提案書を作成していました
先週で請け負っている案件(コーポレートサイトのリニューアル、ローンチ)が一段落つきましたので、昨日から新しい案件(サイト改善)の提案書を作成していました。
その新しい案件のサイトはあまりにコンテンツが少なく、フォームも不充分なサイトです。
(名前とメールアドレス、問い合わせ内容欄だけしかなく、そもそも何のためのフォームなのかも不明。)
Googleアナリティクスも実装されていませんし、案の定フォームからも問い合わせが来た事がないそうです。
よって提案書は集客、SEO以前の問題であること、そして自分のビジネスに必要なコンテンツをしっかり用意することが大切であることを伝える内容にしました。
(正に以前のエントリーで書いたそのままのサイト、いいのは見栄えだけという「とりあえず作ったサイト」そのものです。)
【SEO、SEM】集客活動を行う前にビジネスに必要なコンテンツを揃える - 検索サポーターのアンテナ
と、いきなり近況報告から始まりましたが、今回はこの「検索流入の分析について」書いていこうと思います。
検索流入を分析する。その前に・・・
先ずは目的(テーマ)を決める
以前のエントリー「【SEO】検索流入はユーザーのニーズだけでなく自分の強みも見つかる」で、私は検索流入からユーザーのニーズを読み取る(想像する)ことで、自分の強み(SEOに強いコンテンツ)も見つけることが出来ると書きました。
【SEO】検索流入はユーザーのニーズだけでなく自分の強みも見つかる - 検索サポーターのアンテナ
ただ、これは既にある程度のコンテンツが存在し、検索流入のデータも確保されている場合での話です。
検索流入のデータがない、それどころかコンテンツがない場合は先ずはコンテンツをしっかりと作り込まないといけません。
その上で検索流入のデータを取得する環境を整えなければいけませんし、更には暫くデータが蓄積されるまで時間を要してしまいます。
よって最初から検索流入について考えるのではなく、先ずは「目的は何か」をしっかり決めた上でコンテンツ作りに注力することから始めるのがよいでしょう。
(目的を「テーマ」に置き換えて考えても結構です。)
最初から検索を意識したコンテンツで作り始めるとユーザーが欲しい情報はもちろん、自分がアピールしたいこと、目的から反れてしまうコンテンツになってしまいがちです。
この「目的」が明確でないままに作り始めるから、変なサイト、何がしたいのか分からないサイトが出来上がってしまうのです。
特に「見た目がいいだけのサイト」は一見、ネームバリューを上げることに貢献していると思われがちですが、後で見ようと思っても検索にすら引っかからなければそのまま人の記憶から忘れ去られてしまうだけです。
「目的(テーマ)を決める」。先ずはそこからです。
何を作ればいいのかも決まってくる
目的(テーマ)が決まると必要なコンテンツも自ずと決まってきます。
自分がアピールしたいことを具体的にコンテンツに書くことはもちろん、例えば集客という目的ならコンテンツだけでなく問い合わせを受けるためのフォームも必要とだと分かります。
コンテンツに説得力を持たせる、ユーザーに納得をしてもらうために「よくある質問」をQ&A形式で載せることも有効な方法だと分かるでしょう。
こうしてコンテンツを増やしていくと自ずと検索流入が起こる、増えてくるようになります。
(ここではコンテンツの作成についてだけを述べ、検索エンジンへのインデックス方法などの説明については割愛します。)
傾向は一貫してる?
検索ワードの傾向は一貫していますか?
目的(テーマ)がブレていると、検索ワードの傾向が一貫していないことになります。
雑多なブログを考えると分かりやすいでしょう。
雑多なブログは検索流入こそ多くあるでしょうが、検索ワードの傾向は一貫しません。
検索ワードの傾向が一貫していないと、検索ワード分析、施策も「個別のコンテンツのみに有効」になりがちで、「サイト全体に有効な分析」とはなりにくいのです。
(雑多な中から強みを見つけるという意味では有効ですが。)
また、雑多なサイト(ブログ)は検索ワードの分析がしにくいことはもちろん、サイトの検索順位が上がりにくいので長い目で見るとあまりよい方法とは言えません。
(共起語になりにくいので、SEOの効果があまりありません。)
【SEO】雑多なブログは検索順位が上がりにくい? - 検索サポーターのアンテナ
ちなみに、検索ワード分析とは異なりますが、目的(テーマ)が一貫しているサイトのほうが「オーソリティが上がりやすい」ことを付け加えておきます。
(絞って書かれたサイトのほうが「専門家」という評価を検索エンジンも人も行いやすいからです。)
目的が一貫している上でコンテンツが作られるからこそ「検索流入の分析も一貫してスムーズに行える」、「サイト全体に適切で有効な対応策を考えることが出来る」ことを踏まえて、コンテンツを作成し、その上で検索流入の分析をしてみたくださいね。