内容が極端に違う場合など
『Web担当Forum』のエントリー「パンダアップデート、10か月の沈黙を破ってついに更新 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum」のテーマ「モバイル検索でも評価対象はPCページ、ただし違いすぎれば問題」に、Googleはモバイル検索向けの検索順位を決定する際、PC向けページのコンテンツを評価の対象としていますが、スマホサイトのページ内容を無視してPC向けページのみで評価しているわけではないことが書かれていました。
Googleのゲイリー・イリーズ氏のTwitterでの発言が言及されています。
@jbobbink We're currently using the desktop version for mobile (which does not mean we will not check for huge discrepancies between the 2)
— Gary Illyes (@methode) 2015, 7月 28
(訳)
PCとモバイルのプラットフォームに何か違いはありますか?
モバイル検索でも、現状ではPC向けページの情報を使っている(とはいえ、モバイル向けページとPC向けページが大きく異なっていないかをチェックしていないということではない)。
引用:
この発言から分かるように、GoogleはPCサイトとスマホサイトの両方を確認し、大きな差異があるかどうかぐらいはチェックしているといえるでしょう。
Googleがどこまでを「大きな差異」と捉えるのかは分かりませんが、文章の内容が極端に違う場合などはスパムとみなし、ペナルティを与えるなどの措置が取られることになることは想像に難くありません。
たとえば次のような場合、明らかにおかしい。グーグルは必ず気付くだろう。
- PC向けページでは、動物園のパンダのことを書いている
- そのURLに対応するモバイル向けページでは、水族館のペンギンのことを書いている
もちろんこれは極端すぎる例として、全体的には同じ内容を扱っておく必要がある。多少の差異は許容されたとしても、大きく異なっていれば、何らかのアクションをグーグルは起こしそうだ。
引用:
え?もしかしてペナってる?
レスポンシブでない場合は注意
サイトのテンプレートをレスポンシブ対応にしていれば、PCサイトとスマホサイトの文章が変わることはありませんし、PCサイトのコンテンツを充実していけばモバイル検索のランキングも上がることになるでしょう。
但し、レスポンシブでなくスマホサイトをPCサイトとは別に作り、モバイルデバイスでアクセスすると別のURLであるスマホサイトに飛ばすようにしているときは注意が必要です。
サイトを分けて作っている場合は、rel="canonical"を用いることが多く、重複コンテンツを避けるためにURLを正規化するのですが、この設定を間違えてしまい、うまく検索エンジンに伝えることが出来ずに重複コンテンツと判断されてページの評価を落としてしまうことがあるからです。
自分はそのつもりがなくても、Googleに(検索エンジンに)スパムだと判定されるのは避けたいところです。
※ canonical属性を凄く簡単に説明すると、例えば「index.html」のあるURLとないURLは同じページでありながらも「URLが違う」ため、検索エンジンは「複数のページで同じコンテンツが存在している」と判断してしまいます。
それを避けるため「index.html」があるURL、ないURLでも同じページですよということをURLの正規化を行うことで検索エンジンに教えることが必要です。
その設定を行うものがcanonical属性です。
【canonical属性 参考ページ】
Google ウェブマスター向け公式ブログ: rel=canonical 属性に関する 5 つのよくある間違い
よく分からないならレスポンシブに。
スパムと判定されないためにも
canonical属性がよく分からないという場合は、PCサイトとスマホサイトを無理に分けて管理するよりも、サイトをレスポンシブ対応にしておくほうが無難でしょう。
(当ブログのはてなブログや他のブログサービス、WordPressのテンプレートのほとんどがレスポンシブ対応されているので、自分で色々とカスタマイズしている人以外はあまり気にしなくてもよいことですが。)
実はGoogleもレスポンシブ対応を推奨していたりします。
(但しレスポンシブ対応にしたからといって、検索順位に優位に働くということはありません。)
モバイル設定を選択する - ウェブマスター向けモバイルガイド
自分が管理、更新しやすい環境を整えることもサイト(ブログ)運営には大切なことです。
特にスパムというマイナスな判定が下される、評価が落ちるようなリスクは技術だけでなく、運用方法や環境をうまく利用して避けていきましょう。