2017年1月2日にFlash広告を全面的に廃止
Googleは現在、Flash広告をHTML5に自動変換する機能を導入していますが、今後はFlash広告を全面的に廃止し、HTML5形式へ完全移行することを発表しました。
Google display ads go 100% HTML5 Over the last few years, we’ve rolled out…
Googleは以前より、スマートフォンなどFlash非対応の端末を使用しているユーザーのためにもFlash広告をHTML5へ移行することを推奨しています。
Googleは更に、モバイル検索をするユーザーのためにも、モバイル検索結果には広告に限らず「Flashを使用」しているという警告メッセージを表示していました。
(検索結果での警告表示は流入数を低下させる要因にもなるので、出来ることなら表示させたくないものです。)
【Google】日本でもFlash多用のページがモバイル検索結果に出ると警告を表示 - 検索サポーター
今後の移行スケジュールは、2016年6月30日から「AdWords」および「DoubleClick Digital Marketing」へのFlash広告のアップロードを停止し、2017年1月2日にはFlash広告を全面的に廃止するそうです。
よって今現在アップされているFlash広告については現時点では影響はありませんが、来年の年明けには完全に廃止されてしまいますので、Flash広告を出稿している広告主の方は今のうちにHTML5ベースに変換しておきましょう。
今のうちにやっておきましょう。
HTML5ベースへの変換方法
なお、GoogleはAdWordsのヘルプページに支援策として「Flash広告をHTML5広告に変換する」方法を公開しています。
是非、参考にして変換を行ってください。
Update your Flash ads to HTML5 ads - AdWords Help
また、Adobeからは「Adobe Animate CC」という動画制作ソフトがリリースされており、このソフトには動画ファイルをHTML5で出力できる新機能が実装されているため、これを使えば従来のFlashを作成していたことと同様にHTML5ベースへの移行がスムーズに行えるでしょう。
Animate CC、ついに誕生!アニメーション制作の新機能を大幅強化 | Adobe Creative Station
勝手に再生される動画は「ナシ」でしょ。
ユーザー目線で考えるとFlashは「ナシ」
Flash動画はGoogleが認識しづらいだけではなく、スマートフォンなどの一部の端末ではFlashを再生できません。
今後は検索エンジンのためだけならず、スマホユーザーのためにもFlashを利用するのは絶対に避けるべきだと言えます。
今はスマートフォンでサイトを閲覧する人が急激に増えていますし、私個人の意見を言うならば、重要な情報は動画ではなく必ずテキスト表記をすることが望ましいと考えています。
その理由はFlashだと検索エンジンが認識しないのでSEO対策になりえないこともあるのですが、一番大切なことを満たすため、「閲覧しているユーザーの知りたい情報をしっかり表示して伝えてこそのコンテンツ」だと考えるからです。
(動画が再生出来ないユーザーには伝えられないというデメリットにもなるからです。)
例え独自のコンテンツではなく広告として掲載したとしても、その動画広告が自分のサイトに適しているかどうかはしっかり考えるべきです。
そもそもFlashの時点でユーザビリティはよくないコンテンツだとも言えるでしょう。
(もっと個人的な意見を言えば・・・HTML5ベースであっても「勝手に再生が始まる動画広告は絶対にナシだ」と思います。あれ、ぶっちゃけウザいですよね。)
Flashはこのまま淘汰されていくでしょうし、どうしても動画を使いたいのであれば徹底的にユーザー目線で考えた上でコンテンツに利用するようにしましょう。
【SEO】Flashは今や検索エンジンにもユーザーにもやさしくない - 検索サポーター