伝えたいことは…
rel=nofollow”属性を指定する
Googleは以前より「サイトのページランクを操作することを目的としたリンクを集めること(有料リンクなど)」について、厳しい態度(ペナルティを与えること)を徹底しています。
(有料でなくても「リンクを含んだPR記事を掲載すること」や、「自演での大量被リンク集め」も同様にペナルティが与えられます。)
Google ウェブマスター向け公式ブログ: PageRank を渡す有料リンクについて覚えておいて頂きたいこと
この問題を解決する(スパムとみなされないようにするため)には、有料リンクやPR記事のリンクには「rel=nofollow”属性を指定する」ことで、そのリンクは広告(PR活動)としてのリンクであることを検索エンジンに認識させる必要があります。
すなわち、「rel=nofollow”属性を指定する」ことでリンク先にページランクを渡さないリンク設定にする必要があるのです。
(このことについては以前にも当ブログでまとめています。ご参照ください。)
【有料リンク】広告(PR活動)リンクはしっかり「rel="nofollow"」をつけましょう - 検索サポーター
しかし、これが順守されていない(情報が正しく共有、認識されていない)からなのか、Googleは大量のキーワードを含むリンクや隠しリンク、低品質のリンクがウィジェットに埋め込まれたまま様々なサイトへ配布されているケースについて再び注意喚起を行っています。
Google ウェブマスター向け公式ブログ: ウィジェット リンクについて覚えておいて頂きたいこと
こうして再び注意喚起されるということは、最近になってまたそのスパム手法が増えてきた、ウィジェットを使っての不正行為が散見されているということでもあるのでしょう。
ウィジェットリンクでも不自然ならスパムとみなされる。
昔はブログパーツに仕込まれて流行った手法です
ウィジェットと言っても分かり辛い人もいるかもしれません。
ブログパーツと言えば想像しやすい、理解しやすいでしょうか。
ウィジェットとは、たとえば株価のチャートを表示したり、サイトの訪問者数を表示したりするパーツだ。たいていは無償で公開されており、サイトにHTMLやJavaScriptのコードを埋め込むだけで簡単に設置できる。
グーグルで、画像ユニバーサル検索枠の掲載位置が大幅ダウン!? などSEO記事まとめ10+2本 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum
アクセスカウンタに代表されるように、以前は多種多様なブログパーツが無料で提供されていました。
ブログパーツを貼っているブログはとても多く存在しましたし、ブログパーツはブログを楽しむもの、要素の一つとして受け入れられていました。
しかし、ブログパーツは設置が簡単なため構造などを理解していなくても簡単に実現できるというお手軽さから、ブログパーツに不自然なリンクが仕込まれて提供されていることに気が付かずに使っているブロガーも多く存在しました。
正にブログパーツを使っているユーザーは、何も知らないままににスパムの片棒を担がされていたわけです。
(むしろブログパーツの提供側がブロガーの無知を狙って仕込んでいたという確信犯だったわけですが。)
過去には大手ネットサービス企業が提供したブログパーツに不自然なリンクが仕込まれていたことで、実際にGoogleからペナルティを与えられた(検索結果が大幅下落した)という事も起こっています。
ウィジェットに限らず不特定多数に提供するもの、例えばサイトやブログのテンプレートにはフッターに提供側への発リンクがよく含まれていますが、これらのリンクについてもrel="nofollow"属性になっているかは必ずチェックしておくべきです。
(最近は個人で作成したテンプレートやウィジェットを不特定多数に提供している方も増えてきましたが、中には知ってか知らずかrel="nofollow"をつけずに発リンクを仕込んで提供しているものもかなり見受けられます。)
例え使う側(ユーザー)が「自分は知らなかった、不可抗力だ」とはいえど、Google(検索エンジン)はあなたが有料リンクやウィジェットの仕込みリンクを含めて(了解して)使っているものだと判断します。
そう判断されるとリンク元のみならずリンクを貼ったサイト、すなわちあなたのサイトもスパム行為に加担したと認識され、問答無用ペナルティの対象となりますので注意してください。
【Google】リンクプログラムのネットワーク(リンク売買)に通常よりも厳しいペナルティを実施 - 検索サポーター
定期的に「手動による対策」をチェックしていますか?
手動対策をしっかり行う
Google のウェブスパム 対策チームでは、不自然なリンクに対して手動による対策を実施することがあります。手動による対策を行う場合は、Search Console を通じてサイト所有者にその旨通知しています。サイトを宣伝するためにウィジェット リンクを使用していて、サイトへの不自然なリンクに関する警告が届いた場合は、問題を解決して再審査をリクエストすることをおすすめします。
故意に不正なリンク操作を行うことはもちろんいけませんが、前節のように知らずにスパムに加担していたり、他者から不正なリンクを貼られることであなたのサイトの評価が貶められる(いわゆる「ネガティブSEO」を受ける)ことがあります。
これを避けるには、(ペンギンアップデート時の対応と同じではありますが)不自然な被リンクや低品質サイトからの価値がない被リンク、危しい発リンクを行っていないかを常にチェックしておきましょう。
そして、そのような不自然なリンクはしっかり否認しましょう(サーチコンソールから否認処理を行い、再審査を行いましょう)。
もちろん、rel="nofollow"属性でない怪しい発リンクが含まれるウィジェットやテンプレートは使わないに限ります。
例え知らないことであった、不可抗力であったとしても、巻き添えでペナルティを受ける(検索評価を落とされる、場合によっては検索結果に表示されなくなる)のは、それを使っていたあなたのサイト(ブログ)なのです。
そして、発リンクに不具合が見つかったならば、早急に対処する(該当の発リンクは消す or 「rel="nofollow"」属性を設置する)ことを私はおすすめします。
【SEO】Googleが不自然な発リンクを設置しているサイトに大規模な手動ペナルティを実施 - 検索サポーター
Manual Actions report - Search Console Help