- 基本的なことだけど以外に実践出来ていない
- 「母の日」関連検索をしているユーザーは女性が6割、年代は30代が約3割
- 季節要因を連想ゲームをしながら読み解く
- 「ゴールデンウィーク」など他の季節要因も同じ考え方です
- ツールを使えど、手段を目的にしてはいけない
基本的なことだけど以外に実践出来ていない
そろそろ母の日のプレゼントを考えないといけないな・・・
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
依頼注文するユーザーとしては意思決定までにはまだまだ時間に余裕がありますが、逆に注文を受ける側、特にECサイトでは既に「母の日」ギフト商戦は始まっています!
ECサイトでは「母の日」というキーワードは鉄板で、4月から5月の第二週まではとても多く検索されます。
しかし、それ以外の時期になるとほぼ検索されず、この時期のみに使える検索キーワードだと言っても過言ではありません。
あらかじめ季節要因を考えて準備することでPVも売り上げも伸ばすためには季節要因を考えることが大事であると『Web担当者Forum(Web坦)』のエントリー「「母の日」商戦スタート! 検索ワードからわかる消費者ニーズとユーザー行動 | ネットショップ担当者フォーラム ダイジェスト | Web担当者Forum」を読んで改めて考えました。
また、季節要因の考え方はとても基本的なことで誰もが意識はしているのですが、以外にこれが実践できていないことも多いものです。
元記事は「母の日」というキーワードについての分析記事ですが、季節要因の影響を考慮した集客についての重要な考え方であり、SEOにも通ずることでもあるので私の雑感を含めて情報を共有します。
※ 参考エントリー(ECサイトを「曜日」や「時間」で分析)
【SEO】ECサイトでは日曜日に意思決定する傾向が高く、PVは20時から24時まで伸びるという結果に - 検索サポーター
present for you.
「母の日」関連検索をしているユーザーは女性が6割、年代は30代が約3割
では、「母の日」関連検索をしているユーザーはどういった人たちなのでしょうか? 性別と年代の構成比を見てみたところ、女性:男性が6:4、年代は30代が約3割と最も多く、次いで40代、20代と続いています。
女性の場合は結婚により、実家の母だけではなく義理の母にも何かプレゼントを、と考えるようになる人が多いのかもしれません。
引用:
「母の日」商戦スタート! 検索ワードからわかる消費者ニーズとユーザー行動 | ネットショップ担当者フォーラム ダイジェスト | Web担当者Forum
「母の日」は、4月から5月の第二週まで検索されているというデータは元記事を見ていただくとして、ここで注目すべきことは「どんな属性のユーザーが検索をかけているか」ということ、そしてそこからユーザーのニーズ(意図)を考えることです。
元記事では女性が女性が6割、年代は30代が約3割ということで、「実家の母だけではなく義理の母にも何かプレゼントと考えている」という分析がなされています。
私は男であり年代も違いますし更には結婚もしていませんが、結婚していたら間違いなく義理の母にも何かプレゼントをしようと考えますので、女性ならなおさらだと言えるでしょう。
ユーザーのニーズが分かると、売る側としてもより具体的な商品をおススメできるので、より具体的なコンテンツを用意することが出来ます。
ユーザーにいちいち質問することが出来ないからこそ、その検索キーワードで検索したユーザーの性別や年代などからニーズを読み解くことが重要になるのです。
SEOを行う上でもこの考え方は基本となります。
Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールによっては、(完全に正確なデータではありませんが)検索ユーザーの年代、性別も分かるようになっていますので、是非確認し、ユーザーのニーズを考えてみてください。
連想ゲームをしましょう。
季節要因を連想ゲームをしながら読み解く
面白いところでは「母の日 メッセージ」というキーワードがトップ10内にランクインしている点です。このキーワードを検索後にアクセスしたページの1位は、NAVERまとめの「母の日に感動してもらえる!心に残るメッセージカード文例集」というまとめコンテンツでした。
メッセージカードを前に、いざ母親に感謝の気持ちを伝えるとなるとなかなか言葉が思い浮かばない、ということもあるかもしれません。プレゼントの商品提案だけでなく、こうしたサポート的なコンテンツもユーザーにとっては一助となるでしょう。
引用:
「母の日」商戦スタート! 検索ワードからわかる消費者ニーズとユーザー行動 | ネットショップ担当者フォーラム ダイジェスト | Web担当者Forum
「ギフト」や「プレゼント」、「花」、「2015」などのキーワードの掛け合わせ検索が多いことは大方予想が出来ます。
(花以外にもお取り寄せスイーツ、グルメ、キッチン雑貨など、求められる商品の幅が広がっているようです。)
しかし、「メッセージ」も多いというのは意外に感じた、そこまでは予想出来なかった方もいるのではないでしょうか。
元記事にもあるようにプレゼントの商品提案だけでなく、ユーザーの状況(抱えている問題)を想像することでサポート的なコンテンツを用意することはとても有効な手段です。
また、メッセージカードに書く文例はもちろん、配送の方法や配送時間の指定などを気にしているユーザーもいます。
「商品を送るときにつけるメッセージカードは?」「実際に送るときの手続きは?」・・・etc
こうしたユーザーの状況(抱えている問題)を想像するには、検索キーワードから読み解くことはもちろんですが、実際にユーザーが起こすであろう行動を想像しつつ、そこから生まれるキーワードを連想ゲーム感覚で考え出していくと分かりやすいでしょう。
「ゴールデンウィーク」など他の季節要因も同じ考え方です
母の日以外にも季節要因となりうるキーワードは沢山あります。
代表的なものといえば「ゴールデンウィーク」でしょう。
「ゴールデンウィーク」といえば、やはり「旅行」「お出かけ」というキーワードが浮かぶでしょうし、そうなると「天気」や「渋滞情報」も気になります。
また、ゴールデンウィーク中は出かけずに家で過ごしたい人もいますし、その期間だけバイトしたいという人もいるでしょう。
実際にユーザーが起こすであろう行動を想像するという考え方は、他の季節要因のキーワード、いや、全てのキーワード、SEOにおいてもとても大切な考え方ですので常に意識しておいてください。
ツールを使うことが目的じゃないでしょ?
ツールを使えど、手段を目的にしてはいけない
また、GoogleキーワードプランナーやGoogleトレンドなどのツールを使ったり、実際にGoogleやYahoo!で検索してみて、サジェストされたキーワードから読み解くのも一つの方法です。
但し、これはあくまでユーザーが起こすであろう行動をキーワードを把握、想像するための手段(道具)であり、目的ではありません。
「SEOを強めるにはキーワードプランナーやトレンドで検索ボリュームのあるキーワードを盛り込んだ記事を作ろう!」ということを提唱している記事をよくみかけますが、ボリュームだけで判断し、かつ、中身の薄い(検索ユーザーのニーズを満たしていない)記事を作ったところでPVを集めることは出来ません。
ボリュームがないキーワードよりボリュームのあるキーワードのほうが検索流入が増える機会が増えることは確かですが、コンバージョンするかどうかは別問題(やはりコンテンツが大事)ですし、こういった記事は検索ボリュームが多いからこそライバルも多く、ライバルをしっかり分析して差別化しようということが意外に語られていなかったりします。
そこを無視して、「質より量」の多更新に走る、小手先のSEO施策を盲信する人が多いんですよね。量は質が伴ってこそなのですが。
特にブロガーにこの傾向か多くみられる理由は「更新をすればするほど自己満足の達成感だけは得られる」し、「他人が望むものよりも自分が言いたことありき」だからでしょう。
それが目的なら全く構わないのですが、それで「PVも広告収入も増やしたい」っていうのは「的外れすぎる」と言わざるを得ません。
PVもコンバージョン(売上)も増やすには、「ユーザーの状況(抱えている問題)を想像し、それを解決するコンテンツを用意する」こと。それだけに限ります。
【SEO】更新頻度は検索順位には影響しない。頻度よりも大切なものとは? - 検索サポーター
・・・ちなみに、私の母の日のプレゼントは今年も「商品券」になりそうです。
(母が「自分の好きな物を買えるほうが嬉しい!」と言うので。「現金」だと味気ないし、手間をかけたといういう意味も込めつつ、ニーズをちゃんと満たしたプレゼントです(笑)。)