※ 2015/11/5:説明を(長いですが)追記しました。
モバイルフレンドリーアルゴリズムを更新
Googleから以前より告知されていたように、先日(11月2日)、モバイルフレンドリーアルゴリズムの更新が行われました。
その旨がGoogle+で告知されています。
An update to the mobile-friendly algorithm Starting today, pages with an app…
今回の更新によって、モバイル検索から流入した際に表示されるモバイルコンテンツを隠してしまうインタースティシャルは、モバイルフレンドリーとはみなされないことになりました。
(インタースティシャルとは、インストールを促したり、強制的に広告を見せる際に(該当のページを閲覧する前に画面に表れるものに)よく使われている手法といえば分かるのではないでしょうか。)
即ち、インタースティシャルは検索順位の下落対象、ペナルティ対象となります。
【追記】
Google ウェブマスター向け公式ブログ: Google+: アプリ ダウンロードのインタースティシャルに関する事例紹介
ここで言うペナルティの意味は、アプリであっても今はApp Indexingで検索結果に表示されますし、アプリからの閲覧だけが対象になるのではなく、モバイルサイトであってもアプリのインストールを促す広告であればそれに該当するのではないかと私は考えました。
(また、モバイルサイトでインタースティシャル広告を表示していてモバイルフレンドリーではないという警告が出た事例もありましたので、やはり評価対象になるのだと判断しました。)
ただし、文面通りそのままに受け取れば、アプリではなくモバイルサイトのインタースティシャル広告で「アプリのインストールを促さない広告」であれば対象外になるのではないか?とも考えられます。
そこで私は、そもそも検索エンジンはユーザーのためになる、ユーザーの望んでいる答えが見つかるものが検索上位に表示されるという原理原則を元にして今回のエントリーを行いました。
アプリのインストールを促さない広告であっても、コンテンツと相違している広告はやはり検索評価が落ちる要因にもなりますし、インタースティシャルはユーザーに「無理矢理見せる」手法とも言えるので、ユーザーの利便性に寄与しないことはもちろん、SEOにも不利になるものだと私は想定しています。
【Google】インタースティシャル設置ページはモバイルフレンドリーとみなさないことに - 検索サポーター
イラッとするモバイルサイト、ありますよね。
モバイルフレンドリーテストツールも更新されています
今回のモバイルフレンドリーアルゴリズムの更新に伴い、モバイルフレンドリーテストツールも更新されています。
インタースティシャルが表示されるページをテストしてみると、「モバイルフレンドリーではありません」というメッセージが表示されます。
また、モバイルフレンドリーではないと判断される可能性のある理由として、「コンテンツをアプリ インストール インタースティシャルでブロックしている」とも表示されます。
今までは「このページはモバイルフレンドリーでない可能性があります」というメッセージ表示にとどまっていたことを鑑みると、これからはペナルティの対象であるというGoogleからの明確な意思表示だと受け取れます。
ユーザーに本当に提供したいものは?
代替案はあれど、本質は何かを考える
また、インタースティシャルの代替案としては2つの方法があります。
(その方法については下記を参照ください。)
【Google】インタースティシャル設置ページはモバイルフレンドリーとみなさないことに - 検索サポーター
上記のような代替案はありますが今回の更新をよい機会と捉えて、本当にユーザーに提供したいものは何なのかと考え直してみてください。
ユーザービリティを損なわせ、かつ「コンテンツを読ませること」から「インストールや広告を見せること」に目的が変わってしまっているコンテンツは、検索評価はもちろん、ユーザーからよい評価を受けるわけがありません。
インタースティシャルに関わらず無理矢理広告を見せる、誤クリックを誘発するような場所に広告を設置すれば誤クリック、誤タップで収益は上がるでしょうが、確実にコンテンツやサイトの価値を下げることになります。
(そんな姑息なことをするコンテンツ、サイトに書いてあることに信憑性があるわけがないですよね。ユーザーも嫌悪感が増すだけです。)
【Google】誤タップでは稼げなくなる。AdWordsモバイル広告の誤タップ回避策を発表 - 検索サポーター
インストールを促すため、広告を見せるため・・・etc 理由は色々とあるでしょうが、そもそもユーザーに何を提供したいのかと考えればインタースティシャルが絶対に必要なものではないコンテンツ、サイトもある筈です。
SEOでも広告でも、いや、全ての事象において「手段が目的に変わってしまっている」ものはいずれ失敗します。
ユーザーのことを考え「良質のコンテンツを提供する」からこそ、SEO(検索順位)も広告収入も上がることは原理原則なのですから。