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ECサイトは週末が稼ぎ時である
ECサイトのCVR(コンバージョンレート)が最も高いのは日曜日で、PVは20時から24時までに伸びる傾向にある。
ブレイド社のウェブ接客ツール「KARTE(カルテ)」のデータを元にした上記の分析結果が『ネットショップ担当者フォーラム』のエントリー「ネットで買い物する人は日曜日が最多。週末に商品を見て意思決定する傾向が高い | ネットショップ担当者フォーラム」にて紹介されていました。
報告では月曜日を基準にした場合、最もCVRが高いのは日曜日で、月曜日比の109%に。
PVは日曜日も高いものの、土曜日が最高値で同110%という結果も報告されています。
また、PVや来訪者、CVRは週末に増加し、一番少ないのは木曜日で、PVと来訪者とも落ち込む結果となっています。
この調査結果から、ECサイトユーザーは「日曜日に意思決定する傾向が高く」、週中が底である理由は「配送環境の発達も一因だと考えられる(週末でも商品が届くようになったから)」と、ブレイド社は分析しています。
この調査、分析結果はとても納得が出来ます。
ECサイトによって商材の種類やメインターゲット層は違えど、世間は同じような勤務体系(会社務めで週末は休み)であり、購入に至るまでの思考も同じような方(まとまった時間があるときに検討する人)が多いので、「ECサイトは週末にPVもCVRも伸びる」と考えられるからです。
私が過去にECサイトの運用業務をしていたときも週末にアクセスが増える傾向でしたし、それを見越して休みに入る前には新しいトピックを上げておく(そうすれば休みの期間中に多くのユーザーが閲覧し、検討してくれる)という運用を行っていました。
注文する立場として考えても、会社員時代は時間に余裕のある週末にECサイトを見て検討し、日曜日に購入を決めて申込みをすることが多かったからです。
(たまに平日に購入することもありましたが、それは以前より購入を決めていた商品くらいで、それ以外は週末にちゃんと検討をしてから購入を決めていました。)
じっくり検討。
ECサイト以外のサイト(ブログ)でも応用する
もちろん扱うテーマ(商品やサービス)に大きく依存はするのですが、この傾向を知っておけば、ECサイト以外のサイト(ブログ)にも応用が効きます。
あなたのサイトのテーマが趣味や高価な商品、サービスを扱うものであれば、ECサイトと同様に週末にPVも(アフィリエイトなど行っていればCVRも)伸びている傾向にあるのではないでしょうか(恐らく検索流入も伸びているでしょう)。
逆に当ブログのようにテーマが仕事に近いサイトは(当ブログは対象となるターゲットがWEBの仕事に携わる方やそれに興味のある方向けです)、週末は大幅にPVが下落する傾向にあるでしょう。
実際に当ブログは平日のほうがPVも問い合わせも多く、週末にはPVも平日の半分くらいまで落ち込みますし、問い合わせもほとんど来ません。
特に検索流入は顕著に表れます。検索順位は変わらなくても週末は検索流入が半分にまで落ち込みます。
(そういう意味ではこの記事も週末ではなく、平日にアップしたほうが効果は高いのですが・・・(笑))
ちなみにテーマに限って言えば、日本は他国と比べてグルメや恋愛カテゴリ―のコンテンツ消費が多い傾向にあるそうです。
【ブログ運営】日本はグルメと恋愛のコンテンツ消費が多い。グローバルのコンテンツ消費傾向の比較から考える - 検索サポーター
寝る前にちょっと見…よう…zzz
PVは20時から24時までに(特にスマートフォンで)伸びる傾向に
PVは20時から24時までに伸びる傾向があり、PVが上がるとCVRも伸びている。データで注目したいのは10~12時の午前中の時間帯。来訪者とPV数は夜に比べると低いものの、CVRが高い。
テレビ通販業界では、各放送局(子会社含む)が主力の通販番組を放送するのが10~12時。主婦層や若年層の通販需要を開拓している。ECでも主婦層や若年層が午前中に商品を購入している可能性がある。
午前10時を基準に見た時間帯のデバイス傾向では、スマホでECサイトを見るのは12時に10時比146%。お昼休みにスマホでECサイトを見ている傾向があるようだ。実際に、時間帯別の消費者の動きでもCVRは比較的高い傾向にある。
引用:
20~24時は、平日なら仕事を終えて帰った後から寝るまでの時間、休日も寝る前の時間にサイトを閲覧していると予想が出来ますし、10~12時の午前中の時間帯は、主婦向けの通販番組に起因しているという分析の通りだと言えます。
更に言えば、昼も夜もスマートフォンで閲覧し、購入に至る傾向にあることがデータから分かります。
通販番組を見て、咄嗟に「欲しい」というモチベーションが湧き出たときに、すぐに注文が出来るデバイスは何かと考えれば、やはりスマートフォンに行きつきます。
いちいちPCを立ち上げるのは時間がかかりますし、直接電話をかけてオペレーターと声でやりとりするよりは、画面を見ながら自分のペースで確認し、注文が出来るスマートフォンが台頭するのも想像に難くありません。
(通販番組もそれを分かっているので、スマートフォンでの注文を推している傾向にありますよね。)
こうしてスマートフォンの利用が増えていることが要因となっているのか、日本は海外に比べて「長めの記事より、話題になっている短めの記事を多く閲覧したい」傾向にあるそうです。
【コンテンツマーケティング】日本のユーザーは短い記事を多く閲覧したい傾向が強い?目的とKPIを決めよう - 検索サポーター
成果が出るコンテンツに。
SEO(検索流入)も同じ傾向となる
ECサイトに限らず、自分のサイトを閲覧しているユーザーはどういう傾向にあるのか(テーマ、デバイス、時間帯・・・etc)を把握、分析してコンテンツを作ることが重要ですし、それこそがユーザーのニーズ(意図)を満たすことになります。
当ブログであれば短めで事実だけを要約したエントリーよりも、考察を交えて解説するエントリーのほうが(ユーザーに)好まれている傾向にあると分析していますし、検索エンジンもそれを評価してくれるのか、SEOも効いている形となっています。
(しっかり作り込んだコンテンツのほうが他のサイトで紹介される(被リンクを受ける)という効果もあると考えられますが。)
そもそも検索エンジンのアルゴリズムは、検索ユーザーのニーズ(意図)を満たすコンテンツを評価して検索上位に表示させることを前提としています。
むしろそうした考えの元にコンテンツを作るほうが、小手先のSEO施策に終始するよりも検索流入が伸びることになります。
この考えに基づいてコンテンツを作成したほうが、SEO(検索流入)だけでなくコンバージョン(成果)にも大いに結びつきますよ。