忘れられる権利として
『TechCrunch Japan』のエントリー「Googleに検索結果からリベンジポルノ画像の除外を要望できるフォームが近々公開予定 | TechCrunch Japan」にて、Googleは近いうちにユーザーが「リベンジポルノ」の画像をGoogleの検索結果から除外を依頼できる正式な方法(フォーム)を導入することを報じていました。
リベンジポルノ、全世界で問題になっていますよね。
日本でも去年、ストーカーとなった犯人が彼女との情事を動画サイトにアップしたり、最終的には彼女を殺すという殺人事件にまで発展した事件がありました。
もっと前には、彼女の裸の画像をファイル共有ソフトを介して放流してしまい、その画像が実名と共にネット上で拡散され、大騒動になった事件もありました。
(これは意味合いとしては「リベンジポルノ」ではありませんが。)
リベンジポルノに限らず、スキャンダラスな情報、画像はネット上では(真偽を問わず)伝播も複製も早く、更に拡散されてデマがデマを生むという悪循環を生みだします。
残念ながらこうした情報は事件が解決した後もネット上で拡散され続け、完全に消されることはありません。
(実際、上記の事件の情報(動画、画像)は、今でも「ある俗称」で検索すると検索結果に表示され、閲覧することが出来ます。)
本人の本意であろうとなかろうと、「デジタルタトゥー」として半永久的に残り続けるのです。
そのためにも「忘れられる権利」として適用されて然るべきだと私は考えます。
こういう情報(画像)こそ、Google八分に。
適切なGoogle八分として運用
リベンジポルノ画像の除外が「忘れられる権利」として行使され、検索結果に表示されなくなるだけでも、かなり見つかりにくくなりますので「忘れられる」ことが増えるのは確かと言えます。
特にポルノ関連は積極的に忘れられるように、適切なGoogle八分として運用されて然るべきです。
除外する方法を提供する動きは、ヨーロッパのユーザーが自身の名前と紐づくリンクの除外を依頼できる一連の「忘れられる権利」に関連したルールに続くものだ。これまでアメリカのユーザーは、Googleにオンラインから個人的な画像の除外を依頼できる方法はほとんどなかった。
引用:
Googleに検索結果からリベンジポルノ画像の除外を要望できるフォームが近々公開予定 | TechCrunch Japan
アメリカでは方法がほとんどなかったというのはかなり意外ですね。
忘れられる権利についてはヨーロッパでは活発に議論され、実際に削除に応じていることを当ブログでも何度か取り上げましたが、ポルノに関してはアメリカではもっと厳格に、もっとスピーディーに対応しているというイメージを持っていたのでこれはとても意外でした。
【忘れられる権利】フランス当局がGoogleに全世界で「忘れられる権利」を適用することを求める - 検索サポーター
ただし、検索結果の除外方法がほとんどなかったというだけであり、もちろん訴える(られる)こともありますし、有罪となればちゃんと重い罪も科せられます。
アメリカの州政府もリベンジポルノの訴訟に対応している。例えば4月には、リベンジポルノのウェブサイトを運営していたサンディエゴの男性に、18年間の刑期を言い渡している。
引用:
Googleに検索結果からリベンジポルノ画像の除外を要望できるフォームが近々公開予定 | TechCrunch Japan
【追記】
(Googleではありませんが)つい先ほど、日本でもリベンジポルノをLINEで拡散し、犯人が摘発されたという話題が報じられていました。
リベンジポルノをLINEで拡散…全国初の摘発 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
画像に限らず好き勝手に書くメディアもありますね。
日本もいずれ適用される
今後は日本でもリベンジポルノ画像の除外要望フォームが運用されることは確実でしょうし、実際に訴訟も増えるでしょう。
また、事実無根の書き込み、過剰な誹謗中傷、風評被害を流されているという場合であれば、今現在でも公式フォームから検索結果から削除、サジェスト(虫眼鏡SEO)の削除依頼は行えます。
【サジェスト対策】風評被害、誹謗中傷は「忘れられる権利」を行使してみる - 検索サポーター
ここで間違えないで欲しいのは、訴えたからといって全てが認められる、削除されるわけではないことです。
とはいえ「何もしない」ことは状況をもっと悪くするだけですので、是非とも声を上げてください。
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Removing Content From Google - Legal Help
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