コンテンツの整合性は取れていますか?
『Ferret [フェレット]』のエントリー「SEOの真実!クリック率を上げるためにはタイトルよりもmeta descriptionが重要|ferret [フェレット]」に、meta descriptionの重要性、及び内部SEOの有効性について、詳しい説明記事が書かれていました。
書かれた内容に関しては私もほぼ納得する、meta descriptionは「特にクリック率に関係する」ということは私ならず誰もが納得するところであります。
ただ、このエントリーに関しては多少引っかかる、SEOに関しては納得もいかない箇所もありました。
それは、同じエントリー内で矛盾していることはもちろん、同じサイト、オウンドメディアの『Ferret [フェレット]』の他のエントリーでも、矛盾したことが書かれていたからです。
その矛盾部分について私なりの意見、及び考察をまとめてみようと思います。
矛盾してない?
矛盾で読者は混乱するのでは?
ユーザーやGoogleにウェブページの内容を伝えることができるmeta descriptionは、Googleのランキング要因ではありません。
しかし、ユーザーがウェブページをクリックするかどうかのクリック率に強く影響しています。
引用:
SEOの真実!クリック率を上げるためにはタイトルよりもmeta descriptionが重要|ferret [フェレット]
SEOについて勉強している、知識のある人にとっては周知の事実ですが、現在、meta descriptionは検索順位の評価基準には含まれていません。
以前は評価基準に含まれていましたが、それを逆手に取りmeta keywordと同様にキーワードを大量に含ませて検索順位を上げるスパム手法が横行していた時期もありました。
それではいけないということで、Googleは「metaタグは検索順位の評価基準から外す」という処置を取り、現在もその状況が続いています。
ただし、このエントリーにも書かれているように、meta descriptionはあくまで「Googleのランキング要因ではない」だけであり、「ユーザーがウェブページをクリックするかどうかのクリック率に強く影響」することは確かです。
しかしながら、このエントリーの文末には以下のようにも書かれています。
しかし、キーワードによってはディスクリプションの設定でランキングが跳ね上がることは多々あります。
引用:
SEOの真実!クリック率を上げるためにはタイトルよりもmeta descriptionが重要|ferret [フェレット]
「キーワードによってはディスクリプションの設定でランキングが跳ね上がることは多々あります」
あれ?meta descriptionは「Googleのランキング要因ではない」のに、「キーワードによってはランキングが跳ね上がる」のですか?
「キーワードによってはクリック率が跳ね上がる」なら納得がいくのですが、ランキングが上がるのは矛盾していませんか?
「Googleは検索評価に入れていないと公式に発表していますが、ディスクリプションを設定することでランキングが上がった事実もあるからです。」
などの文言、注意書きを入れ、根拠となるデータを示せばその論理も納得がいくのですが、注意書きもなく、根拠も説明されてないことを理解、納得することのほうが無理というものです。
(むしろ、わざと明記せずあいまいにしている?など、穿った目で見てしまいます。)
また、このエントリーではありませんが、同じサイト内の他のエントリーでも矛盾したことが書かれています。
どっちやねん!
ライターは違えど同じメディアです
meta keywords同様、meta descriptionもSEOの上位表示効果はほぼないと言っていいでしょう。
しかし、検索結果にタイトルとともに表示される部分なので、ユーザーがクリックするかどうかを決定づける大きな要因となります。
引用:
「ほぼない」のではなく、「全くないがクリック率には影響する」のが正解だと私は考えます。
今回のエントリーと上記のエントリーは違うライターが編集したものではありますが、同じサイト、オウンドメディアの『Ferret [フェレット]』のエントリーでもあります。
同じメディアなのですからライターが違えどせめて提供する情報に整合性を持たせるべきではないのか、整合性が取れていないことで読者の混乱をいたずらに招くのはメディアの信用すらも落とすのではないかと私は考えます。
信用という意味ではもう一つツッコミを入れたいところがあります。
上記のエントリー、タイトルは「SEO初心者なら知っておくべき効果のない上位表示の対策方法5選」ですが、実はこのタイトルは変更がなされたものです。
変更前のタイトルは「今やっても時間の無駄!効果のないSEO手法5選」というタイトルでした。
最初のタイトルの「時間の無駄」という煽り言葉によって、読者は「その言葉どおりに」無駄なSEO手法だと受け取ったでしょうし、ただし書きの部分もちゃんと読まずに鵜呑みにしてしまった人もかなり多いのではないでしょうか。
正直に言ってしまうと、私は最初にこのエントリーを目にしたときに「釣り記事」だと判断したのでブックマークはもちろん、SNSでもシェアを行いませんでした。
(今、確認していつの間にかにタイトルが変わっていたことにビックリしました。公開時、Twitterで多くのSEO界隈の人に「無駄」というタイトルは内容と一致していないとツッコミを入れられていた、煽っていると指摘されたので変更したということは察しがつきますが。)
誠実こそ積み重ねで得られる最大の強み。
情報を発信する上での責任
少し話が逸れてしまいました。
今回の件で私が言いたいことは「情報を発信する上での責任」をしっかり感じ、全うして欲しいということです。
特に企業が運営するメディアは個人メディアとそれと違い、社会的責任もそれだけ多く伴います。
社会的責任を果たすからこそ個人メディアよりも信用、信頼される元となるのです。
整合性が取れていない情報を発信すること、矛盾した情報の発信は読者の混乱を招くだけでなく、メディアそのものの信用、信頼を落とすことになります。
(それってSEOに関しても不利に働きますよね? だって、コンテンツ内容に整合性、正確性がないんですから。)
特にSEOに関しては「胡散臭い情報、業者」がいることで、あまりよいイメージを持たれていないこともあります。
だからこそ読者に対して常に誠実でないといけないと私は考えています。
自然検索からのトラフィックの少なさに悩んでいる場合は、基本に立ち返ってみてはいかがでしょうか。
引用:
SEOの真実!クリック率を上げるためにはタイトルよりもmeta descriptionが重要|ferret [フェレット]
ご自身で仰っているように、奇を衒うことをせず「基本に立ち返る」。
読者に対して誠実かつ、有用な情報を提供すること、その上で読みやすさ、使いやすさを工夫することこそが「SEOの基本」、いや、その前に「メディア(サイト)運営の基本」だと私は心から思います。