※ 2015/5/9:鈴木さんのレポート記事より、更に新しい情報と興味深いSEO情報を別エントリーにまとめ、リンクを貼りました。そちらも是非お読みください。
鈴木さんのGoogle+より
6月2日、3日にアメリカのシアトルで開催されているSMXに参加されている『海外SEO情報ブログ』の鈴木謙一さんが、自身のGoogle+で「Googleのゲイリーに何でも聞こう」のセッションで語られた内容についてコメントをしていました。
その内容がとても興味深いものですので、ご紹介したいと思います。
(「帰国したらきれいにまとめてブログでレポートする」と鈴木さんは仰っています。ここでは私が特に注目すべきだと感じたSEOネタに絞ってご紹介したいと思います(コメントの詳細は以下をご参照ください)。)
#SMX 1日目最後の、 「Googleのゲイリーに何でも聞こう」のセッションは面白かった。これまではマット・カッツが出てたやつ。 …
何が語られたのか。
語られた内容
・パンダの次の更新は2〜4週間後、毎月のアップデートにしたい(でも手動)
・ペンギンは継続更新にしたいけど、そうなるには少なくともまだ数か月はかかる
・モバイルフレンドリーアップデートは、幅広いクエリとページに影響して、たしかにパンダとペンギン以上だった(17%と言っていた気がする)
・すべてのサイトのペナルティを知ることができる
・ブラウザで見えるものはGooglebotも見える(CSSとJSをブロックしていなければ)
・Ajaxをそのままでクロールできる。何もしなくていい。数週間後に詳細を発表する予定(後で確認したら、完全にクロールできるって言ってた)
引用(抜粋):#SMX 1日目最後の、 「Googleのゲイリーに何でも聞こう」のセッションは面白かった。これまではマット・カッツが出てたやつ。 …
パンダアップデートが行われる予定
一番気になるのはパンダアップデートが2~4週間後に行われること、そして毎月のアップデートにしたいことをGoogleが考えていることでしょう。
パンダアップデートではないかと言われていた先月のクオリティアップデートでは、まとめサイトなど「質の低い」と評価されたサイトの検索順位が下落した結果となりました。
【Google】まとめサイトの順位下落は本当だった!クオリティアップデートで下落対象に - 検索サポーター
今回のパンダアップデートがどのくらいの範囲で、どのくらいのサイトが対象となるのか気になるところですね。
また、毎月パンダアップデートが行われる(ようにしたい)ということは、大規模なコピーサイト、スパム紛いのサイトがお目こぼしにあう期間も機会も少なくなると言えます。
ペンギンアップデートも継続更新にしたいという発言からも、これからはコピー、スパムでなくても「質の低い」サイトは検索順位が落とされる、よりコンテンツ重視の評価になるということです。
(そういう意味ではクオリティアップデートと変わらないですね。)
個人的には次のパンダアップデートにはかなり期待しています。
モバイルフレンドリーアップデートの影響
モバイルフレンドリーアップデートは、幅広く影響し、17%の影響であったそうです。
ただ、私個人としては管理しているサイトは全てスマホ対応を行っていたこともあり、モバイルフレンドリーアップデートの影響を受けたという実感はほとんどありません。
(それこそ鈴木さんがスマホ対応前と対応後の変化をブログにエントリーをしていますので、こちらを参考にしてください。)
ブログをモバイル対応した後の変化 −− スマホ対応ラベルと検索トラフィック、モバイルユーザビリティレポートをチェック | 海外SEO情報ブログ
対応したことでのメリットはあまり感じることは出来ませんでしたが、対応しないことでのデメリットは間違いなくあったと言えそうですね。
もちろんスマホ対応はやるに越したことはありませんので、是非やっておきましょう。
すべてのサイトのペナルティ
鈴木さんのコメントだけでは内容がよく分からない、推測するしかないのですが、「Googleはすべてのサイトのペナルティ履歴を把握できる」ということを言っているのだと私は読み取りました。
(まさか「Googleがペナルティ情報を開示する」=「すべての(ユーザーが自分の)サイトのペナルティを知ることが出来る」という意味だとは思えませんし。)
※ 追記
鈴木さんよりサイトペナルティについての補足情報をいただきました!
とても興味深い情報ですね。
ペナルティを調べることができるツールがあり、使われていることが分かりました!
@kshikida 「すべてのサイトのペナルティを知ることができる」というのは、そういうツールがあるってことです(あの説明じゃわからないですね、スミマセン)。http://t.co/ys21iBKOkY
— Kenichi Suzuki; 鈴木謙一 (@suzukik) 2015, 6月 5
@kshikida ジョンがハングアウトのときにうっかり自分のPCの画面で「Penalty Server」というのを見せてしまったんです。 https://t.co/UYSPnHE1OM それをダニーが「そういうツールが本当にあるの?」と質問したんです。以上補足でした :)
— Kenichi Suzuki; 鈴木謙一 (@suzukik) 2015, 6月 5
現在、手動ペナルティはサイト管理者にもメッセージが送信されますが、自動ペナルティについては把握することは出来ません。
また、自動ペナルティが解消しても検索順位が戻らないという話は結構聞いています。
あまりにペナルティが多いサイトはGoogleに「目をつけられている」のかもしれませんね。
クローラーはほぼレンダリングできる
以前に当ブログでも書きましたが、クローラが正しくサイトを認識するためにも、CSSやJavaScript、画像などのウェブレンダリングに関連するリソースもしっかり巡回できるようにしておくことが大切です。
クロールを全て許可することで、このサイトは公明正大、やましいことは何もありませんということをGoogleに伝えることにもなると私は考えます。
【Google】CSSやJavaScriptのクロールをブロックするとSEOに影響 - 検索サポーター
また、Ajaxについては特に何も意識する必要はなさそうです。
他にも興味深いSEOネタがたくさん。
もっと詳しく正確なことは
2~4週間後にパンダアップデートが行われることは間違いなく、そこでどれだけ検索順位が変動するか。
良くも悪くも何かが起きそうです。
今回のコメント内容については鈴木さんが帰国後、『海外SEO情報ブログ』でしっかりとしたレポート記事を出すことを明言していますので、それを心待ちにしましょう!
【追記】
2日目はディープリンクの話がおもしろかった。でも僕はアプリを作れないから試せないことばかりなのが悔しい。 アプリ開発者で、App…
少し前からアプリもモバイル検索結果に反映されるようになりましたし、アプリを所有しているなら必ずGoogle検索に認識させ、表示させたいですね。
(モバイル検索では有利に働くことは間違いありません。)
※ 他参考:
SMX Advanced 2015-パンダアップデートの予告あり!Googleの中の人になんでも聞いてみよう! | SEO Japan
【再追記】
鈴木さんのレポート記事より、更に新しい情報と興味深いSEO情報を別エントリーにまとめました。
【Google】SMXで語られた「重複コンテンツのペナルティ」や、注目すべきSEOネタ(追加) - 検索サポーター