※ 2015/3/28 : 巷に流れている曲解、デマについて追記。
サテライトサイトは影響あり
本日、Googleは検索エンジン対策のためだけに作られた被リンクサイトや、ユーザーに価値を提供していないサイトなど(いわゆるドアウェイページ(誘導ページ))に対処するために、アルゴリズムを近々更新することをウェブマスター向け公式ブログで発表しました。
Google ウェブマスター向け公式ブログ: 誘導ページについて、品質に関するガイドラインを更新しました
ドアウェイページ(誘導ページ)とは、ユーザーを特定のサイトに誘導したり、資料請求などをさせたりすることだけを目的に作られた、ユーザーに独自の価値を提供していないページ群のことをいいます。
いわゆる「サテライトサイト」は、このドアウェイページに該当するものが多くあり、これらのサイトが今回のスパム対象として扱われることになるでしょう。
※ こちらは過去にGoogleがドアウェイページをガイドライン違反として定義し、発表したエントリーです。
Google ウェブマスター向け公式ブログ: 誘導ページ(Doorway Page)はガイドライン違反です
今回のアルゴリズム更新によって、サテライトサイトによって被リンクとユーザー誘導を行っているサイト(特にアフィリエイトサイト)はかなりの影響が出ることが予想されます。
(逆に言えばこういった手法を取っていないサイトは全く影響がないでしょうから安心してください。特に対策も必要ありません。)
サイト単体で価値があるサイトにしましょう。
その行為、スパムですよ
過去にもこういったスパム手法を行っていたサイトは、ペンギンアップデートで少しづつ駆逐されてきました。
また、「ユーザーに価値を提供していないサイト」という意味では、サテライトサイトだけではなく、検索者にとって意味のない「リンク集だけのサイト(アンテナサイト)」も対象に含まれると考えられます。
この手のサイトは今だに根強く残っているものが結構ありますが、今回のアルゴリズム更新によってスパム対象となるのかが気になるところですね。
(むしろ検索ユーザーに価値を提供していないのですから、対象として欲しいところです。)
つい最近「まとめサイトをうまく使ってSEOを強めよう」というような記事を見かけましたが、今回のアルゴリズム変更に関わらず、限りなくスパムに近い行為なので私はおススメしません。
結局、まとめサイトをサテライトサイトとして使っているだけの話だからです。
「大手まとめサイトならペナルティを受けないだろう」という目論見なのでしょうが、そのページ単体でユーザーに価値を与えていないことに変わりありません。
なぜなら、大手無料ブログを使って中身のないサテライトサイトを作って被リンクを稼いでいる例も、ちゃんとスパムだと判定されているからです。
そんなページをユーザーが喜ぶわけがありません。
オリジナルを生み出す努力をしましょう
こういったスパム紛いの手法を「SEO」と言われると、私個人の感情としては癪に障ります。
サイト単体で価値がある(オリジナルである)サイトから被リンクが貼られるからこそ、その被リンクは価値があると評価をされるものだからです。
そんな小賢しいことをやるよりも「自分の言葉」で語る、オリジナルのコンテンツを作るほうが遥かに建設的ですし、Googleも今後は「独自性」を検索(SEO)の評価とする傾向を更に強めていくので、こういったサイトは遅かれ早かれ駆逐されると私は考えます。
(個人的には「キュレーションサイト」「バイラルメディア」という名のコピペサイトも今回の対象にして欲しいところです。)
【ブログ運営】これからは自分で「生み出せる」人が更に評価されます - 検索サポーター
【ブログ運営】良質なコンテンツとは「理解し、かつ独自の考察があるか」 - 検索サポーター
【追記】
最近、Googleのドアウェイページのガイドライン違反の告知を「Googleがアフィリエイト追放を打ち出した」と(意図的に)曲解したデマが流れています。
あくまで「価値を提供していないサイト、ページ」がドアウェイページのガイドライン違反になるだけで、アフィリエイトが全てダメという意味ではありません。
(アフィリエイトサイトでもそのページ単体でユーザーに価値を提供しているものならガイドライン違反になりません。)
デマを流しているのはそれを鵜呑みにする、簡単に騙される人を情報商材を売りつけるカモにしようとしているだけですので気をつけてくださいね。