他の言語でも順次導入される予定
Googleが提供しているAMP(Accelerated Mobile Pages Project)に対応しているWebサイトのページ(記事)が、英語版Googleニュースに掲載されるようになりました。
今のところは、アメリカのGoogleニュース、英語版だけの導入ですが、今後は他の言語も順次導入される予定とのことです。
これによって、モバイル検索を行うとAMP対応の記事がGoogleニュースのカルーセルに表示され、AMP表記と稲妻のアイコンが付けられたエントリーが(最大で14個)並んで表示されるようになっています。
(スクリーンショットは、「GoogleニュースBlog(英語版)」のエントリーをご参照ください。)
Google News Blog: AMPlifying the News
そもそもAMPとは、Googleが推奨するモバイルデバイス上で検索結果からWebページの高速表示を図るプロジェクトであり、AMPキャッシュを使って表示することで、今まで以上に素早くページが表示されるものです。
また、AMP対応ページにはAMP表記と稲妻のアイコンが表示されるため、モバイル検索ユーザーは「この記事は速く読むことができる」と視認が出来ますので、タップ数も増える(検索流入が増える)ことが大いに期待されます。
(日本でも日に日にAMP対応が進んでいます。先日、はてなブックマークもAMP対応が施されました。)
Androidアプリ「はてなブックマーク」がAMPに対応しました - はてなブックマーク開発ブログ
まだランキング要因にはなっていないけれど…
モバイル検索評価ではまだ優遇されていないが
こうなるとAMP対応ページはモバイル検索の評価にも関わってくるのではないか、自然検索の結果(SEO)でも優遇されるのではないかと誰しも考えるでしょうが(私も考えましたが)、いまだランキング要因にはなっていません。
【Google】次のモバイルフレンドリー強化では新たなランキング要因の追加予定なし - 検索サポーター
ただし、新しいランキング要因として追加されないとはいえ、Googleは一貫してモバイルフレンドリーを推していますし、今後もランキング要因にはならないとは言い難いとも私は考えています。
何よりも「Webページが素早く表示される」というのは、モバイル検索ユーザーにとっては有益なことであるからです。
また、今回よりGoogleニュースに表示されることで、検索流入が増えることはもちろんですが、Webサイトのブランディングの意味でもかなり大きなものとなります。
Googleが「ニュースとして発信するに足り得るコンテンツだ」と判断した、そのコンテンツに公共性があり有用だという「お墨付き」を与えたとも取れるからです。
サイトのオーソリティーも上がりそうですし、ひいては公共性の高いサイト、質の良いコンテンツだと評価されたのですから、SEOでも良い影響を与えることになると私は考えます。
【Google】モバイルフレンドリーを更に強化。モバイル対応サイトがなければモバイル検索順位は下落します - 検索サポーター
Googleニュースにピックアップされた!
Googleニュースに掲載されるには?
では、どうすればGoogleニュースにピックアップされる(掲載される)のでしょうか?
実は、個人サイト(ブログ)でもニュースサイトとして登録してもらうことで掲載されやすくなる方法があります。
そのための条件(ニュースサイト登録する方法)も、Googleはガイドラインとして公開しています。
【Google】検索結果のニューストピックに掲載される方法 - 検索サポーター
AMPが実装される以前のものではありますが、さほど大きく変わってはいないでしょう。
ただし、例えニュースサイトとして登録出来た、審査に通ったとしても必ず掲載されるとは限りませんし、登録をしていなくてもピックアップされることもあります。
前述の通り、Googleが「公共性が高い」と判断したコンテンツであるならばちゃんとピックアップされるのです。
既存のニュースサイトが提供していない情報、「独自の情報、ノウハウ、考察」をしっかり論理立てて提供することは、有益な価値を検索ユーザーに与えていることにもなりますし、それが実現できているならば個人ブログであっても掲載されることは可能なのです。
何よりも検索ユーザーに価値を与えることになるのですから、SEOでも良い影響を与えることはもう言うまでもありません。
今回のニュースによって、私はAMP対応をそろそろやらなければいけないかなと少々焦り始めました。
(WordPressで構築したサイトならばプラグインで対応できるのですが、はてなブログは・・・運営さん、是非はてなブログもAMP対応をお願いします!)
とはいえ、一番大切なのはGoogleニュースにピックアップされるくらいの良質なコンテンツを提供することなので、今まで以上に質を上げることを強く意識して実行していく所存です!