最近、シェアされてきますよね
「バイラルメディア」。
最近よく聞くどころか、目にしない日はないくらいに増えてきましたね。
SEO対策、検索流入でユーザーを集めるのではなく、SNS(FacebookやTwitterなど)でシェアしてもらう、共有、拡散してもらうことでユーザーを集めることを目指しているメディアであり、その目論見どおり、私を含め皆様もソーシャル上で目にしない日はないのではないでしょうか?
そんなバイラルメディアについて書かれたエントリーが興味深いのでここで紹介すると共に私の雑感をまとめたいと思います。
(SEOや検索に興味がある私ですが、その逆の手法とはいったいはどういうものなのか、また、何か生かせることはないかと思った次第です。)
※ バイラル (viral) とは「ウイルスの」「ウイルス性」という意味であり、転じて「伝染性」=人から人へ急速に伝播していく、という意味を表している。
色々な工夫を凝らしている
そのような中で、6月に誕生したのが「Amp.」だ。うたい文句は「偏りから生まれる新ジャーナルメディア」。誕生からわずか20日で320万ページビュー(PV/ウェブへのアクセス数)を突破するなど、勢いづいているこの「Amp.」編集部の河上純二氏に、
・ほかのサイトとどこが違うのか
・なぜ一般の人が投稿できる仕組みを導入したのか
・どのように収益を上げるのか
などについて話を聞いた。
引用:
20日で320万ページビュー。
1日平均で16万ページビューという数字は単純に凄いですね。
SEO対策をしていなくてそんなに集まる(シェアされる)なんて、どれだけ面白い記事を量産してるんだ・・・って思っちゃいますね。
対談にある他のサイトとの差別化はバイラルメディアだけでなく、一般の企業サイト、ECサイト、はたまた個人のBlogであっても大切なことです。
これは検索流入、ソーシャル流入に限ったことではないと私は考えます。
一般の人が投稿できる仕組みも凄いですね。
センスのある人をチョイスしてキュレーターになってもらっている、むしろそこまで来ればもう素人とはいえない、立派なプロといっても過言ではないでしょう(実際、報酬も出ているでしょうから)。
ただ・・・ひとつだけ疑問が生じるのはネイティブ広告です。
広告だろうとコンテンツが面白ければバズるものですが、それはあくまで「広告と分かった上で面白いから」バズるのだと私は考えるからです。
ネイティブ広告のためのメディアになっている?
私はこのBlogで何度も口にしているように「広告自体については悪とは思っていません」。
むしろユーザーや出稿クライアント、メディア全ての人が共存共栄して欲しいと考えています。
(仕事としてやるからにはちゃんと報酬を得るべきです。)
ただ、ユーザーを欺くようなことは決してやって欲しくないとも思っています。
最近だとグノシーなどのキュレーションサービスがこのネイティブ広告を取り入れていますが、「広告」や「PR」と表示しないことでユーザーに普通のエントリーと思わせて読ませる手法が取られていたりします。
普通のエントリーと思ったら広告だった、更にダウンロードページなどに飛ばされようものならユーザーは「騙された」と思うでしょう。
果たしてそれがユーザーのため、引いては出稿元の企業のためになるでしょうか?
(ユーザーは不快になる、出稿元の企業は(それがメディアが勝手にやったことであったとしても)「姑息だ」と評判を落とす。)
最近のバイラルメディアを見ていると、「面白い情報を提供するためのメディア」ではなく、「(ネイティブ)広告でいかに収益を上げるかのメディア」になって来ているなとこのエントリーを読んで感じた次第です。
(こうなれば思い切って「面白い広告だけを集めたメディア」と最初に銘打ったほうが潔いし、むしろ「広告のECサイト」みたいで面白いのでは?)
【自サイト関連エントリー】
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【参考エントリー】
メディア・パブ: バイラル記事が氾濫、バイラルメディア・サイトが打つ次の一手は
ネイティブ広告を「ステマじゃない」と擁護したり「正しく理解」させようとしたり「定義」したりする前にすべきことがある : 見て歩く者 by 鷹野凌