ただし、モバイル対応は欠かさないこと
先月、米Googleより2016年5月にモバイル検索アルゴリズムをアップデートする(モバイルフレンドリーを強化する)予定であることが発表されました。
【Google】モバイルフレンドリーを更に強化。モバイル対応サイトがなければモバイル検索順位は下落します - 検索サポーター
この更新では「新たなランキング要因が追加されるのではないか?」という推測が大いに語られましたが、鈴木謙一さんの取材によって、Googleのジョン・ミューラー氏がSMXカンファレンスにて「新たなランキング要因を追加する予定はない」と返答をしたことが『Web担当者Forum(Web坦)』のエントリー「グーグル検索は、人工知能による変化を進めている などSEO記事まとめ10+3本 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum」にて報じられています。
モバイルフレンドリーの強化版ともいえる次の更新には、モバイルフレンドリーとして判断するための新たなランキング要因が追加されるのだろうかと気になっている人も多いことだろう。
この発表直後に、筆者は独ミュンヘンで開催されたSMXカンファレンスに参加しており、そこでミューラー氏から「それはない」という返事を得た。
引用:
グーグル検索は、人工知能による変化を進めている などSEO記事まとめ10+3本 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum
ただし、新しいランキング要因が追加されないとはいえ、従来のモバイルフレンドリーアルゴリズムは強化されることは間違いありません。
すなわち、今まで以上にモバイルフレンドリーの評価の重みが増すということでもありますので、モバイル対応を行っていないサイトはモバイル検索の評価を下げられる、モバイル検索の順位が下落することになると私は考えます。
既にレスポンシブにてモバイル対応をしているサイトばかりだとは思いますが、もし、まだモバイル対応を行っていない(モバイル対応サイトを持っていない)のであれば、これを機に是非モバイル対応を行ってください。
先ずはモバイルフレンドリーテストでチェック。
先ずはモバイルフレンドリーテストのチェックを行おう
ミューラー氏の発言によって、次回のモバイルフレンドリーの強化では新たなランキング要因の追加予定はないことが分かりましたので、先ずはモバイルフレンドリーテストのチェックを行うことを私はおススメします。
Google ウェブマスター向け公式ブログ: 検索ユーザーがモバイル フレンドリー ページを見つけやすくするために
現時点でモバイルフレンドリーであるならば、次の5月の強化後であってもモバイルフレンドリーなサイトとして認識されるので、大きな問題が生じる(検索順位が大幅に落ちる)ことはないでしょう。
ただし、これはあくまで「現時点ではモバイルフレンドリーである」ということを示しているだけのことであり、次回のアップデートでは影響はないということを示すだけとも言えます。
今後のアップデートによっては新たなランキング要因が追加されることで、モバイルの検索順位が変わることもあるでしょう。
今はまだランキング要因となっていないAMPや、既にモバイルの検索結果に表示されているApp Indexingなど、今後は重要な要因となると考えられることは沢山あります。
大切なのはユーザーのために対策を考え、実施することです。
それはユーザーにとって有益なことですか?
ユーザーにとって有益なことが正解である
SEO対策も「検索評価や順位のためのSEO対策を行う」のではなく、「ユーザーのためにサイトの使い勝手をよくする(ユーザーエクスペリエンスを高める)」ことを常に意識しておいてください。
いや、SEO対策に限らず、もし施策やコンテンツ作成で迷うことがあるならば「これはユーザーにとって有益なことなのか?」と考えてみてください。
Googleの検索アルゴリズムは常に進化を続け、つい最近ではスパム対策に機械学習を導入することも発表しています。
つまり、中身が伴わない小手先のSEO対策は更に陳腐化していく、無効化されていくことが考えられます。
(モバイル検索においても然りでしょう。)
【SEO】Googleがスパム対策にも機械学習を使うよう取り組み中。RankBrainがネガティブ被リンクの価値も判別するか - 検索サポーター
ユーザーにとって有益であること、ユーザーのために行う施策こそが正解です。
それこそが最大のSEO対策であり、ユーザーに価値のあるコンテンツ(サイト)を提供することにも繋がりますよ。
【SEO】SEOは「ユーザーに有益な情報を届ける仕組み(手段)」という前提を忘れていませんか? - 検索サポーター