは「言いっ放し」で終わる、その場で終わることでも、ネットでは「ログ」として蓄積され、また、多くの人がそれを検索することでそのログが上位に押し上げられ、更に多くの人が目にするという悪循環が起こってしまうのです

 

本人はスルーしようと思っても、「否応なしに見せつけられる」。

この感覚はかなり辛いことでしょう。

 

 

物を隠す子供の写真

隠しちゃえばよくね?

 

不祥事の隠ぺいにも繋がることがある

ただ闇雲に「削除依頼されたものを全て削除する」というのは不祥事の隠ぺいにも繋がることにもなります。

 

事実、英ガーディアンやBBCが自分達の「都合の悪い」話題について、検索結果から削除する依頼を出していたことが話題になりました。


【忘れられる権利】Googleの反撃で骨抜き - 検索サポーターのアンテナ

 

線引き、判断基準はとてもデリケートで微妙な問題ではありますが「忘れられる権利」の運用が、権力を有する者が都合の悪い事を消すだけの権利となってしまわないように運用して欲しいと願っています

 

 

ちなみに忘れられる権利はあくまでGoogleの「検索結果から除外されるだけ」、検索エンジンのインデックスから削除されるというだけの話です。

 

元のページそのものは管理者も違いますし、サーバも違うので当人に削除して貰わない限りは残り続けますので、そこはお間違えのなきよう。

 

 

なぜグーグルは「検索結果」削除を命じられたか?申請代理人の弁護士に聞いた「勝因」|弁護士ドットコムニュース

 

 

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