自分から言い出したのだが…
私がいつもチェックしているサイト『SEMリサーチ』に「独メディア、Google に「降伏」 検索結果に再び抜粋を表示するよう要請 ::SEM R (#SEMR)」というエントリーがアップされていました。
Googleが検索結果画面にてVG Media加盟メディア(ドイツ新聞社や雑誌社)のWebページのスニペット(抜粋)を表示しない決定をしてから2週間あまり、VG Media側は深刻な検索トラフィック減によって会社の存続の危機になるほどの経済的損失が発生しているとのことです。
VG Mediaはこれに耐えることが出来ず、検索結果にスニペットを元通りに表示するようにGoogleに要請する事態となったと報じています。
VG Meidiaに加盟する200以上のドイツの出版社は、検索結果に抜粋を掲載することで間接的・直接的に得ている売上の最大11%を支払うよう求めていた(参照:グーグル、検索結果にドイツWebメディアの抜粋表示を停止、民事訴訟受けて)が、Google がスニペットを非表示にするという対抗措置を取った。VG Media は「Google 検索結果への掲載を続け、かつ、訴訟をする」という戦略を選んでいたが、自分の首を絞める結果となった。
引用:
元はといえば、VG Media側からGoogleが検索結果にスニペット(抜粋)を掲載することで損失をしているから対価を払えと言い出したことなのですが、それならば…とGoogleはスニペット表示をしないという対応を行いました。
結末はVG Media側がスニペットを元通りに表示するようにGoogleに要請するというオチとなりました。
ごめんなさい。
ユーザー目線でなく、権利の主張を考えた結果
VG Meidiaは権利を主張することでGoogleからお金を取れるとでも思ったんですかね。
(もしくはスニペット表示は検索結果から流れてくるユーザーには影響しないとでも。)
自分が検索する側、ユーザー目線になれば一部分でもスニペットが表示されていれば全てを見たいと思ってクリックするであろうことは容易に考え付くことだとは思うのですが。
スニペットにコンテンツ全てが載るわけではないですし、当該ページへ流入させるための「仕掛け」を自ら取り去ったのは、自らの権利を主張して対価を得ようとしか考えていなかった証拠とも言えるでしょう。
私たちもスニペットに限らず、「達成」したいことは何なのかをしっかり考え、「本質」や「目的」を見失ってしまわないようにしないといけませんね。
(今回の場合は「検索ユーザーに適切な情報を提供する。スニペットはそのための仕掛けであったことを理解しておくこと」であり、大切にするのは「自分たちの権利ではなく、検索ユーザーだった」ということです。)
Google はこの論争において「我々は出版社に価値あるトラフィックを流しており、読者の獲得と売上に貢献している」と反論していたが、この主張の正しさが証明されたともいえるだろう。抜粋再表示要請にあたり、VG Media は掲載料などの対価を Google に求めていない。
引用: