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【SEO】無料のHTTPS化「Let's Encrypt」が正式版サービスを開始。今後は検索評価にも関わるか?

CiscoとAkamaiが創業スポンサー

無料でSSL/TLS証明書を発行するプロジェクト「Let's Encrypt」が、以前より実施していたベータ版サービスを終了し、4月12日より正式版サービスへ移行したことを発表しました。

 

これによって誰でも無料でサイトのHTTPS化が行えるようになったことが『CodeZine(コードジン)』のエントリー「Let's Encryptが正式サービスへ、今までに170万を超える証明書を発行:CodeZine(コードジン)」で報じられています。

 

私はこのサービスの存在を既に知っていました(ブログでも取り上げました)が、無料であるといってもまだベータ版での提供だったことや、具体的な導入事例もまだ聞いていなかったので今すぐに導入しようとは思っていませんでした。

 

【SEO】HTTPS化が無料のサービスが登場。他サービスも追随することになるか - 検索サポーター

 

そういった懸念があった(声が寄せられた)からかどうかは分かりませんが、今回の正式版のリリースではスポンサー契約を結んだ企業についても共に発表されています。

 

 あわせて、創業スポンサーであるCiscoおよびAkamaiと、新たに3年間のプラチナスポンサー契約を結んだほか、Gemaltoがゴールドスポンサーに加わった。さらに、HP Enterprise、Fastly、Duda、ReliableSite.netと、新たにシルバースポンサー契約を結んでいる。


引用:

Let's Encryptが正式サービスへ、今までに170万を超える証明書を発行:CodeZine(コードジン)

 

CiscoとAkamaiが創業スポンサー、立ち上げから関わっていたのは知りませんでした。

 

ベンダーとして大手であり信用もあるCiscoとAkamaiががっちり絡んでいると分かれば、導入に踏み切る企業や団体、そして個人もかなり増えることが予想されます。

 

Leaving Beta, New Sponsors - Let's Encrypt - Free SSL/TLS Certificates

 

PCを眺めて感心している男の写真

多くのサービスで利用されているんですね。

 

wordpress.comでも使われます

つい先日、当ブログで「wordpress.comが独自ドメインを含めてHTTPS化を無料でサポートする」ことを取り上げましたが、そのサービスも今回の「Let's Encrypt」の正式版サービスを利用することで実現化したものとなっています。

 

【SEO】WordPressが独自ドメインを含めてHTTPS化を無料でサポートすることを発表 - 検索サポーター

 

先ほどのスポンサー企業はもちろん、こうして色々なサービスで利用される機会が増えれば増えるほど信頼され、多くのユーザーを「Let's Encrypt」に集めるきっかけとなるでしょう。

 

また、こうした無料でサービスを提供する所が現れると他の同様のサービスも追随せざるを得なくなりますので、無料のHTTPS化サービスが更に展開される、広まるきっかけにもなるでしょう。

 

無料のHTTPS化は(セキュアな通信によってデータが暗号化されるので)サイトを管理する側はもちろん、ユーザーにとっても安心して情報をやりとり出来るというメリットになります。

 

普段利用しているインターネット(ブラウズ)環境が、情報漏えいの面で安全安心になっていくということはとても喜ばしいことです。

 

 

PCの前で喜んでいる男の写真

安価かつ信頼できるサービスが出てくるか。

 

HTTPS化はSEO対策となるか

Googleは以前よりWebサイトのHTTPS化を推奨していますし、現在の検索評価でもHTTPのページよりもHTTPSのページの方を優遇していることを明言しています。

 

(ただし、今のところは「HTTPとHTTPSの両方のページがあればHTTPSページを優先表示する」という程度のアドバンテージです。)

 

また、GoogleはHTTPからHTTPSに変更したからといって、リンクの価値は下がることはないことも明言しています。

 

別のURLへのリダイレクト(転送)処理を行えばリンク価値は下がってしまうと考える人も多く、それがHTTPS化を及び腰にさせる要因の一つにもなっているので、Googleからの発表こそがHTTPS化を促進させることになります。

 

【SEO】HTTPからHTTPSに移行してもリンク評価は下がらないことをGoogle社員が明言 - 検索サポーター

 

むしろGoogleが「HTTPSのほうがリンクの評価が上がる(検索評価で優遇される)よ」と言ったならば、世の中のサイトのほぼ全てが一気にHTTPS化へ向かうことになるでしょう。

 

しかし、それを言ったなら「弊社で行うHTTPS化、サーバホスティングはSEOに多大な効果を発揮します!」と過剰に煽る、嘘をつく業者が沢山現れることが分かっているからこそ、Googleは今だにHTTPSに大きなアドバンテージを与えていないとも考えられます。


HTTPS化は現状ではごく小さなアドバンテージでしかありませんし、そもそもSEO(検索評価)に有利だからHTTPS化を行うというのは、手段を目的にしてしまっているとも言えます。

 

それでもHTTPSページの方が多数派、スタンダードとなったならば間違いなくHTTPページのSEO(検索評価)は下げられることになる(極端に言えばペナルティとなる)時が来るでしょうし、そんな未来もそう遠くないとも私は考えています。

 

(それを見越してか、最近は個人のサイト(ブログ)でもHTTPS化しているところが増えてきていますね。私もそろそろやらないと…)

 

レンタルサーバ、ブログなどのサービスを提供する側は、いかにHTTPS化をスムーズに行えるサービスを提供出来るかどうかが今後のサービスのキモとなるでしょう。

 

(「値段が高い」「移行が面倒くさい」「検索評価が下がりそう」…etc、ユーザー側だけでも色々な要因がネックとなっています。もちろん提供側もいかにコストをかけずに実現するかという問題がありますが。)

 

 

ちなみに当ブログははてなブログproのサービスを利用しています。

 

はてなブログさん。さすがに最初から全て無料で提供するのは難しいでしょうから、先ずはproプランだけでもHTTPS化サービスを始めてみてはいかがでしょう?

 

恐らくproプランに入っているユーザーなら、HTTPS化出来るならもう少し値段が上がっても加入すると思われます。

 

ただ、それを実現するには自社サービスのはてなブックマークの付け替えも考慮しないといけなくなります(URLの変更が必要になる)し、それをやらないと自らのサービスを否定することにもなってしまい、それこそ面倒くさいことになるので実現する可能性は低いかな…やっぱり。

 

【追記】

これについては参考になるご意見をいただきましたので、ご紹介します。

 

【SEO】無料のHTTPS化「Let's Encrypt」が正式版サービスを開始。今後は検索評価にも関わるか? - 検索サポーター

例えば、はてな内のコンテンツ(例えばfotolife)のみ利用できるならSSL/TLS化は容易ですが、多くのサイトのコンテンツの埋め込みが可能であり、そのサイトが先に対応しないと不具合がでます。※要修正

2016/04/19 15:55

 

確かに。はてなのみで対応してもうまくいかないですね。

 

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