「基本無料です!」は無料じゃない
検索やSEO、SEMとはあまり関係がありませんが、個人的に気になったニュースがあったので記事にしてみました。
GooglePlayストアで「無料アプリ」として配信されているアプリは、少なくともEU加盟国の中では「無料」アプリとは表示されなくなるそうです。
欧州委員会(EC)は7月18日(現地時間)、フリーミアムのビジネスモデルを採用したオンラインゲームやモバイルゲームにおいて、消費者による不慮の購入で苦情が多数寄せられていることを受け、それを防止のためにガイドラインを策定し、アプリストアを運営しているAppleやGoogle、その他の関連企業にガイドラインに準じた対策を講じるよう要請したことを発表しました。
引用:
Google、アプリ内購入機能を備えた無料アプリ・ゲームを「無料」とは表示しないことに方針を変更 | juggly.cn
よくよく考えると完全に無料じゃないわけですから、そりゃあ無料とは言えないですよね。
今まで無料カテゴリーに属していることがいびつであったと言えると思います。
「無料」と銘打って誘引し、アプリ内で課金させる手法はユーザーの誤解を招きますし、また、今や社会問題にすらなっているように、子ども達が親の了承もなくアプリ課金をしてしまうようなつくり、システムであることはあまりよいことではないと私は考えます。
Googleは既に対策を実施中で、2014年9月までに変更を完了させる予定だそうです。
(個人的には欧州だけでなく日本も、全世界的にやるべきだと思います。)
Appleは当面、欧州委員会の要求に従わない
一方、Appleは当面、欧州委員会の要求に素直に従う姿勢をとらないようだ。欧州委員会は、Appleの反応に遺憾の意を示している。BBCは「Apple、アプリ内購入からの保護に関してヨーロッパに叱られる」と報じている。
BBCによれば、Appleは「(消費者保護の機能は)同業他社の先を行っている」と説明しており、iOS 8で強化されるペアレンタル・コントロールが保護者を高額課金から守ることにつながるとしている。
引用:
"基本無料"ゲームに打撃か、Googleがアプリ内課金で稼ぐゲームを「無料」アプリから排除へ Appleは叱られる | アプリオ
AppleはiOS 8で強化されるペアレンタル・コントロールで対応出来るということのようですね。
無料を謳っているゲームアプリが多いだけに、ゲームアプリ市場が一気に様変わりすることになりそうです。
(無料版、廉価版、上位版…とか、最初からグレードごとに分けて配信するとかどうだろう?とも考えたのですが、通常のソフトウェアと違い、ゲームで機能制限を設けるのはゲームそのもののシステム、バランスを崩しかねないですね・・・)