内部リンクは重要です
内部リンク、外部リンクに限らずリンクテキストを適切に設定することでユーザーエクスペリエンスを向上させることは重要です。
リンク先が何のトピックについて書かれているかを分かりやすく伝えることは、ユーザーだけでなく検索エンジンにもリンク先のコンテンツを分かりやすく伝える(被リンクの質を上げる)ことにもなるので、SEOでも有効であることは以前に当ブログでもご紹介しました。
【SEO】リンクテキスト(アンカーテキスト)を適切に設定してユーザーと検索エンジンにやさしいサイトに - 検索サポーター
特に内部リンクはユーザーがサイト内を回遊するきっかけにもなり、結果的にもPVが増えることに繋がります。
また、検索エンジンのクローラーがサイト内のページをくまなくクロールするためにも内部リンクが重要であることは『Web担(Web担当Forum)』のエントリー「UGCサイトのウェブ担当者の重要な務めはコンテンツ監視 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum」のテーマ、「サイト内のページをくまなくクロールするには内部リンクが重要」にも書かれています。
クローラーによるインデックスとランキング(検索順位の評価)は別の話ではあるのですが、ユーザーにとって見やすいコンテンツは検索エンジンのクローラーにとっても見やすいサイトであると言えます。
(※ 「インデックスとランキングは別である」ことは下記のエントリーをご参照ください。)
【SEO】更新頻度は検索順位には影響しない。頻度よりも大切なものとは? - 検索サポーター
「他のページも見てみよう」という気にさせるしかけでもあります。
小手先のテクニックにならないように
内部リンクによって結果的にPVが増えることになるのは前述の通りです。
ですが、PVが増えるからといって過剰に内部リンクを貼ったり、リンク先のコンテンツと元のコンテンツとの関連性が薄いものであればユーザーにとっては不親切になってしまうため、PVの増加はもちろんSEOとしても効果は薄く、逆効果になってしまうこともあります。
あくまでユーザーにとって有益であるか(リンク先を見ることで提供する情報が補完されるか、他にも関連する情報を提供できるかなど)をしっかり考えて内部リンクを貼らなければいけません。
(なぜ内部リンクが有効なのかという本質をしっかり理解して、手段が目的ににならないよう、小手先のテクニックとならないようにしてください。)
低品質なページ、誘導ページとは
ジョン・ミューラー氏の回答
ただし、支店ごとのページを作るという今回のケースでは気を付けておくことがある。誘導ページを作ってはいけないということだ。「内容が基本的には同じだが、ページの一部だけを地域ごとに変えたページ」を量産すると、「低品質なページ」「誘導ページ」の一種になり、スパムコンテンツとしてみなされる。
引用:
Googleのジョン・ミューラー氏はこの質問者のサイトの状況における注意点として、「低品質なページや誘導ページにしてはいけない」とも回答しています。
誘導ページとはドアウェイページとも言われ、ユーザーや検索エンジンを騙そうとしているページや、ただ素通りさせるためのページを指す場合によく使われます。
端的に言うと「そのページ単体で価値ある情報を与えていないページ」のことを言います。
また、低品質なページは文章や画像などで中身こそはあるようなページに見えますが、結局は他のページと変わり映えがしないコピーコンテンツであり、正に「そのページ単体で価値ある情報を与えていないページ」とも言えるでしょう。
こういったページはもちろんスパムと見なされますし、手動、自動に関わらず検索エンジンのペナルティ対象となります。
【ブログ運営】自分の言葉で語ってる?オリジナルという価値を提供して魅力を出そう - 検索サポーター
「同じようなページばっかり…」とならないように。
あくまでページ単体で考える
たとえば、渋谷と新宿、池袋の支店ページをそれぞれ作ったとする。ページごとに異なるのが地名と住所くらいだったとすれば、それは完全に誘導ページだ。誘導ページはガイドライン違反だとみなされ手動・アルゴリズムの両方で対処される。
引用:
「でも、地域別のページがあったほうがユーザーも便利だし、ページ数も増えるからよいのでは?」と考える方もいるかもしれません。
確かに地域別のページがあったほうがユーザーも便利である場合も考えられます。
しかし、そのページが見る価値があまりない(住所や電話番号ぐらいしか変わらない)ページであれば、わざわざ個別のページにするよりも1ページに一覧としてまとめてしまったほうが有用なページとなる(ユーザーも見やすい、お目当ての地域以外の情報も掴みやすい・・・etc)のではないかと私は考えます。
(「オリジナル要素が薄いページならわざわざ個別に作る必要はない。むしろボリュームを増やすためだけのスパムページとみなされる」と言ったところでしょうか。)
このように内部リンクはPVを増やすきっかけにもなり、SEOでも有効に働きます。
ただし、先ずはユーザーにとって「ページ単体で価値ある情報を与えている」ページを作ることが先決であり、そのコンテンツの質を高める(関係するのはもちろん、ユーザーにとって有益な)コンテンツが存在する場合に相互に内部リンクを貼って、更に互いのコンテンツの質を高めましょう。