モバイルフレンドリー対応を行う意味
『Web担当Forum』のエントリー「モバイルフレンドリーの影響? BtoC企業のマルチデバイス対応率は約7割まで上昇 | D2Cスマイル ‐ 特選記事 | Web担当者Forum」に、BtoC企業のスマートフォンサイト開設率が大幅に上昇し、2013年度の44.5%から2014年度には67.7%と23ポイントも上昇したことが日経BP社とD2C共同で実施した調査から分かったということが報じられていました。
かなりの上昇が見られましたね。
近年はモバイルデバイスからのアクセスも急激に増えていることから、スマートフォンの対応をせざるを得ない状況になったことが一番の理由だと言えます。
(これはオウンドメディアを運営している人や、一般ブロガーの方はひしひしと感じている問題ではないでしょうか。)
また、2015年4月21日に行われたGoogleのモバイルフレンドリー・アップデートも今回の数値に関係していることは紛れもない事実です。
アップデートが行われても検索順位が落ちないよう、サイトをレスポンシブル対応にした、もしくはスマートフォン専用のサイトを新しく開設したなど、それだけ事前に対応を行った企業が多かったということでしょう。
モバイルフレンドリー・アップデートが行われた今、同じ調査を行えば更にポイントが高くなることが予想できます。
【Google】4月21日はモバイルフレンドリー・アルゴリズム更新です その次は・・・ - 検索サポーター
一方、(調査を実施した会社や調査対象のサイトは違えど)日本の国・省庁のサイトやBtoBの企業サイトではまだまだ対応が遅れているという調査結果も出ています。
【モバイルフレンドリー】日本の国・省庁のサイトでスマホ対応ラベル表示はわずか9サイト - 検索サポーター
【SEO】コーポレートサイトであってもモバイルフレンドリー対応を行うべき理由 - 検索サポーター
作業コストなどの問題もあるでしょうが、BtoC企業のサイトと違い「緊急性を感じない」と判断したのだとも言えるでしょう。
(とはいえ、モバイルフレンドリー対応は行って然るべきだと私は思います。)
今はスマホで検索、閲覧するほうが多いですよね。
スマホアプリや広告などユーザーに届ける仕組みはどうか
一方で、スマートフォンアプリの提供率についても、一旦停滞傾向にあったものの改めて上昇しています。データの詳細を見ますと、企業規模(売上高や従業員数)が比較的大きな企業、業種では金融、不動産、流通・小売業などで上昇傾向にあるようです。
実際に2014年度にアプリ提供を開始した企業を調べたところ、銀行やカード会社、中堅小売チェーン、地方スーパーなどが多くあがってきました。
引用:
モバイルフレンドリーの影響? BtoC企業のマルチデバイス対応率は約7割まで上昇 | D2Cスマイル ‐ 特選記事 | Web担当者Forum
記事にある通り、最近はモバイルフレンドリー対応(スマホ対応)サイトだけでなく、スマホアプリを作成、提供する企業も増えてきました。
この理由は「ユーザーの利便性の向上、潜在顧客の獲得をするに適した方法と判断した」に他なりません。
スマホアプリがGoogleのモバイル検索結果に表示されることになったということからも分かるように、それだけモバイルデバイスが普及した、PCよりもスマホを使う人が増えたという証拠でもあります。
【Google】スマホ対応が検索評価に影響し、検索結果にスマホアプリが表示されます - 検索サポーター
また、人が増える(集まる場所)ということは、それを利用するべく広告も増えることになるのは自然な流れです。
スマートフォンへの広告出稿状況も2013年度の31.0%から2014年度は55.3%と22ポイントも上昇しています。
スマホに特化した広告や、アフィリエイトサービスも増えてきていることも何よりの証拠と言えそうです。
スマートフォン広告の出稿率は、BtoC企業全体では53.3%ですがスマートフォンサイト開設企業では70.8%、スマートフォンアプリ提供企業では90.0%まで上昇します。
サイトやアプリのスマートフォン対応が先行して、それに付随する形でスマートフォン広告の出稿も伸びているであろうことが推察されます。
引用:
モバイルフレンドリーの影響? BtoC企業のマルチデバイス対応率は約7割まで上昇 | D2Cスマイル ‐ 特選記事 | Web担当者Forum
いつの時代もユーザーとコンテンツが中心。
「ユーザーとコンテンツ」が中心なのはいつの時代も変わらず
デバイスの中心がPCからスマホに変わって来ているように、もっと時が経てばデバイスの中心はスマホからまた新たなデバイスへと変わっていくことでしょう。
ただ、デバイスは変わっても変わらない中心もあります。
それはユーザーとコンテンツがずっと中心であり続けるということです。
デバイスはあくまでコンテンツを表示する、提供するためのツールであり、それを欲しているのは人、ユーザーであることに変わりはないからです。
「多くの人の目に触れる機会を作りだす」という意味では、スマホ対応は正解です。
ですが、肝心のコンテンツが伴っていない、ユーザーに訴求するような中身でないのなら、折角のスマホ対応も成果が薄い、意味がないものとなることは必然でしょう。
当ブログでも何度となく言っていることですが、SEOも「手段であって目的ではありません。」
SEOで検索上位に表示し、アクセスを集めてたとしても、肝心のコンテンツが伴っていなければコンバージョン(目的)は達成できません。
先ずは目的を決めること。
次にそれに準じたコンテンツを作り、充実させること。
SEOやSEMなど集客方法を考えるのはその次なのです。
この順番を間違えて実施している人がとても多いです。
順番をしっかり認識していただき、かつ、なぜこの順番なのかを理解した上で施策を行うと全ての施策がスムーズに運ぶことでしょう。
(目的を決める時にコンテンツ、SEOを意識していれば、肝心のサイト構築もスムーズに進むでしょう。後から大幅な変更を余儀なくされることも少なくなりますよ。)
【SEO、SEM】集客活動を行う前にビジネスに必要なコンテンツを揃える - 検索サポーター