ミューラー氏も同じことを明言しました
少し前ではありますが、ゲイリー・イリーズ氏がTwitteにて「健全かつ活発なコミュニティは、検索評価に影響を与え、サイトのオーソリティ(権威)も高める」ということを発言しました。
@jenstar yep. In general if we see that there's a healthy, thriving community on a site, that can help a lot
— Gary Illyes (@methode) 2016年4月27日
ここで言う健全かつ活発なコミュニティとは、コメント欄で活発なやりとりがされているサイトのことです。
つまり、コメントが沢山つく(活発なやりとりがある)サイトは検索評価も高くなる、コメントにはSEO効果があるということです。
同じGoogleのジョン・ミューラー氏も、以前にコメントのSEO効果について言及しており、「外部のユーザーの書き込み(コメントなど)であっても、そのページの品質を評価する際の対象となる」と明言しています。
【SEO】コメントも含めてページ全体のコンテンツが評価されます - 検索サポーター
私は常々「コメントも含めてコンテンツ」だと考えていますし、サイト(ブログ)オーナーはもちろん、ユーザーにも新たな気づきを与える、利益、価値を与えるのであれば極力掲載することが望ましく、多くの情報、知識が集まるページ(サイト)は検索評価も高まって然るべきと捉えています。
ただし、同時に手段を目的にしてはいけないということもしっかり意識しています。
「SEOに強い(検索の評価で有利となる)からコメント欄を設置する」のではなく、「閲覧者全てにおいて有益な情報が集まりやすい仕組みを設置する」と考えることこそがコメントの考え方であり、結果的にSEOにも強くなるものだと捉えているからです。
(私はコンテンツの質を上げることだけでなく「ユーザーと積極的にコミュニケーションを取るための窓口」という意味も込めて、当ブログにコメント欄を開設しています。ちなみに当ブログは管理面を考慮してコメント欄を「承認制」にしています。スパムコメントを事前に弾くためです。)
それぞれの価値は?
価値はコンテンツが5、被リンクが2、コメント欄が1
続けてイリーズ氏はコメント欄の検索評価の価値についてつぶやいています。
@jenstar it feeds into general quality. Say, there's good content, 5 points, great links from great pages, 2 points, thriving community, 1pt
— Gary Illyes (@methode) 2016年4月27日
良いコンテンツが5ポイント、偉大なページからの被リンクが2ポイント、活発なコミュニティが1ポイントと、それぞれの価値をポイントで例えています。
コンテンツが最も重要なのは言わずもがなですが、権威のあるページからの被リンクはコメントよりも価値があるということ、また、コメントも(例え小さくても)SEOにおいては価値があるということを明言した形となっています。
私たちが出来ることは、良質なコンテンツを提供することで被リンクとコメントを集めることであり、そこに最も力を注ぐべきであるとも読み取れます。
(そもそもコンテンツが質の高いものでないと、コメントはおろか被リンクすらもつかないですよね。)
また、サイトに集まってくるユーザーや被リンク、コメントの質はコンテンツの質に大いに依存するので、一番意識しなければならないのはやはりコンテンツです。
「どういったユーザーを集めたいか」「どんな人とコミュニケーションしたいか」と考えればペルソナが具体的に浮かびやすいでしょうし、その人が見たいコンテンツを作るということは、必然的にユーザーのニーズを満たすコンテンツとなるからです。
更に、そのペルソナがどういった検索キーワードを入力するかを考えてコンテンツを作れば、SEO(検索)にも強いコンテンツになります。
【SEO】コメントの質、価値を上げるにはコンテンツの質、価値を上げることに限ります - 検索サポーター
あまり考えこまないように。
価値を正しくするためにもスルーが大切です
一方、これを悪用することで検索評価を高める方法もあります。
いわゆる炎上です。
2ちゃんまとめサイトや「嫌いなことばかり語ってユーザーを煽るブログ(炎上を狙っているブログ)」は、被リンクやコメントこそ沢山集まりますが、ネガティブなコメントや誹謗中傷ばかりになってしまいますし、みずからそういうユーザーを引き寄せている、集めているとも言えます。
(仕掛ける側もそれを狙っているからではありますが。)
しかし、被リンクの評価がポジティブなものなのか、はたまたネガティブなものなのか、また、書かれたコメントもポジティブなものかネガティブなものかを完全かつ正確に評価することは、残念ながら今のGoogle(検索エンジン)でも実現出来ていません。
人に薦めたくないコンテンツなのに「自然な被リンクが集まっている」「コメント欄が活発だ」という検索評価の理論に伴い、あなたが言及やコメントを行うことで、そのコンテンツが検索上位に来るきっかけをあなた自身が与えていることにもなってしまうのです。
(ネガティブな評価ばかりが集まったサイトなのに検索上位に表示される理由は正にこれです。)
文句を言いたくなる気持ちは凄く分かるのですが、そいうったコンテンツは「かまってもらってナンボ」ですので、スルーすることが大切です。
【ブログ運営】その言及はブログの価値を高めるものですか?スルーすることも大切です - 検索サポーター
管理大変だな~、と思うならば。
あえてコメント欄を設置しないのも一つの方法です
いくらコメント欄がSEOに有効だとはいえ、全てのコメントを管理することは出来ないくらいの大規模なサイトならば、作業コスト(応対など)の面から考えてコメント欄を設置しないということもありでしょう。
また、ネガティブなコメントが書き込まれ、それが他人の目に触れることを避けたり、特に他人からのフィードバック(意見)を求めないのでコメント欄を設置しないという理由もありでしょう。
コメント欄を設置しないのも一つの方法、サイトの管理方法です。
自分(のサイト)に合った方法で管理していきましょう。
(ただ、今はコメント欄を設置しなくても外部メディア(特にSNS)で多くのユーザーが自分の好きなようにコメントをつける時代ですので、それこそいちいち気にしない、スルーするスキルが必須だなと個人的には考えています。)