コンテンツについて
このサイトは「検索」を主題に置いていますが、Webサイトについて話をするにあたり、検索の情報、技術の話だけでなく肝心のコンテンツ、サイトのつくり、仕組みなどの話題についても触れていきたいと考えています。
少し前の話題なのですが、私が毎日チェックしているサイト「Web担(Web担当者Forum)」に、『無料セミナーで「参加費無料」と明記しない人は、マーケター失格だよね』という記事がアップされていました。
記事内容に同意すると共に、私の雑感を記したいと思います。
セミナー情報ページに欲しい情報がない
仕事柄、セミナー情報ページというのはたくさん見るのですが、セミナー情報ページ上で参加費に関する記載がないことが、まれにあります。IT系の企業に多いのですが、Webやマーケの企業さんでも、たまにあります。
おそらく、企業のマーケ目的のセミナーなので参加無料なのでしょう。
でも、参加者にはわかりません。
引用:
私の実感、経験ベースではありますがこの手の話はよくあります。
参加費は無料なのかという金額の話だけではなく、このセミナーの参加対象者は企業に属している担当者だけを対象にしているのか?または個人(事業主)も対象に含めているのか?ということも明記されていないことがあります。
疑問点を残したまま申し込みフォームに移動してはみたものの、そこにも注意書きがなかったり、注意書きはないけれど会社名入力が必須になっていて「え?ここに屋号を入力するのは駄目なの?」と戸惑ったりすることもしばしば。
もちろんこのセミナーが有料か無料かそれすらもフォームのページには書かれていません。
…私に限らず、恐らく多くの方は不安が大きい、怖くて申し込みを行わわずにフォームから離脱するでしょう。
アピールしなければという強迫観念
セミナー情報ページは、「そのセミナーがどんなものか」「参加する(つまり参加者の時間をそこに使う)と、どんなメリットがあるのか」を理解してもらって、それがその人に合うならば申し込んでもらうための場です。
にもかかわらず、セミナー情報ページでもアピールをしたいという欲があるのか、そこに企業情報を詳しく書いたり、講師のプロフィールを大学から全部載せたりしてしまいます。
引用:
セミナー情報ページに限らず、Webコンテンツはもちろん、メールや提案書などは「アピールをしなければいけない」「選択肢に入れてもらうためにも売りをしっかり伝えないといけない」という強迫観念に駆られがちです。
しかし、アピールすることとお客さん、ユーザーの要望は往々にして一致しないことがよくあります。
お客さんと面と向かっての営業であれば相手の反応を伺いながら臨機応変に対処出来ますが(中には自分が言いたいことだけ言って終わりという一方的な営業トークをする営業さんもいますが)、昔に比べるとWebの双方向のコミュニケーションが発達してきたとはいえども、まだまだお客さん、ユーザーの望みを汲み取ってコンテンツを作らなければいけないという大前提は揺るがないと思われます。
(直帰したユーザーがいちいち理由なんて言ってくれませんから。)
もちろん、このサイトもまだまだユーザビリティ(使い勝手)が悪く、ユーザーの要望を適える(欲しい情報を与える)ことは充分に出来ていません。
ユーザー視点に立って、コンテンツの充実、回遊のし易さ、デザインの変更などやることは沢山ある、もっともっと考える余地はあるのだと自戒を込めて、この記事を締めるとします。