検索サポーター

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【ブログ運営】AIと共存するための個性の出し方とブランディング

皆様、お久しぶりです。

 

ブログを書かねばと思いつつも日々の業務に追われてなかなか取り組めずにいたのですが、隙間時間が出来、ブログを書きたい気持ちが高ぶったので久しぶりに筆を取り、こうしてブログを更新する次第です。

 

今回は個人やオウンドメディアがブランディングも兼ねてブログ(サイト)運営を行う上でコンテンツに求められるものについて、また、昨今話題のAIが人の検索行動に与える影響も含めて自身の考察、意見をまとめてみます。

 

ブログコンテンツの作り方

 

 

きっかけは言及された10年前のエントリー

私は今年(2024年)の5月1日に個人事業主として働き始めて10年を迎えました。

 

このブログ「検索サポーター」も開業届を出した2か月後から運営を始めましたので、開設して10年になります。

 

開設して間もない頃は仕事が全くなかったため、有り余っていた時間を使って毎日ブログを更新していましたが、2018年以降は日々の業務に追われて時間の余裕もなく、更新できずにいました。

 

そのような状況が続いていましたが、久しぶりにブログを書こうという気持ちが高ぶり、こうしてブログを書いています。

 

そのきっかけは、Xにて下記の投稿をいただいたからです。

 

 

言及して投稿いただいた方は、住 太陽(@motoharusumi)さん。

 

言わずと知れた日本のSEO界のパイオニアであり、第一人者です。

 

そして言及されたエントリーは私が10年前にこのブログに書いた、ブログにおける個性の出し方、ブログ運営の指針をまとめたものです。

 

【ブログ運営】一番難しい「個性を出す」ということ - 検索サポーター

 

このエントリーを書いた10年前は、多くの企業でオウンドメディアを開設することが増え、また、個人のブログであっても検索結果の上位に表示されることも珍しくない状況でした。

 

当時はWebマーケティングやSEOについて情報を発信するブログはかなり少なかったため、私のこの拙いブログであっても検索上位に表示されることがあった時代でした。

 

また、アフィリエイトブログも多く生まれ、検索上位を狙って長文記事はもちろん、こたつ記事を量産することでそれを適えようとする人、企業も多く生まれた時代でもありました。

 

(NAVERまとめとか2ちゃんまとめなど「まとめブログ」や「いかかがでしたかブログ」も多く生まれた時でしたね…)

 

私は企業に属してサイト制作からSEO、PPC広告、アクセス解析などを行っていたこともあり、今のような状況はそう続かない、遅かれ早かれコンテンツの過剰供給となることは間違いないと考えていました。

 

そうなった場合、検索の評価軸がコンテンツの量から質へ、そして一般人よりも専門家のコンテンツの権威性や信頼性が更に重要視されることになると確信していました。

 

だからこそ私はブログにおいても他に左右され難い情報を提供することが良い、他にコピーされ難い(真似され難い)情報として実体験を交えて意見と考察を提供することが個性となりブランディングにもなると考え、以下にまとめました。

 

【ブログ運営】一番難しい「個性を出す」ということ - 検索サポーター

 

今回、Xで言及されて久しぶりに私自身も該当エントリーを読んだのですが、当時からネット上の流行や環境が変わりはすれども指針は全く変わることがない、やはり自身の意見、思考を書くことが一番の王道であり、オリジナルこそが個性なのだと再認識しました。

 

AIの登場でトラフィック獲得は厳しくはなるが

近年、ネット上での検索行為を取り巻く状況は大きく変化しました。

 

AIの登場です。

 

SNSの普及によって検索エンジンではなくSNSで検索、タグる人が増えたことも大きな変化ですが、検索エンジンそのものにAIが導入されたことはそれ以上の変化と言えます。

 

これまでも強調スニペットやナレッジパネルが導入され、検索エンジンの検索結果(SERPs)は絶えず変化してきましたが、GoogleのAI Overviewや、BingのCopilotなど、検索エンジンの検索結果にAIの回答がに表示されるようになりました。

 

これからは検索エンジンを入口にAIに触れる人が増えていくことは確実であり、実際にインフォメーショナルクエリ(knowクエリ)の検索結果にはAIの回答が表示される機会が増えています。

 

更にChatGPTからはWeb検索を行えるChatGPT searchもリリースされ、一番最初に検索する場所が検索エンジンではなくなる人が増えると考えられます。

 

そのような状況である上に、現代の検索エンジンのコンテンツ評価はドメインに伴う権威性や信頼性を重視しているため、企業や自治体などのドメインのコンテンツの評価が高くなり、AIもそれを元情報として回答することが増えています。

 

残念ながら今は個人のブログでは質が良くても検索エンジンに評価され難い状況だと言わざるを得ません。

 

(企業や自治体ドメインの評価が高すぎるからこそ、「虎の威を借る狐」である寄生サイトが跳梁跋扈したわけで。)

 

丁度、このエントリーを書いている時に下記の記事を見つけました。

 

「オウンドメディアは意味がない」なんてことはない。よくある失敗例と成功に必要なKPIの視点を解説 - はてなビジネスブログ

 

「オウンドメディアは意味がない」と言われる理由、そして「オウンドメディア運営のポイント」について書かれた記事で、『成果を実感できる目安として18ヶ月以上、さらにグロースさせるには24ヶ月以上の継続的な運用を推奨』という発言が引用されていまました。

 

オウンドメディアであっても新規で立ち上げれば時間と労力がかかるものであり、個人ブログと同様に事あるごとに「オワコン」だと叫ばれていますが、AIの登場によって、いよいよそうなったと感じている人も沢山いるでしょう。

 

…でも、本当にブログやオウンドメディアはオワコンなのでしょうか?

 

私はこのような状況であっても個性こそが生き残る方法であり、それこそがブログやオウンドメディアに求められるものでもあると考えています。

 

AIには答えられない実体験の重要性

これからはAIの時代になるとしても、AIがトラフィックの全てを奪うことにはなりません。

 

AIによる誰にでも当てはまる平準化された回答で事足りてしまう検索ユーザーは確かにいるでしょう。

 

では、AIの回答に満足できない検索ユーザーはどこに行くのでしょうか?

 

翻って、あなたのブログやオウンドメディアはAIと同じく既知の情報をまとめて平準化しただけのコンテンツを載せる為のものでしょうか?

 

適当なこたつ記事や、いかかがでしたか記事を載せる為のものでしょうか?

 

そうだとしたら言葉通り「オワコン」ですが、多くの方がそうではない筈です。

 

このような状況で生き残っていくにはAIと同じ事(回答)で競うのではなく、AIにはできないこと、他の人、企業が出せない回答で差別化を目指すべきです。

 

今のAIにはできないことであり、他の人、企業が出せない回答、それは実体験です。

 

自身の経験によって得られた情報や経験則はオリジナルな情報であり、AIや他との差別化になるからです。

 

また、独自の経験や経緯に裏付けされた意見や考察は個性にも成り得るだけでなく、権威性、専門性のブランディングにも寄与します。

 

とはいえ、自身の経験や経緯を伝えるコンテンツを作るのは難しいというならば、ストーリーテリングを取り入れてみるのも良いでしょう。

 

ストーリー仕立てのコンテンツは、ユーザーは小説を読んでいるような感覚(追体験)になりやすく、当事者意識も芽生えやすいので共感されやすいのです。

 

そして共感されることで信頼性が増し、権威性、専門性と同様にブランディングにも寄与します。

 

(これらは正にE-E-A-T、「Experience(経験)」・「Expertise(専門性)」・「Authoritativeness(権威性)」・「Trustworthiness(信頼性)」でもありますね。)

 

「この人(このメディア)はこういう人だ」と名前を憶えて貰いやすいので、指名検索を増やす一助にもなるのです。

 

ストーリーテリングの例

ストーリーテリングの例

 

AIよりも人の意見を聞きたいというニーズはなくならない

 

SNSはもちろんYahoo!コメントやAmazonレビューなど、UGCによる評判、クチコミを見た、調べたことがない人がいないように、人は他人の評価や意見を知りたい、調べた上で自身の評価を下すことも多いです。

 

商品やサービスのレビューに限らず、何か新しい情報や噂を得た時も同様です。

 

そのまま鵜呑みせずに、「専門家はどういう見解なのだろう?」と有識者の意見を探すことはありませんか?

 

このように、AIよりも人の意見を聞きたいというニーズはなくならないからこそ、個人のブログやオウンドメディアは自身の意見、思考をアウトプットして、それを体現しましょう。

 

AIにはできないこと、AIには答えられない人間ならではのオリジナル情報を盛りこんだコンテンツを届けること。

 

そして「AIよりもこの人の意見を聞きたい」という存在を目指すこと。

 

これこそが個人のブログやオウンドメディアに期待されている役割であり、今後AIと共存していく方法でもあると私は考えています。

 

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