地域認識クロール設定が追加されました
Googleは、検索した言語や地域に基づいて配信コンテンツを変更しているサイト(ページ)に対応するために、新しい地域認識クロール設定をGooglebotに追加したということを『Google ウェブマスター向け公式ブログ』のエントリー「Google ウェブマスター向け公式ブログ: 地域対応ページのクロールとインデックス登録」で発表しました。
追加されたクロールは以下の2つです。
- 地域分散クロール: Googlebot は、米国からと判定される現在の IP アドレスに加え、米国外からと判定される IP アドレスも使用します。
- 言語依存クロール: Googlebot は、リクエスト内で Accept-Language HTTP ヘッダーを使用してクロールします。
引用:
ピンとこない方にざっくりと説明します。
例えば多言語のサイト(日本語、英語、中国語…etc)のように、検索した言語や地域によってコンテンツページを切り替えるサイトの検索評価について、Googleは言語と地域を結果に反映させるようにしましたということです。
ただ、こういったサイトのページは同じURLを使っていることが多く、今回の変更によって検索結果に反映されるようになったとはいえ、別のURL、及びhreflangを使用することを推奨しています。
この新しい設定が追加された後も、地域ごとに rel=alternate hreflang アノテーションで別々の URL を使用することを引き続きおすすめします。ユーザーの操作やコンテンツの共有を円滑に行うために、そして地域別のコンテンツを可能な限りインデックス登録してランキングの精度を向上させるために、Google では今後も別々の URL の使用を推奨いたします。
引用:
※ 言語や地域の URL に hreflang を使用する
Use hreflang for language and regional URLs - Webmaster Tools Help
今回の変更は、海外とも取引のあるメーカーのサイトなどには大いに影響する、良い方向に進みそうですね。
「日本も世界なんですよ。」 三浦知良
ローカルSEOに大いに影響します
商圏が一部の地域、地方のサイトなどそもそも多言語化していない(必要ない)し、今回の影響はないと思うかもしれませんが、決してそうではありません。
むしろチャンスが広がったと考えるべきです。
少し前にGoogleは地域情報検索アルゴリズムの更新を行いました。
【ローカルSEO】Googleが地域情報検索アルゴリズムの更新を実施 - 検索サポーター
これにより、Googleは検索利用者の現在地(検索を実施した場所)に関連する情報を反映させた検索結果を返すようになりました。
そして今回のクロール設定により、更に地域情報が重要視されることになったと言えます。
今はスマホやタブレットなどの携帯端末からの検索が増えていますし、検索時に「+ 地域名」で検索されることは、実は結構多かったりします。
これからはローカルSEO対策がもっと重要になると言えそうです。
(むしろどこもあまり力を入れていない今だからこそ、対策を打つことで先んじることが出来るでしょう。)
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