手元のスマホやタブレットに配信
マーケティング系情報サイト『MarkeZine』に「Xaxis、テレビ放映中のCMに合わせた広告を視聴者のセカンドスクリーンにほぼリアルタイム配信:MarkeZine(マーケジン)」というエントリーがアップされていました。
テレビでCMが流れると、手元のスマートフォン、タブレットなどを見てしまう視聴者に向けて、CMに合わせた広告を配信する「Xaxis Sync」をアジア太平洋地域(日本を含む)でローンチしたとのことです。
プログラマティックな広告取引のプラットフォームを提供するWPP傘下の米Xaxisは、セカンドスクリーン向けの広告商品「Xaxis Sync」をアジア太平洋地域で提供を開始した。この商品は、テレビCM放映中に、視聴者の注意がテレビのスクリーンからスマートフォン、タブレット、ラップトップなどの画面へとシフトしているときでも、視聴者にリーチできる手法を提供するもので、今年はじめにヨーロッパと米国で提供を開始していたが、13日、中国、日本、オーストラリア、香港、韓国、マレーシアを含むアジア太平洋地域でもローンチした。
引用:
Xaxis、テレビ放映中のCMに合わせた広告を視聴者のセカンドスクリーンにほぼリアルタイム配信:MarkeZine(マーケジン)
どういうシステム、仕組みになっているのかはよく分かりませんが、テレビCMとネットを連携させることで視聴者へのプッシュを強めることを目的としているのでしょうが、これは是非が分かれそうですね。
興味のあるCMであれば購買意欲が更に高まると思われますが、自分が全く興味のないことだと「押し売り」でしかありません。
テレビCMを見たくないから目を逸らしているのに、セカンドスクリーンでもそれを見せつけられるとユーザーの嫌悪感が更に増すだけです。
テレビCMに限らずネット広告も同様で、動画広告が勝手に始まったり、スクロールしてもポップアップして表示される過剰な広告、誤クリック、誤タップを誘発させるバナーの配置などはユーザビリティを大きく損ねます。
その広告商品への嫌悪感はもちろん、広告を掲載しているサイト(ブログ)への嫌悪感も増すことになります。
※ 関連エントリー
【Google】過剰な広告はやはり検索評価を下げる(ペナルティになる) - 検索サポーターのアンテナ
広告は広告で堂々としていればよい
私は決して広告が悪だとは思いません。
むしろそれでコンテンツ提供者が潤い、モチベーションが上がるのならとてもよい手法だとも考えています。
ですが、最近は(特にネット界隈で)良質なコンテンツを提供することよりもいかに広告をクリックさせるか?いかに効率よく収益を上げるかということばかりが話題になっていると感じています。
「良質なコンテンツ、情報を提供する対価として広告収入を得る」のではなく、「広告収入のためにコンテンツを作る(ネイティブ広告を作る)」ほうにシフトしているなと感じています。
バイラルメディアのネイティブ広告や手法を毛嫌いしているブロガーが、その嫌っている手法を自らのエントリーには取り入れているケースもちらほらと。
広告バナーに「広告」「スポンサーリンク」など注意書きを入れましょう。
注意書きが嫌なら、背景色を変えてユーザーに広告だと視認出来るようにしましょう。
そういうことを論じている割には、「いかに広告を他のエントリーに馴染ませるか」「注意書きを小さく、文字の色を薄く」とかを自分のメディアではしっかり実践していたり。
本末転倒にもほどがあります。
そういう姑息な手段を使う、ユーザーを騙すようなことをするから広告が嫌われるのです。
広告は広告で堂々としていればよいのです。
※ 関連エントリー
【SEO】記事を読ませるのでなく広告のための記事ばかり - 検索サポーターのアンテナ
雑多な広告が溢れるより、堂々とした広告のほうがカッコいい
大前提に戻って考える
コンテンツと関係の薄いアフィリエイトのバナー、リンクはもちろん、過剰なほどに広告が貼られていれば、やはり検索エンジンはそのページは検索されたワードに関しては関連性が薄いページだと評価を下します。
これはSEO的(検索評価)に不利であることはもちろん、ユーザビリティ的にも悪いことであるのでユーザー離れを招きます。
また、逆もまた真なりで、ユーザビリティが悪いということはSEO的(検索評価)にも不利になるとも言えます。
広告収入をどうやって上げようかと悩む前に、今一度「良質なコンテンツ、情報を提供する対価として広告収入を得る」という大前提に戻り、ユーザーに適切な方法で適切に情報を提供することも考えてコンテンツを作ることを私はおすすめします。