「不自然なリンクへの警告」を見逃すな!
『ECzine』のエントリー「「Googleから不自然な被リンクへの警告を受けたことがある」が4割超 「ペナルティ解除できなかった」は12%に[エコンテ調査]|ECzine(イーシージン)」にて、エコンテ社が自社WEBサイトでSEO対策を行っている運用制作担当者を対象に、「Googleからのリンク警告」についてのアンケート調査を実施し、結果を発表していました。
その結果から「Googleから不自然な被リンクへの警告を受けたことがある」という回答が4割を超え、更に 「ペナルティ解除できなかった」という回答も1割を超えるということが分かりました。
また、実際にGoogleから不自然な被リンクへの警告(手動ペナルティ)を受けたことがある人に、ペナルティの解除作業をどのように行ったかを聞いたところ、「自社で作業した」(62.9%)、「外部企業が作業した」(29.8%)、「解除作業はしなかった」(7.3%)という結果が出ました。
私も以前に勤めていた会社のサイトが手動ペナルティを受け、実際に対応しましたが、このペナルティ解除の作業は結構面倒くさいものなのです。
この作業、被リンク先を全て洗い出し、一つ一つ目視でチェックすることがベストな方法です。
ですが、さすがにそれはいくら時間があっても足りないので、URLやドメインで怪しいサイトを判断し、その中でも明らかにスパムだというサイトについてはリンク否認の承認をウェブマスターツール(現在はSearch Console)から申請しました。
もちろん申請を行う前には、スパムサイトの管理先にリンクを外してもらうように直接交渉もしていました。
既に存在しないサイトや、サイトが存在していても該当のリンクを外してもらえれば(原因が取り除かれたことになるので)申請をしなくてもよくなるのですが、スパムサイトのほぼ全てが管理先を明らかにしておらず、管理先を明らかにしていたとしても、問い合わせの返答はないことが当たり前の状態でした。
また、ペナルティの対象が前任者の負の遺産、前任者が有料リンクを買っていて、それが手動ペナルティの対象となっていたということもありました。
この場合はサイトの管理先が明確なので、すぐにリンク解除の依頼は出来ますが、中にはもう存在しないSEO業者や、リンクを外すために別途お金を請求する悪徳SEO業者も存在しました。
(まあ前任者が有料リンクを買っている時点で自業自得ではあるのですが・・・)
そういった場合は、ペナルティ解除の申請を行う際にその旨を報告することで対応していました。
しっかり報告しましょう。
リンク解除の経緯も詳しく報告し、申請する
申請を行う際には、リンク解除の経緯も詳しく報告しなければいけません。
「このサイトには問い合わせしましたが何も返答はありませんでした」「このサイトはそもそも問い合わせ先がありません」「このサイトはリンクを外すことにお金を請求されました」ということをGoogleにしっかり報告することで、こちらでもやれることは全てやったという証拠になりますし、申請も通りやすくなります。
残念ながら何もせずに申請だけ行っても否認される、ペナルティ解除に至らないことがよくあります。
(おそらく今回の1割を超える「ペナルティ解除できなかった」という回答はこれに当たると思われます。)
特に自分では意図しない、ネガティブSEOを仕掛けられたときほどペナルティ解除を早急にやるべきでありますし、申請の前に先ずはこちらで何かできることはないかを考え、行動するようにしましょう。
※ 参考エントリー
【SEO】ペナルティサイトをライバルサイトに転送するネガティブSEOは可能? - 検索サポーター
【ネガティブSEO】ペナルティを受けたサイト(ドメイン)の移転先に競合サイトを指定して順位を落とすことが可能? - 検索サポーター
面倒くさいですよね・・・実際。
コストがかかる、スキルが足りないなど要因はあるが
ペナルティ解除について、もう少しお話します。
解除作業を自社で行った理由としては、「自社の細かい事柄は自社の社員が一番よく知っているから」「費用をかけないため」「自社でSEOに詳しい人材を育てるため」などが理由に上げられ、自社対応する企業が多いようです。
また、外部委託した理由としては、「社員のスキル不足」「どう対処してよいかが分からなかったため」「専門家の対応のほうが安心」「時間削減できて間違いないから」など、安全面や効率面を重視する声が挙がっています。
最後に、解除作業を行わなかった理由としては、「放置していても問題がない」「やりかたがわからない」というペナルティ解除に関する知識やスキル不足、「費用を押さえるため」というコストそのものをかけたくないという意識があるようです。
手動ペナルティの解除はやらないよりやったほうがよいことは確かですし、むしろ放置しているほうが問題であると私は考えます。
コストがかかる、スキルが足りない・・・etc、対応を行わない要因は色々ありますが、だからといって何もしなければ更に悪化することがありますし、それがネガティブSEOで仕掛けられたものならば仕掛けた側の思う壺だからです。
ネガティブSEOを仕掛ける側の目的は、該当のサイトの検索順位を落とすことはもちろんですが、管理側への精神的な嫌がらせや作業コストをかけさせることも含まれます。
ネガティブSEOは放置すれば検索順位が落ちるという実害が伴いますし、検索順位が落ちなかったとしても、ネガティブSEOを仕掛けられるというのはあまりよい気持ちがしないものです。
特に実害がなければ荒らしコメントと同様に気にしない、スルーすればよいだけの話でもありますが、手動ペナルティの警告が来ている時点で「いずれは実害となるよ」というGoogleのお達しでもあるので、やはりペナルティ解除は行って然るべきであります。
それを内部で行うか外部委託するかは、かかるコストや作業を行う人のスキルによって決まってきますが、是非とも放置だけはしないようにしてください。
※ 参考エントリー
【SEO】Googleが再審査リクエストのヘルプ記事を更新 - 検索サポーター
【ネガティブSEO】過去のペナルティは新たなペナルティを更に厳しくするか? - 検索サポーター
【SEO】リンク否認を行ってもサイトの評価が下がることはない - 検索サポーター