色々なスパム行為が存在します
Googleが毎月に受け取るスパムレポートは約35,000件で、そのうちの80%が実際にスパムサイトだと判定され、かつ、65%については手動でスパム対策を行っているそうです。
こういったウェブスパムに対するGoogleの取り組みについて、米サンノゼで開催されているSMX WestでGoogleのJuan Felipe Rincon氏が講演したことが、鈴木謙一さんのブログ『海外SEO情報ブログ』のエントリー「35,000件のスパムレポートを1か月間にGoogleは受領、うち65%に手動対策 | 海外SEO情報ブログ」にてまとめられています。
毎月スパムレポートとして送られている数の多さにもびっくりですが、スパムレポートを送っていない(送る術が分からない、そもそもスパムレポートを送れることすら知らない)分も考えれば、日々膨大な数のスパムサイトが作成され、発見されているであろうことは想像に難くないところです。
私を含め、ほとんどのネットユーザーの方は「明らかにスパムサイトだと分かるサイト」を一度でも目にしたことがあるのではないでしょうか。
コピーコンテンツや、リンクプログラム、(サイトに限定しなければ)サジェスト汚染もスパムに含まれますし、このようなスパム行為を目にしたことがないことのほうが珍しいくらいにネット上にスパムは蔓延っています。
【Google】リンクプログラムのネットワーク(リンク売買)に通常よりも厳しいペナルティを実施 - 検索サポーター
スパムを断固として否定します!
Yahoo!のサジェスト汚染は酷い状況に
特にサジェスト汚染については、どちらかとういとGoogleよりもYahoo!のほうが対応が後手後手になってしまっていますね。
(比較的にGoogleはサジェスト汚染されることは少ないです。)
裏読みすれば、サジェスト汚染は検索エンジン側にとっては「有料検索(リスティング)の収益にも繋がる話」なので、事前に手を打つことはせず「あえて汚れるまで待っているのではないか」と穿った見方も出来てしまうくらいに、Yahoo!はよく汚染されています。
【SEO】Yahoo!がサジェスト検索(虫眼鏡SEO)の汚染対策を実施か - 検索サポーター
【SEO、SEM】サジェスト汚染(虫眼鏡SEO)でリスティング広告が被害を受ける前に - 検索サポーター
そういったスパムサイトやスパム行為を野放しにするということは、スパム行為に無駄な広告費を使われてしまうことはもちろん、検索ユーザーが欲しい情報に辿りつきにくくしてしまうことになってしまいます。
また、スパムサイトから逆SEO(ネガティブSEO)をあなたのサイトが受けることもあり得ます。
リンクファームとして使っていたサイトがスパム認定されてしまい、逆にそのサイトをネガティブSEOのリソースとして再利用するSEO業者も存在するのです。
(あえてリンクは貼りませんが、今、何かと話題の「クラウドワークス」では、逆SEOの依頼案件が上がっています。「スパム行為でも利用したい人」がいるからこそ、こういったサービスはなくならないんですよね・・・)
もし、あなたがスパムサイトを目にしたときは、ためらわずにGoogleの専用フォームから報告を行いましょう。
ただし、報告するからにはスパムであるという明確な証拠を提示したうえで通報することが求められます。
(この「面倒くささ」が一番のハードルとなっているので、通報を行わない人が多いのですが。)
※ Google専用フォーム
スパムが少しでもなくなれば。
Googleは優良通報者のスパムレポートを優先する
私は以前よりスパムレポートの報告を行っていますが、最近になってGoogleはスパム通報者の優先付けを始めたそうです。
間違いなく確実にスパムだと判断されるスパムレポートをたくさん送ってくるユーザーからのレポートを優先的に処理することがあるそうです。
(Googleからしてみたら)優良な通報者ということで信頼度が高いのでしょう。
スパムレポートは誰でも送信できます。
Search Consoleのアカウントがあってもなくても構いません。
ですが、優良通報者としてみなしてもらいたいならSearch Consoleアカウントにログインした状態でレポート送信したほうがよさそうです。
引用:
私は仕事柄、スパムサイトを見つけることが多いので、これを機に「優良な通報者」と認定されるよう頑張ってみようと思います。
(今まではSearch Consoleアカウントにログインせずにレポートを送っていたこともありましたが、これからは極力ログインしてレポート送信します。)
スパムのせいで「辿りつくべき情報」に辿りつけないなんてことは、自分も含めて他の検索ユーザーの損失にもなりますし、例え影響はとても小さいものだとしても少しでもネットをクリーンなものにしたいと考えています。
それがWEBで仕事をしている、SEOを生業としている私の使命でもあると考えています。