販売業者のみならず購入先もペナルティ対象に
先週末(2016年2月5日)に、Googleは公式ブログの『Googleウェブマスター向け公式ブログ』にて、検索結果を不正に操作するためにリンクプログラムに参加しリンクの売買を行っていた日本語のいくつかのサイトネットワークに対して対策を施したことを発表しました。
今回の処罰の対象の中にはガイドライン違反を繰り返しているサイトも含まれており、通常よりも厳しいペナルティを与えたとも発表しています。
Google ウェブマスター向け公式ブログ: リンク プログラムのネットワークに対策を行いました
また、今回のペナルティは有料リンクの販売業者(発リンクサイト)のみならず、購入先(被リンクサイト)も厳しいペナルティを課せられたようです。
スパム行為を行う側はもちろん、それに手を出す側も罰せられて当然と言えば当然ですね。
検索評価を欺いているどころかあなたのサイトの読者、ユーザーすらも騙していることと同義ですし、有料リンクの力で検索上位に表示されているコンテンツの情報をユーザーが欲しいとは思わないですよね。
それだけ有料リンクは(一時的でも)有効ということでもある。
以前は被リンクが絶対的に有効だった
今でこそ有料リンクの価値はどんどん落ちていますし、逆にペナルティの対象となることも増えましたが、以前は被リンクが絶対的に有効だった、検索評価における価値が高かったため、有料リンクを買える資金力のあるサイトばかりが検索上位に来てしまっていたこともありました。
しかし、被リンク貼りだけを「SEO対策」と銘打っていたSEO業者が軒並み消えている状況からも分かるように、今は被リンクを集めるだけでは検索上位に来ることなく、それだけで検索評価が上がらないという証明でもあります。
また、以前もお伝えしましたが、ウェブマスターの知らないところでウェブマスター向けガイドラインに違反するような施策が行われてしまうケースがあるようです。以前は SEO 業者の例を紹介しましたが、SEO 業者にとどまらず広告などの業務委託により発生することもあるようです。これを防ぐために、ウェブマスターの皆さんには業務委託先がどのような施策を行っているか随時確認することをおすすめします。
引用:
残念ながら依頼者がSEOについて疎い、無知なのをいいことに危機感を煽ったり、意味があるとは考えられない施策を実施して作業費用を請求するSEO業者は存在します。
こういった業者に騙されないよう、依頼者も「分からないことはしっかり確認する」ようにしましょう。
(「無知な人に格安で有料リンクを頼むといい」など、バレたらお互いのサイトがペナルティを受けることについては言及せずに、邪悪な手法をさも正しい情報として伝播しているSEO業者も存在します。)
【有料リンク】広告(PR活動)リンクはしっかり「rel="nofollow"」をつけましょう - 検索サポーター
また、今の検索順位の評価は被リンクの数よりもコンテンツの中身をしっかり評価することで決定されていますし、ユーザーにとって有用なコンテンツ、良質なコンテンツを提供していれば有料リンクを買わずとも勝手に被リンク、言及されるので検索順位も勝手に上がる傾向にあります。
以前と違い、今はコンテンツの質で勝負出来るということでもあるので、個人サイト(ブログ)でも大手サイトより検索上位に来ることも充分可能な時代だとも言えます。
検索キーワードによっては大手サイトよりも検索上位に表示されるページがある個人サイトも今は珍しくありません。
(ちなみに当ブログも大手サイトよりも上位表示されるページや、ずっと検索1位表示されているページがいくつかあります。)
やるからには大手よりもユーザーのために充実したコンテンツを提供して、検索順位も上回りたいですね。
【SEO】被リンクなしで検索1位を取ることは可能だが「良質なコンテンツ」は勝手に被リンク、拡散されます - 検索サポーター
常にチェックしましょう。
ただしネガティブSEOには常に注意しておく
故意に不正なリンク操作を行うのはもちろんいけませんが、他者から不正なリンクを貼られることで結果的にこちらのサイトの評価が貶められる、いわゆる「ネガティブSEO」を受けることがあります。
いくらGoogleであってもスパム的な被リンクが故意に貼られたものか、そうでないのかまでは判別はできません。
実際にペナルティを受ける前に対策を行うためにも、サーチコンソールにて手動対策メッセージを常にチェックしておきましょう。
また、手動対策メッセージは来ていなくても明らかに低品質なサイトからの被リンクを発見したなら、前もってリンク否認を行っておくことも一つの方法ですよ。
【SEO】手動ペナルティはなくならないので常にネガティブSEOには注意しておこう - 検索サポーター